社会福祉士として働きながら短期合格!
小川 学さん (26歳)
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生
※プロフィールは、2010年合格時点のものです。
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は、大学卒業年度に社会福祉士の資格を取得し、福祉の分野で働いてきました。働いてからも何か勉強をしなくては、と漠然と考えておりましたが、せいぜい、行政書士の本を買って通勤途中にぱらぱらめくってみるだけで、2007年11月に行政書士の試験を試しに受けてみるも歯が立ちませんでした。どのように勉強をしようかと1ヵ月あれこれ悩みましたが、職場に後見人として来園される司法書士の先生方を見て「こういう仕事をしたい」と考え、12月も末に司法書士の試験をインターネットで受講しようと思い立ちました。伊藤塾は行政書士の勉強に買ったテキストがわかりやすく、
無料ストリーミングで見た講義が面白く、わくわくしながら迷わずに講座を決めたのを覚えています。
わたしがとった学習方法
まず、1年目~1回目の受験まで。
受講まで、行政書士の本を見てみたりはしましたが、本格的な法律の勉強は全く初めてで、むしろ法律にあまり良いイメージはありませんでした。また、講義を聴くということも卒業以来で、はじめのうちは船を漕ぎながら何とか仕事後に聞いていた感じでした。講師のシュールなギャグや雑談がなければ確実に途中で挫折していたと思います。
しかし、試験の全体像の提示や、各法律の全体像の説明から具体的に内容に入るなど、必要な準備は全て講義でしてくださっています。説明も非常にわかりやすいですし、自分自身の心構えとしては「とにかく(お金も払っちゃったし)継続する」、「自ら興味を持って考え、前向きに取り組む」という事ぐらいで、民法の半ばではもう法律を学ぶ事の楽しみに気づけたように記憶しています。具体的に、社会人の方は仕事の内容を法律に落とし込み、イメージを養っていく事は継続する上で非常にプラスになるように思います。
また、テキストのページ端に過去問の出題範囲が付記されていますので、入門段階から択一の過去問に親しむ事は容易でした。といっても最初は歯が立たず、インプットとアウトプットが全然違うことを初めて思い知りました。そしてアウトプットが重要な試験であることも過去問から見て取れ、なるべく講義の進度から遅れないように過去問を進めていきました。遅れると後で過去問を開いた時に訳がわからなくなる事が目に見えていたからです。仕事が中心の生活であったこともあり、継続する為には正確に解けるようにならなくてもとにかく過去問を追っていく、テキストページ端の付記をチェックしていき、どこまで行ったかわかるようにしておく、という作業をしました。
最終的に入門講座が終わった3月4月頃からひたすら過去問のみを解き、わからない概念があればテキストに戻り、という作業を繰り返しました。1回目、模試は伊藤塾を2回受けましたが、いずれも午前午後基準点に届かず大層へこみました。模試で民法の点数が取れなかったので、1年目は午前科目を頑張ろうと思い、比重を午前に傾けていました。結果、21年度は民法が簡単だったのもありますが、1回目の受験で午前は29問取れ、過去問が大事だと痛感しました。
記述の過去問は講座開始から1年ちょっと後、09年2月に買いました。それまで入門講座テキストに含まれる記述式基礎問題集を解いており、「自分は記述が向いているのではないか」などと甘く考えていましたが、過去問を解いてみると自分がどんなにこの試験を舐めていたかを思い知りました。2月から1回目の試験の7月まで、記述はその基本問題と過去問(それから模試)しかやりませんでしたが、過去問すら1年目は結局物になりませんでした。同じ問題を何度も何度も解くという作業はよほど記憶力がよい人でない限り必須となりますので、もし1年目で受かりたい、あるいは専業で時間がある、という方はなるべく記述の基本問題を早く解き、記述の過去問に取り組んでください。受験指導校や受験生の中で「記述は過去問はやらなくてよい」という方がおられるかもしれませんが、私はむしろ記述は過去問中心でよいと思います。伊藤塾の模試は基本に即した問題だと感じましたが、もし早い時期に細かい論点ばかりつつく他の指導校の模試の記述に慣れてしまうと本試験で点数は取りにくくなると思います。
受講まで、行政書士の本を見てみたりはしましたが、本格的な法律の勉強は全く初めてで、むしろ法律にあまり良いイメージはありませんでした。また、講義を聴くということも卒業以来で、はじめのうちは船を漕ぎながら何とか仕事後に聞いていた感じでした。講師のシュールなギャグや雑談がなければ確実に途中で挫折していたと思います。
しかし、試験の全体像の提示や、各法律の全体像の説明から具体的に内容に入るなど、必要な準備は全て講義でしてくださっています。説明も非常にわかりやすいですし、自分自身の心構えとしては「とにかく(お金も払っちゃったし)継続する」、「自ら興味を持って考え、前向きに取り組む」という事ぐらいで、民法の半ばではもう法律を学ぶ事の楽しみに気づけたように記憶しています。具体的に、社会人の方は仕事の内容を法律に落とし込み、イメージを養っていく事は継続する上で非常にプラスになるように思います。
また、テキストのページ端に過去問の出題範囲が付記されていますので、入門段階から択一の過去問に親しむ事は容易でした。といっても最初は歯が立たず、インプットとアウトプットが全然違うことを初めて思い知りました。そしてアウトプットが重要な試験であることも過去問から見て取れ、なるべく講義の進度から遅れないように過去問を進めていきました。遅れると後で過去問を開いた時に訳がわからなくなる事が目に見えていたからです。仕事が中心の生活であったこともあり、継続する為には正確に解けるようにならなくてもとにかく過去問を追っていく、テキストページ端の付記をチェックしていき、どこまで行ったかわかるようにしておく、という作業をしました。
最終的に入門講座が終わった3月4月頃からひたすら過去問のみを解き、わからない概念があればテキストに戻り、という作業を繰り返しました。1回目、模試は伊藤塾を2回受けましたが、いずれも午前午後基準点に届かず大層へこみました。模試で民法の点数が取れなかったので、1年目は午前科目を頑張ろうと思い、比重を午前に傾けていました。結果、21年度は民法が簡単だったのもありますが、1回目の受験で午前は29問取れ、過去問が大事だと痛感しました。
記述の過去問は講座開始から1年ちょっと後、09年2月に買いました。それまで入門講座テキストに含まれる記述式基礎問題集を解いており、「自分は記述が向いているのではないか」などと甘く考えていましたが、過去問を解いてみると自分がどんなにこの試験を舐めていたかを思い知りました。2月から1回目の試験の7月まで、記述はその基本問題と過去問(それから模試)しかやりませんでしたが、過去問すら1年目は結局物になりませんでした。同じ問題を何度も何度も解くという作業はよほど記憶力がよい人でない限り必須となりますので、もし1年目で受かりたい、あるいは専業で時間がある、という方はなるべく記述の基本問題を早く解き、記述の過去問に取り組んでください。受験指導校や受験生の中で「記述は過去問はやらなくてよい」という方がおられるかもしれませんが、私はむしろ記述は過去問中心でよいと思います。伊藤塾の模試は基本に即した問題だと感じましたが、もし早い時期に細かい論点ばかりつつく他の指導校の模試の記述に慣れてしまうと本試験で点数は取りにくくなると思います。
2年目は何をしようかと迷いました。新たに講座を受けるか、この1年は独学でやってみるか。結局、自身の民訴・会社法・商登法の理解が過去問のレベルに到達していないと判断し、独学で行う事にしました。まず過去問を完璧に解けるようにする、それで時間が余れば伊藤塾の中上級講座を申し込もうというつもりでスタートしました。
会社法、商登法については大改正があったので過去問だけでは的確な論点を網羅しているとは言い難く、7月から12月までは市販の基本問題集(申し訳ないですが他校のもの)を2,3冊、取り組みました。模試などの細かい論点に終止する本ではなく、なるべく基本を問う物を探しました。基本を解ければ応用は解けますが、応用を解けてもちょっと改変されればわからなくなってしまうからです。民訴も同じく買ってはみましたが、冷静に振り返ると本試験では同じことが聞かれており、単にアウトプットの不足だと判断できましたので、あまり市販本はやらず過去問(とテキスト)に戻りました。2年目になり、テキストではこの概念は少し曖昧だ、と思った事は条文を引くようになりました。その他科目はひたすら過去問、わからなければテキストに戻りました。
記述も過去問と講座の付属問題を繰り返しました。試験数ヶ月前からは、毎日会社帰りに喫茶店により、不登と商登を1問ずつ解き、ちょうど1時間程度かかるので帰宅する。という習慣をつけました。余裕が出てから、記述は問題集を2冊程度買いました。
模試について、2年目は1度しか受けませんでした。ペース配分、未知の問題への心の動きの把握などの為に1度受けましたが、基本的にはその時間分、過去問を解いていた方が本試験のためになると思います。結局模試は常に判定外で、せめてBランクとか取りたかったなという気持ちはあります。
振り返ると、私は過去問の比重がすごく大きかったです。本試験は5点前後しか余裕はなく、本当に運よく合格できました。しかし過去問を「問題が解ける」ところから「色々な概念を理解する為の道具」としてうまく使えれば、伊藤塾のテキストと合わせれば十二分に合格できる知識を作る事ができます。私ももっとしっかりやっていれば択一はあと3~4問上乗せできたと思う問題がありました。こういった勉強スタイルも、講師が繰り返し「とにかく過去問」と言ってくださったお陰で作り上げたものです。おそらく聞き流していたら新しい知識、新しい本の購入などに流されていたと思います。そういった意味では 「素直に講師の言った事を受け止めてみる」という気持ちは、合理的に勉強する為には非常に大事であると思います。
会社法、商登法については大改正があったので過去問だけでは的確な論点を網羅しているとは言い難く、7月から12月までは市販の基本問題集(申し訳ないですが他校のもの)を2,3冊、取り組みました。模試などの細かい論点に終止する本ではなく、なるべく基本を問う物を探しました。基本を解ければ応用は解けますが、応用を解けてもちょっと改変されればわからなくなってしまうからです。民訴も同じく買ってはみましたが、冷静に振り返ると本試験では同じことが聞かれており、単にアウトプットの不足だと判断できましたので、あまり市販本はやらず過去問(とテキスト)に戻りました。2年目になり、テキストではこの概念は少し曖昧だ、と思った事は条文を引くようになりました。その他科目はひたすら過去問、わからなければテキストに戻りました。
記述も過去問と講座の付属問題を繰り返しました。試験数ヶ月前からは、毎日会社帰りに喫茶店により、不登と商登を1問ずつ解き、ちょうど1時間程度かかるので帰宅する。という習慣をつけました。余裕が出てから、記述は問題集を2冊程度買いました。
模試について、2年目は1度しか受けませんでした。ペース配分、未知の問題への心の動きの把握などの為に1度受けましたが、基本的にはその時間分、過去問を解いていた方が本試験のためになると思います。結局模試は常に判定外で、せめてBランクとか取りたかったなという気持ちはあります。
振り返ると、私は過去問の比重がすごく大きかったです。本試験は5点前後しか余裕はなく、本当に運よく合格できました。しかし過去問を「問題が解ける」ところから「色々な概念を理解する為の道具」としてうまく使えれば、伊藤塾のテキストと合わせれば十二分に合格できる知識を作る事ができます。私ももっとしっかりやっていれば択一はあと3~4問上乗せできたと思う問題がありました。こういった勉強スタイルも、講師が繰り返し「とにかく過去問」と言ってくださったお陰で作り上げたものです。おそらく聞き流していたら新しい知識、新しい本の購入などに流されていたと思います。そういった意味では 「素直に講師の言った事を受け止めてみる」という気持ちは、合理的に勉強する為には非常に大事であると思います。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
ワンルーム賃貸に勉強机もなく、フローリングに座ってインターネット講義を聴いていました。休日の勉強は近くの喫茶店などによく行きました。また、私は利用しませんでしたが、落ち込んだ時に講師にメールを送っておられる方のことが講義で紹介されており、こういった
「繋がっている」「サポートしてもらえる」という感覚が2年目乗り切る糧になったと思います。
スケジュールについて特別なことは何もしていません。
「手を広げない」「過去問を何回も繰り返す」など等全て講義で教わった基本的なことを繰り返しました。昔からすぐ物を忘れてしまうので、短期記憶を長期記憶に落とし込むには繰り返しする他ないことは身を持って知っていましたが、社会人の為、勉強量も決して多くは取れず歯がゆい思いをしていました。強いていえば試験2ヶ月くらい前から過去問を回す周期を短くしていき、最終週は1日1科目回す、とか、1年でどうバランスよく科目に取り組むか、常に考えていたように思います。
伊藤塾講師へのメッセージ
講義中の「社会人の受験は自分の弱さと向き合うこと」「しんどいことが重なる時が必ずくる、それが今試されているんだと思えるか、あぁこんな理由があるなら勉強の継続は無理だな、と思うか」というお話を常に思い出します。講義がわかりやすかったのはもちろんですが、このお話と、人の役に立てる資格である、というお話があったから、それらを支えに試験を乗り切ることができました。
最後に
私は社会福祉士として勤務しながら、高い倫理性はあるが武器がないこの資格の所持者としてどう成長していったらよいか、と考え司法書士試験受験を志しました。
社会人として働いている方なら誰でも自分がもっと仕事ができるようになりたい、もっと色々な知識を得たいと思う機会があったはずです。司法書士は扱う分野が幅広く、色々な職種の方と接点があります。自分の仕事に生かす、あるいは自身の成長としてぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。
(2010年11月・記)