社会人経験を経た後、伊藤塾の入門講座を利用し短期合格!
H.Aさん(31歳)
●受 験 回 数:2回
●受 講 講 座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生〔中上級講座〕択一実戦力養成答練、記述式「答案構成力」養成答練〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」 択一クライマックス総整理〔模試〕全国公開模擬試験
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。
受験を目指した理由と、伊藤塾を選んだわけ
私は大学入学時から司法書士に興味があったのですが、当時の大学の仲間は司法試験の勉強をする方が多く、自分もその中で自分の力を試してみたいという気持ちが強かったので、大学卒業後も司法試験を目指すことにしました。結果として択一式には2回合格したのですが、その後の論文式では目標点に達することができなかったため、その後は民間企業で働いていました。
仕事ではそれなりに重要なポストを任されたのですが、やはり途中入社ということで十分な待遇・評価を受けられないという不満もありました。そこで、もう一度専門試験に挑戦してキャリアアップし、見返したいという気持ちが強くなったため、2年前に再受験を決意いたしました。
司法書士の魅力は、年齢や性別、経歴に関係なく、誰でも何回でも受験でき、就職や独立にも有利だということが挙げられます。また伊藤塾を選んだ理由としては、司法試験時代に他の受験指導校では成果が出なかったことからいわば最後の砦と考えたこと、及び伊藤塾長をはじめ大変熱心な講師が多く、カリキュラムもしっかり組まれていることから、一番合格に近いと考えたためです。
私が取った学習方法
一年目(入門講座)
1年目は3月末までフルタイムで働きながらの学習だったため、仕事が終わって疲れている状態でインターネット配信の講義を聴いたり、記述式の演習を解くのは、体力的にも精神的にも大変苦しいものがありました。その頃の勉強時間としては3時間(講義1コマ相当)を目標にしていましたが、実質的には1~2時間が限界だったと思います。それでも勉強をしない日を作らないように、毎日継続して机に向かいました。
当時の勉強方法としては、入門講座を聴いてから過去問や基本の択一問題を繰り返すというものでした。但し民法などは以前学習経験があったのでこの方法で十分対応できましたが、不登法や商登法は初めて学ぶことばかりだったので一度の視聴では分からないことが多く、納得いくまで繰り返し聴くようにしました。
また1年目から「できる!記述式」・「できる!択一式」を受講しました。特に記述式に関してはまだ雛形も不十分であったので太刀打ちできない問題もありましたが、1年目から本試験レベルの問題に取り組めたことで合格答案のイメージがわき、2年目以降につながったのだと思います。
二年目(中上級講座)
2年目は、記述で基準点を下回った前回を踏まえて、記述に力を入れようと決意しました。そこで伊藤塾の記述式答案構成力養成講座(山村講師)を昨年に引き続き受講し、また一方で他の受験指導校の記述式講座も並行して受講しました。他の受験指導校と比較して伊藤塾のほうがより問題が精錬されていると思いますが、回数が各6回と少ないこと、および受験指導校によって出題のクセがあることから、時間・金銭に余裕があれば他の受験指導校のものも試しに受けてみることもよいのではないかと思います。
2年目の工夫としては、記述式でも間違いノートを作成したことです。1年目は択一用に間違いノートを作りましたが、記述までは時間がなくその余裕がありませんでした。
2年目は記述式の主要論点と間違えた点、及び注意すべき点を1ページごとにまとめ、すぐに見返せるようにしました。数多くの問題をこなし、これを復習するうちに、記述でも正確な答案が書けるようになったと思います。
一方、択一は前回合格点に達したとはいえ油断はできないので、「択一実戦力養成講座」(高城講師)を再度受講すると共に、前年度の「択一クライマックス総整理」のテキストを何度も繰り返し行い、精度を上げるようにしました。
伊藤塾の講師陣について
伊藤塾の講師の方々は、他の受験指導校と比較しても非常に熱心で優秀な講師がそろっているという印象を受けました。本番でどれだけいい成績をとれるかということのみを念頭においてお話してくださるので、合格に直結しやすいと思います。
どの講座もおすすめではありますが、中上級では択一実戦力と『記述式「答案構成力」養成答練』をおすすめします。前者は過去問そのままではなく、少し切り口を変えた肢や、過去問未出でも出題可能性の高い分野などで構成されており、択一の実力養成には最適だと思います。後者は記述式の答案構成を確立された山村講師が担当されておられるので、記述で基準点を狙うには必須の講座だと思います。
直前期のものでは「択一クライマックス総整理」と『記述式リアル「解答力」養成講座』をおすすめします。前者は択一の頻出論点がテキストにコンパクトにまとめられており、この受講がなければ1年目からの択一合格点はありえなかったと思います。後者は本物の本試験答案から採点基準を判断するものであり、記述の答案を作成するうえで重要な指針となる講座であるため、必ず受講すべきと思います。
最後に
私が勉強するうえで意識したことは、「正確かつ確実な知識を身に付けること(間違って覚えないこと)」です。覚える際には正しいことを確認して覚えると共に、あやふやなままでなく確実なものとなるまで何度も復習することが大事だと思います。また択一の問題で答え合わせをする際にも、単に正誤を判断するだけでなく、誤りであればどこが間違っているのかを意識して覚えることが重要です。
受験勉強の中では精神的にも身体的にもつらいことが多いと思いますが、体調や精神に異変を感じたら遠慮することなく病院に行けばよいと思います。また自分なりのストレス解消法を見つけることや、適度な休憩も時には必要だと思います。そして最後まで諦めない、言い古された表現ですがこれに尽きると思います。
私の点数を見ると余裕で合格したように思われるかもしれませんが、決してそんなことはなく、試験中に何度も「もうダメかもしれない」と思いました。そうなった際にそのまま諦めてしまうのか、それともまだ歯を食いしばって頑張れるのかはそれまでの努力の積み重ねの量によると思います。これから受験される方は、本試験でそういった事態になってもさらに頑張れるだけの努力をこれから積み重ねていって欲しいと思います。
最後になりますが、いままで応援し、心配してくださった家族、友人の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
間違いノート(記述式):一問ごとに主要論点と間違えた点、及び確認事項を書き込みました