会社役員経験後、ハーフリタイアをして司法書士へ。アットホームな雰囲気の伊藤塾が好きです。

M.Y さん(58歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学卒業
◆受験回数:4回
苦手科目憲法
◆主な受講講座〔入門講座〕 司法書士入門講座〔中上級講座〕できる!択一式〔直前対策講座〕択一クライマックス総整理〔模試〕全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私の場合、ある会社の役員をしていましたが、ハーフリタイアしたので、時間がたっぷりでき、頭の老化防止と教養を高めるために始めました。それまでに、相続や不動産の購入時など自分の不動産に関する登記申請書を何度か作成したことがあり、興味を持っていました。頼んだら何万円もかかるところが、自分で作ったら無料になったと喜んでいました。
入門講座は4年前に大阪駅から一番近いこともあり伊藤塾を選びました。昼間は伊藤塾で脳を刺激して、夜はスポーツジムで筋肉を鍛える毎日でした。試験は5時間もあるので、マッチョにならなくても体力が必要です。
4年間でゴルフのハンディも12から13に1つ落としただけで、毎年、倶楽部の諸々の試合に参加していました。試験もスポーツも駆け引きと記憶が大事です。今年の商業登記の記述問題が予想外だという人は裏を読まなかった人です。まさか2球続けてフォークはないと思って空振りした人は表を読んだのですが、次もフォークと読んで合格した人は裏を読んだのでしょう。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

私は全くの初学者でしたので、講座でおおよその輪郭を理解することができた程度でした。膨大な情報をどのように覚えて、試験に臨めばよいのか不安になった頃、定期的に交流会を設定していただき、深夜まで意見交換させていただけたのも楽しい思い出です。講師から紹介される他の受験生の苦労話も勉強方法を考える上で参考になりました。

中上級段階の勉強法

1年目の4月ごろ入門講座が終わりましたが、実際の問題を解くとなると、概略だけで、細かい知識がまとまらず困っていました。そんな時、択一クライマックス総整理を受講しました。諸々の知識の接着剤の役割をしてくれました。
我々受験生仲間ではクライマックスのテキストを「○○チェック」と呼び、某社の参考書を利用している方に対抗心を燃やしたものです。過去問もほとんど解きませんでしたが、午後の択一式は基準点に届きました。おかげで翌年以降も意地になって挑戦を続けることができました。私の感覚では○○チェックと過去問を1年やれば、午前・午後共25問以上は十分に取れる良くまとまったテキストです
2年目以降も「○○チェック」に模試の問題など自分で仕入れた知識を書き足したり、コピーを貼り付けたりして充実させていきました。特に会社法は新しくできた法律で、どのように問われるかわからず、暗記もしにくい科目ですが、表を画像として思い出せるようにしたら、解けるようになりました。しかし、25問正解を30問正解に引き上げる過程で苦労しました。法学部出身者の場合は過去問を中心に自分で発展問題を考え、条文を引いて、知識を充実させていくのが、王道だと思いますが、自分で知識を発展させられない者は自分で問題集を作るしかないと思うようになりました。以前に受けた模試や答練の問題を科目ごとにバラバラにして、自分の苦手な問題や過去に出題されていない問題集を作りました。実際、民法でさえ20問100肢の内過去問から出るのは50肢程度と言われていますので、過去問だけでは択一式30問超えは難しいと思います。まして会社法のように過去問の少ない科目では過去問の出題率はかなり低いと思います。手続法では最近は細かい手続きについての問題も増えているように思いますが、中上級講座で知識を仕入れて繰り返し解く必要があります。
あまり受験生の間で話題になりませんが、伊藤塾の「合格シート」の特に不動産登記と商業登記は非常に効率良く勉強でき、択一式と記述式の両方に効果が大でした。今年の記述式の商業登記でソコソコの点数をとれたのは「合格シート」のおかげでした。択一知識と書式の両方が一緒に見られるので、それらを融合させた復習に最適でした。
憲法は文章理解ができず苦労しましたが、司法試験の短答過去問集を毎日数問ずつ解くというか、解説を読んでいたら、徐々に難解な表現の文章にも慣れました。今年は初めて3問正解できたので、間違った勉強方法でもなかったのでしょう。

 

直前期の勉強法や試験当日について

直前に合格に必要なことは予想問題を自分で作り、ヤマを張ることだと思いますが、今年は午前で3問外れました。未成年、無権代理、事務管理は出ないと予想していました。制限行為能力は補助人、保佐人、代理は表見代理に絞っていました。寄託と委任の比較に絞ったのに事務管理が出ました。失敗もありましたが予想しないのは戦略なく受験するようなものと思います。それと手が早く動くようにしっかりとペンを持てる握力と手首の柔軟性も養いましょう。私は最初の頃試験が終わると、指が強ばってしばらく開きませんでした。今回はダンベルで鍛えた握力がスムーズにペンを動かしてくれました。

最後に

伊藤塾のアットホームな平和な雰囲気が好きで、たくさんの若い方達とも知り合いになれて、楽しかったです。合格後については未経験の仕事ですし、全くイメージを持っていませんでしたが、失敗しながら、作戦を立てて挑戦していきたいと思います。今後は王道を進みたいと思っています。