高城講師の合理的に構成されている講義のおかげで、基準点をはるかに超えました
石田 健悟さん(25歳)
受験回数:6回
受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生、〔中上級講座〕択一実戦力養成答練、記述式「答案構成力」養成答練、記述式リアル「解答力」養成講座〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」、択一クライマックス総整理、〔模試〕全国公開模擬試験
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
大学2年時に、地域に密着した社会貢献のできる法律家になりたいと憧れを抱き、司法書士の受験を決意しました。伊藤塾に入塾したきっかけは、説明会の段階から新しい司法書士像を提供してもらえたからです。自分なりの法律家像をイメージできたからこそ、それをモチベーションにして苦しい勉強も耐え抜けました。
私がとった勉強法
私は大学在学中に3回、卒業後司法書士事務所に勤務しながら3回受験しました。しかし、大学時代に受験した際は、身辺で様々な困難が起こり、受験勉強に専念できる状況ではなかったため、大学卒業後の合格直近の2年間の勉強法について書きます。
中上級段階の勉強法について
私は、受験5回目のシーズン(2010年度の試験)でそれまでの中上級講座から、入門本科の講座を受けました。中途半端な学習しかできないまま受験回数だけが増え、モチベーションのさがった私には、講義中に講師が紹介される新進の司法書士の活躍がかなり刺激になりました。結果は不合格だったものの、司法書士に対するあこがれが強まり、それが合格までの原動力となったのは紛れもない事実です。
次に、合格年の受験6回目のシーズン(2011年度の試験)では、高城講師の入門本科を受講しました。例年受講していた高城講師の択一実戦力養成講座が、非常に合理的に構成されており、直前期の高速繰り返し学習に最適な講義内容、テキスト構成であるため、試験範囲全般を高城講師の下で教われば相当得点が伸びるのではと思ったからです。私が合格した年は、難度が高く、択一の基準点が例年よりもかなり低かったのですが、それでも択一で15点基準点を上回れたのは紛れもなく、非常に整理され流れの良い高城講師の講義のおかげです。本試験ですっきり解ききれない問題が多数出題されても、講義中に高城講師がよくおっしゃる「ここ来たら、ここ戻って」「これ見たらこれが(頭の中に)出てくるよね」「これとこれは比較して。よく出てくるから」のフレーズを頼りに妙に自信を持ったまま突き進んでいった自分が懐かしいです。講義を真剣に受けるなかで、次に講師が何と何を関連付けるように言うかが先読みできるようになると知識の体系的理解度や知識の精度が、ある程度完成したといえると思います。ただし、私は、それ程きっちり頭にインプットして本番に臨んだわけではありません。解いているなかで、講義の光景や情報の集約された伊藤塾のテキストの断片が頭に浮かんでくる程度です(いざという時に浮かんでくるのも高城講師や教材作成スタッフの方々の技なのかもしれません)。それでも、本試験で十分戦えます。あまり完璧主義にならないようにしてください。時には、軟派な心構えも重要です。
直前期の勉強法
私は、5月から2週間を1クールとして全科目を2週間ごとに一周させていきました。
使用した教材は、主に択一式実戦力養成講座の表、記述式答案構成力養成講座の問題の繰り返しです。とにかく、自分がこれと決めた伊藤塾の講座の教材を信じてほぼ完璧にすれば、合格レベルまで達することができると思います。
いくら高速繰り返しの時期といっても、自分の能力以上に速く繰り返すと、記憶があいまいになってしまい、自信を喪失したまま本試験をむかえることになります。なので、自分に合ったペースでできるだけ速く繰り返しましょう。合格してみると、勉強量云々より、本番で自分に自信を持てることの方がずっと重要だと思えます。もちろん、勉強もしないのに自信過剰なのはいけません。
試験当日について
本試験でも、伊藤塾の全国模試と同じように午前の択一は、民法、会社法、刑法、憲法の順で、午後の部は、商登法記述、不登法記述、択一(ほぼ出題順番通り)の順に解きました。記述の記載量が予想以上に多く、午後の択一は、残り3分で5問(=25肢)を残していました。疲労が極限に達し、頭の回転が止まり、諦めかけた中で、今まで何年も勉強を続けた言葉では言い表せられない気持ちがこみ上げてきました。とにかく、「ここまで来たら止まるわけにはいかない」と、残り25肢のうち8~9肢だけ読んで、全問解き切りました。結果、5問中2問正解しており、午後の択一で基準点より9点上回ることができました。どんなに判断が簡単な肢でも良いです。高城講師が講義中によく口にされる「この肢は100%正しい。この肢は100%間違っている。」と言い切れる能力が本試験で一番問われると実感しました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
私は、6年間、全講義をインターネットで受講しましたが、どの講師の方々も距離を感じさせないくらい本当に親身に丁寧かつわかりやすい講義で、私を合格に導いてくれました。本当に感謝しています。
最後に
短期合格者や活躍している若い司法書士の話がピックアップされがちで、受験生活が長引くと徐々に自分の将来に悲観的になるベテラン受験生も多いと思います。私もそうでした。しかし、逆にいえば、極稀なケースだからこそ注目されるのです。何度不合格になっても、受験生活でどんな困難に直面しても、それは自分の法律家力を高めてくれるひとつの試練ではないでしょうか。仕事をしながら、家庭を抱えながら、何年も勉強(苦労)を重ね、司法書士試験を泥臭く乗り切った方の方が、人の心の痛みがわかる真の法律家像に限りなく近づけるのではないでしょうか。受験回数なんて気にしないで良いです。一回だけ合格しましょう。辛さがわかるからこそ、私は多くのベテラン受験生が合格後に活躍して欲しいと願っています。もちろん、私自身も他の司法書士から模範とされるような新進の司法書士として活躍していきたいと思っています。諦めずに頑張りましょう。
司法書士試験学習時に使用した教材等。不動産の出題形式ががらっと変わるのがある意味恐怖だったので、このテキストを食事中に目を通すことで不安が徐々に和らいでいきました。
県大会のリレーにて、私がアンカーで、私があと1人抜かなければお世話になった先輩(右)が引退してしまうといった状況の写真です。昔、これだけがむしゃらにできたのなら今ももっとできるだろうと、写真から勇気をもらって受験を乗り切りました。