働きながら伊藤塾の入門講座だけで、合格しました!

渡並 政吉さん(32歳)
 

合格者イラスト
熊本学園大学経済学部卒業 会社員
●受 験 回 数:5回
●受 講 講 座:〔入 門 講 座〕司法書士入門講座本科生 〔模試〕全国公開模擬試験

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

当時27歳だった私は、司法書士という資格、職業のことを何も知りませんでした。
大学生のころには民法の単位すら落とした程、法律の知識も全くなく、正直、資格であればなんでもよかったのが本音です。
ただ、将来、自分の家族や友人、これまでお世話になった周りの方々の役に立てるような資格がほしいと考え、やはり法律関係の資格といった漠然とした目標を持ったのが始まりでした。そんな中、司法書士という資格、職業があると知り、本をとってみたものの、その難易度の高さに挑戦するか否か迷いましたが、伊藤塾の存在を知り、他の受験指導校と比べ学費の安さと、伊藤塾長の「やればできる。必ずできる。」のお言葉に魅かれ、伊藤塾で司法書士を目指すことを決心しました。

私がとった学習方法

司法書士試験の勉強として受けた講座は、伊藤塾の入門講座と公開模試が3回(22年度1回、23年度2回)だけで、他の受験指導校の講座は、説明会すら行っていません。
使った教材も、過去問と六法、入門講座で使用したテキスト、記述の書式集(市販)だけです。
試験勉強での中心はやはり過去問ですが、特に「復習」を意識しました。受講中に講師がおっしゃられた「落ちた翌年は、新しいものを積み上げるのではなく、また一から積み上げていく。」とのアドバイスに従い、新しい問題を解くことよりも、過去問の肢1つでも本試験にでたら逃がさないようにすることが重要だと考えたからです。模試の問題ですら解くだけで後から解答を見直すことはしませんでした。結果として、新しい問題に挑戦する前に合格したわけですので、過去問を全て解くだけでも合格レベルに達することができるのであり、それだけ過去問を修得するのは困難であると思います。
直前期においては、焦らないことを心がけました。
焦ってしまうと、せっかくの直前期が、本試験の場で曖昧な記憶の喚起しかできない薄っぺらな知識を増やすだけの勉強になってしまうからです。ですので、直前期は(もちろんこれまでで一番勉強時間を増やし、かつ集中しましたが、)限られた時間の中で、できることとできないことを割り切る覚悟でじっくり勉強に臨みました。具体的には、択一に関しては、過去問で曖昧な肢、それに関連する知識の定着の総まとめ、記述に関しては、特に商業登記における、論点と添付書類のまとめを重点的に勉強しました。
受験勉強全体を振りかえって大事だと感じたことは、先に述べた「復習」にも通じることですが、「合格者であれば落とさない問題は必ずとる」ということだと思います。資格試験ですから、何も一番になる必要はありません。約900名の中に入れれば合格できるわけです。
だからこそ、まずは合格者が必ず修得している過去問です。私は、この過去問とその関連する知識をマスターすれば、基準点越えは難しくないと思います。そしてその知識は、伊藤塾で学んだ知識は、伊藤塾で学んだテキストに網羅されていました。事実、私は、入門講座のテキストの知識、過去問、六法だけで、3年続けて午前午後の択一の基準点を突破し、最後には合格を勝ち取りました。ただし、基準点突破から合格のわずかな間には、実は大きな壁があることも事実だと思います。私は、「運良く」その壁を入門の知識だけで突破できましたが、もしも年に一度しかないこの試験で失敗を繰り返していれば、「運が悪かった」では納得できなかったと思います。だから、必ずしも入門講座だけで合格できるわけではなく、中上級講座や他の講座を受講していれば、もっと早く、しかも確実に合格できていたのかもしれません。
ただひとつ言えることは、どんな状況にある方でも、伊藤塾の講座を受けているのならば、少なからずその目の前に合格までの道はあるということです。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師のメッセージ

本当にありがとうございました。
私は、実家の九州を離れ、東京で働きながら司法書士試験に臨み、入門受講料を36回払いにするほど、経済的にも余裕がない戦いでした。
受講中は、会社が終わってから、眠い目をこすりながら講義を必死で聴いていました。そんな私でしたから、おそらく、単に知識を並べるだけの講義では、最後までついていくことができなかったと思います。講義の前の講師のいろんなお話が、講義を一度も休むことなく、ひいては、合格までのモチベーションの維持につながったのだと、今改めて感じています。
特に講師には何気ない一言だったのかもしれませんが、「何年もかけて、苦労して合格した人の方が司法書士としていい仕事をしている」とのお言葉には、最後まで支えられました。本試験に失敗して、それまで何度も何度も繰り返した過去問をまた解きはじめたとき、くじけそうになる自分に、「長期間かけて何度も繰り返した知識は、必ず合格後の自分にとって末長く使いこなせる知識になってくれる」と頑張れたからです。
言葉はつきませんが、最後に、本当にありがとうございました。

最後に

社会人として働きながら司法書士試験に臨んでいらっしゃる方、「目的」を決して忘れないでください。私の「目的」は、まずは自分とその周りの人を幸せにすることです。その「手段」が司法書士だったわけです。様々な環境の中で勉強されていると思います。私も、直前期の6月は、仕事が一年で最も忙しく、今の仕事を続ける限りは土日の休みと本試験の前三日間しか休みがとれない環境でした。だからこそ、がんばることができるその時を精一杯頑張りました。結果として私は合格できたわけですが、正直、受験者全員が合格できる試験ではない以上、いろんな事情で、この資格をあきらめなければならない時がくるかもしれません。でもその時は、別の「手段」で「目的」を達成する道が必ずあるはずです。
だから、皆さんも、勉強ができる今だけは、目の前の勉強を精一杯頑張ってください。そして、気兼ねなく勉強ができる環境がある方に、その頑張りだけは決して負けないでください。
「勉強できる今に感謝する」「不幸になるために勉強を始めたわけじゃない」