在宅受講でも伊藤塾の質問回答は迅速で大変分かりやすく丁寧な解説でした

A.Kさん
 

合格者イラスト
●受験回数:4回
●受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生、〔中上級講座〕択一実戦力養成答練・記述式「答案構成力」養成答練、記述式リアル「解答力」養成講座・記述式スキルアップ講座、〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」、〔模試〕全国公開模擬試験

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

司法書士を目指したきっかけ

学生時代からいろいろな職種のアルバイトを経験し、社会人となってからも何度か転職をし、自分にあった職業とは何かを考える機会がありましたが、その中で私は将来好きな場所に住み、自立した生活を送りたいと思うようになり、そのためにいろいろと検討した結果、独立開業ができる司法書士を目指そうと思うようになりました。

私がとった学習方法

入門段階

択一式対策としては、講義を聴き、順次過去問を解いていきました。似たような問題があれば相互に参照できるようにし、テキストの参照ページを書き込んでいきました。そして、テキストには過去問で問われた部分をマーカーでマークしていきました。
記述式対策としては、山村講師の「できる記述式」を受講したことでやっと記述式問題が解けるようになっていきました。当初、本試験に近い記述式問題にあたっても何をどうすれば解けるようになるのか全く検討すらつきませんでした。しかしそのような私でも山村講師の答案構成の考え方を知ることができてからは、問題を整理でき、記述式問題についてはあまり不安を覚えることがない位になりました。

中上級段階

2回目以降の受験に際しては過去問を繰り返すのを基本としつつ、伊藤塾の講座にお世話になり続けました。蛭町講師の「スキルアップ講座」を受講することにより、なんとなくで書いてしまっていた商業登記記述に自信をつけました。高城講師の「できる!択一式講座」は過去問の範囲内の良問ぞろいで、答えを知っているはずの過去問でも少し違う角度から問われたり、Aランクでも類似問題となると解けないこともあることが良くわかり、改めて知識の再構築をすることができました。「クライマックス講座」では、自分の知識は本試験で使える確実なものであるかどうかを確かめることができました。
そして、少しでもわからないことはインターネットを通じて何度も質問をしていました。伊藤塾は回答までの時間も短く、わかりやすく丁寧な解説をしていただけるので、通信で受講していた私は本当に助かりました。

直前期

受験最後の年には、とにかく基本事項をおろそかにせず、Aランクといわれる知識は何があっても落とさないこと、つまり山村講師の言われていた「核となる知識」を持つ、それを確実にすることを念頭に置きました。以前からそれを意識していたつもりではあったのですが、私の場合は、わかったつもりだけになっていることが多かったので、例えば「道を歩いていて、あこがれのハリウッド俳優にばったり出会って、いきなりAランク問題を出されたら即答できるか?」と意識しながら問題を解きました。ふざけているような話ですが、本当にそう意識していました。なぜかというと、何度か経験した本試験では、舞い上がってしまいそれと似たような状況になるからです。いつもはできることでも現場ではできなくなるのです。緊張し、頭が真っ白になり、手が震えてマークすらできなくなった年もあります。
ですので、本試験に使える知識を得るために、使用する過去問は肢別のものを購入しておき(私の場合5択のものではいくら選択肢を隠して肢ごとに解いているつもりでも緊張感が薄れてしまうのかうまくいかなかったため)、間違えたものについては付箋をして、その部分を重点的に繰り返しました。また、ただ頭の中だけで問題を解くのではなく、体に染み付かせるように、ICレコーダーを使って自分で問題を録音して答える練習をしたり、単語帳を大きくしたようなカードに問題と回答を書きカードをシャッフルしてすぐ言えるか試したりしていました。覚えにくい類似事項は、それを集めた簡単な箇条書きのようなノートをPCで作り、その違いが言えるかも隙間時間にチェックしていました。
そして、超直前期には、以前受講して最終知識の確認にとても適していると感じた「クライマックス講座」を基にした書籍が発売されることを知り、直ぐに購入しました。それからはその書籍の問題で今までの知識の最終確認をし、それを何度か繰り返すことにより、最後の最後に「核となる知識」を手に入れることができました。

伊藤塾の講師陣への感想など

伊藤塾の講義ではただ単に知識を修得させることに力を入れるだけでなく、講師自身がどのようにして受験を乗り越えたかや合格者の話等を聞かせてくださったりなど、受験生を合格させたい!という講師の方々の強い思いがあふれているように感じられ、とても心強く思いました それはネットを通じて質問に答えてくれる方々からも感じることができました。

最後に

この試験の受験生にはいろいろな境遇の方がおられると思います。仕事をしながらであれば受験との兼ね合いで悩み、専業であれば特に将来が不安でしょうがなくなることもあると思います。また、受験が長くなると周囲の人たちから取り残されていくように感じ、人生を楽しんでいる人を見れば虚しくなることもあるでしょう。私も本格的に受験のやり直しを決意した年からは受験生以外のほとんどの友達とはこちらから連絡を絶ち、また誘いがあっても断り、孤立していきました。また、近所に出歩くのも嫌になり、何週間も一歩も外に出ないこともありました。そして家族からは30代にして安定した職に就かず夢を追いかけていることに対しいい反応はもらえませんでした。更には彼氏からフラれ、ペットロスに苦しんだりと、長い受験期間においていい思い出はほとんどありません。
ですが、そういう中で合格するために最後に必要なのは、「覚悟すること」だと思うようになりました。私は、勉強が楽しいと思ったことはありません。それでも続けてきたのは、必ず合格するまで受験すると決めたからです。
結局、受験を続けるにはいろいろなことを諦めたり、長時間講義を聴いたり問題を解き続けたりと我慢の連続で、私のような平凡な人間は、合格するまでは普通の生活を送ることはできないことに気づきました。でも、私は合格するまでやると決めたのだから、それがもう当たり前なのだ、その覚悟でいるのだ、と思うようになり、それからは必要以上に不安を感じなくなりました。そして、その覚悟がやっとできた年に合格することができました。今、同じように苦しんでいる方がおられるかも知れませんが、このような私でも何とか合格までたどり着けたことをこの体験記を通じてお伝えできれば嬉しいです。
最後に、ずっと受験を応援してくださった現在お世話になっている事務所の所長、励まし合った受験友達、その存在だけで癒してくれた猫達、いつも私の味方でいてくれた亡き父に、感謝したいと思います。

いろんな受験グッズです。
いろんな受験グッズです。(だいたい)左から紹介します。
プラズマクラスター(持ち歩けるもの):風邪を引くと勉強ができなくなると思い、ウィルス対策にいいと聞いて使っていました。それと、ものすごく匂いに敏感なのでその対策のためにも本試験にも持っていきました。
キッチンタイマー:集中力が全くないので少しでも集中できるように20分にセットしてその間は勉強するよう努力しました。
カウンター:過去問を解いたら一問ごとにカウントするようにしていました。
ICレコーダー:自分で暗記すべき事項の問題、解答を録音し、寝る前などに答えられるかチェックしていました。
普通のタイマー:模試や本試験で使うために、音がならないように配線を切って時間を計っていました。
ipod nano:勉強をしているときも静かな音楽を聴いたり、休憩時には好きな音楽を聞いたりしていました。
多色ボールペン:以前は記述の問題を解く際に重要な点や日付など注意をする点にマーカーを使っていましたが、持ち代えたりするのに時間がかかるので多色ボールペンを使用しました。実際に答案に書く用には別に普通の黒ボールペンを使っていました。