熱いメッセージが講義を休まず最後まで頑張れました

安津畑 卓さん(24歳)
 

安津畑 卓さん(24歳)
専修大学法学部卒業 アルバイト
受験回数:2回
受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生、〔中上級講座〕択一実戦力養成答練、記述式「答案構成力」養成答練、〔模試〕全国公開模擬試験

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私が、司法書士を目指した理由は、大学3年生になり、将来どういう人材になりたいか考えたとき、人のために働ける仕事を自分自身の手腕でしたいと漠然と感じたことにありました。そこでまずは、一般企業にでも入って社会経験を積まなければならないなと短絡的に考えていました。
そんな不明確な目標を、ぼんやりと考えている自分をみた父親は、「法学部なら、司法書士とって独立開業をとる方法がある。」と教えてくれました。正直、法学部に在籍していながら司法書士について全く知りませんでした。その当時の自分は、とても法律の勉強をしっかりやっているタイプではなく、試験前に丸暗記をして乗り切るタイプだったからです。
しかし、司法書士という資格を調べていくうちに、業務の拡大から将来性を感じ、また今自分が所属している大学のコースが企業法務コースだったので、取り組みやすいのではないかと思いました。そして、この勉強をすることで、何をやっても中途半端にして、だらしなくなっていた自分自身を変えて、一度立てた目標をあきらめず、最後までやり抜きたいと本気で思いました。
そこで、大学の書店に置かれた伊藤塾のパンフレットを手に取り、自分の気持ちと合致した講師を探しました。その後に参加した説明会でもやはり熱い人だったので、大学の3年生の秋、ライブクラスに即入塾を決めました。

私がとった学習方法

1年目

まず、1年目の段階では、とにかく毎回の講義についていくことに必死でした。初学者と同レベルだったので、理解できないことがものすごくたくさんあり、かなりきつかったです。そして、モチベーションを保つため、どうしてもライブで受講したかったことから、自宅のある埼玉の地方から渋谷の伊藤塾まで2時間かけて通い続けました。
しかし、そんな苦しいことも、講師のゆっくりとした解説や語呂合わせ、講義の合間に出てくる熱い言葉に助けられ、最後まで絶対に休まず、必ず復習をし、過去問演習をして講義に臨むことができました。また、過去問検討の際には、テキストに過去問の年度と問が載っているので、どこが出やすいのか明確になり、勉強しやすかったので時間の効率化を図れました。
記述対策については、講義で扱った雛形は、講師の教えどおり、必ず紙に一回は書くようにしていました。伊藤塾の入門講座についてくる基本問題と演習のみを繰り返していました。この勉強方法で記述式の基礎はでき上がりました。あとは、どんな問題にも対応できる思考プロセス作りを発展させて、改良し続けていきました。

1年目の反省点

しかし、1年目の本試験は不合格でした。1年目で不合格だった理由のひとつは、過去問を逃げ道に使ってしまったことです。過去問を解いていれば合格できるのだという変な安心感が生まれてしまい、要件を当てはめる作業を忘れ、肢を覚えてしまっているという状況に陥っていました。これでは違う形で問われたとき対処できません。テキストに戻らなかったのがいけないのだという意見もあるかと思いますが、過去問の中で、もう間違う問題がないレベルに達していたので、どこができないのかわからなくなっていました。
二つ目は、完全な演習不足です。一年目は入門講座と伊藤塾の公開模試2回しか受講せず、本試験に挑みました。これはこれで基礎が固まったというプラスの面もあるのですが、やはり本番と同じ形式、時間で自分を縛ったほうがいいし、第三者と比較されることによりやる気も出ます。また、わからない場所を発見できるツールでもあるのです。

2年目

2年目は、以上の反省点を踏まえ、択一実戦力養成講座を受講しました。前述した反省点を改善させるために最適な講座でした。なぜならば、高城講師の話す解法スキルや戦術面が、本試験の現場で、実際に知識を活用するために必要であり、これは1年目の自分において、確実に不足しているものだったからです。また、不動産登記法や商業登記法の解説には、択一知識の記述化として申請書が載っていたので、記述式の勉強にもなり、効率よく勉強できました。この講座のおかげで、1年目には散らばっていた知識が整理されました。
経済面で言えば、自分の稼いだバイト代で受講できる受講料だったので、ものすごく助かりました。

直前期・本番

そして、直前期の全国公開模試は伊藤塾、他の受験指導校のものを含め、10回受けました。ここで記述式の時間を含め総合的な時間の配分や、わからない問題が出たときの対応策、択一をとく順序、記述式の検討方法の改善改良、弱点潰しを徹底的にやりました。その結果、3月くらいから模試の判定や点数がぐんぐん上昇していきました。この勢いで本番もいつもどおりの感覚で乗り切ることができました。

自宅学習と伊藤塾の個別フォロー

一年目は、学生だったので大学の自習室で勉強をして、講義に出席していました。このときは、インターネット講義をみる余裕がなかったのですが、2年目の択一実戦力養成講座では、自分のわかっているところの解説を聞いているのは時間の効率が悪いと感じ、テストだけ受けて、自宅でインターネット講義の速度調整しながら講義を受講しました。
この点、受講料に当然含まれているインターネットフォローは、経済的にも助かりました。

最後に

合格できたのは自分ひとりの力ではありません。中には、自分が優秀だからこの試験に合格したのだという考えを持つ人もいるかもしれませんが、私は賛同できません。なぜなら、そういう人は、「合格した自分」しか考慮すべき事項として捉えてきれていないため、広く物事を見ることができていないからです。
私が目指す法律家は、「人の話をよく聞き、小さなことに気づくことができる、市民の目線にたった法律家」です。より多くの事項を考慮することができれば、それだけ色々な人のことを考え、本当にその人が求めていることに近づけることができるからです。
最後に、応援してくれた両親、妹、おばあちゃん、受験中他界したおじいちゃん、合格発表後亡くなった愛犬のラブ、友達、講師をはじめとした伊藤塾の方々がいなければ合格できませんでした。本当にありがとうございました。

写真は、私の合格発表の最後までずっと見守ってくれていて、先日、他界した愛犬です。

写真は、私の合格発表の最後までずっと見守ってくれていて、先日、他界した愛犬です。