最後まで伊藤塾講師が言う「絞り込み」と「過去問」を信じてください

稲元 真一さん(24歳)
 

合格者
帝京大学文学部教育学科初等教育学専攻中退 フリーター 【受 験 回 数】3回 【受講講座】 〔入門講座〕司法書士入門講座本科生
※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

父が司法書士をしており、勤務中にも昼食を自宅で摂るとか、縛られることなく自由に仕事をしていました。家族との時間も十分に作ることが出来る。独立して個人として仕事ができる。法律には興味がなかったのですが、その様な働き方の出来る司法書士はかっこいいと思った事が目指すきっかけとなりました。
司法書士試験のことは全くわからなかったので、指導校を利用しようと考え色々と説明会に出席しました。その中で伊藤塾を選んだ理由は、以下の通りです。
・フォロー制度が整っている(インターネットフォロー・クラスマネージャー)
・設備がキレイ
・他校よりも受講料が安い
・バインダー式のテキストで、アレンジが出来て使いやすそう
・入門講座にはインプットだけでなくアウトプットの講義が入っている

わたしがとった学習方法

(1)学習開始時期、入門段階について
中学卒業以降あまり勉強した記憶もなかった私には、読めない漢字も多いし学習量も多く、わからないことばかりで面倒になり挫折しました。しかし、「入門講座」において講師が先輩合格者や実務家の方の話を講義中に話してくださり、大変だけど私も頑張ろう!と励みになり、なんとか本試験の1週間前にですが講義は聞き終わりました。結果は択一式の基準点を超えませんでした。講義の消化とテキストへの情報の一元化をすることで一杯いっぱいでした。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

勉強方法で悩んだときや、勉強していてわからないことがあった時はパーソナルクラスマネージャーを利用しました。担当してもらった坂本講師は法律知識も豊富で、難しい事でも私にわかるように丁寧に納得のいくまで教えてくれました。また、「合格への方法論」も確立されており、高点数で合格していく人はどのような勉強方法をとっていたのかを聞くことができ、それをアレンジして自分のものにしました。本試験で出た苦手分野も、赤ぽち作戦(間違える度に赤ぽちを大きくしていき、苦手分野を可視化する。赤ぽちの大小で苦手度がわかる。)や付箋作戦(大げさにつけた付箋部分のみを集中的に学習する期間を作り克服する。弱点分野を可視化する)で得点できました。試験にただ合格しただけでなく、合格者の中でも優秀な方の話を聞くことが出来たのは本当に刺激になりました。

スケジュールの管理について

勉強計画は、この試験で大事なものの一つだと考えていました。それは学習量が多くやることが多いため、客観的に全体像や学習進度を確認することが必要だからです。長期(3か月)・中期(1カ月)・短期(1週間)の3つに分けてそれぞれ計画を作りました。
計画を立てる際に特に注意したことは2つです。

(1)「長期中期はザックリ厳しく、短期は細かく緩く」

たとえば、長期中期ではここまでに民法を終わらせる。などのようにおおまかな計画にして締め切りを決めて絶対に動かさないようにします。これを変えてしまうと、締め切りがないことになり、いつまでも終わらないからです。
短期は中期の計画を4等分することで1週間分の学習量を出して、1日にやる分量を細かく決めました。突然予定が入ったりすることもあり、常に計画通りにいくわけではないので、週1で予備日を設けて計画に余裕を持たせるようにしました。

(2)「数字を使って客観性をもたせる」

中期で、1週間での科目別学習割合を決めていきます。そして、その週の可処分時間から科目ごとの学習配分時間を計算します。
このように計画に数字を使ったのは、2年目までは何も考えずにゆっくり勉強していてマイナー科目は全く勉強しないまま本試験を迎えることになってしまったので、今年は全科目をバランスよく学習していこうと考えたからです。この試験には得意科目があることよりも、苦手科目がないことの方が合格に近いと感じました。

最後に

受験生活は長く辛く、多くの大切なものを失いました。そして、頑張って勉強すればするほど不安になっていきました。この試験、全てが完璧になることはなく終わりが見えませんでした。だからこそ不安にもなり、つい手を広げて行きたくもなります。しかし、最後まで講師が言う「絞り込み」と「過去問」を信じてください。意外と合格者は普通の事しかやっていないです。
長きにわたる受験生活を支えてくれた家族、友人、講師方(特に小山講師、坂本講師お世話になりました)、スタッフの皆様、ありがとうございました。
以上。
(2010年11月・記)