司法書士へ転進。入門講座のポイントを絞った講義に、 毎回新しい発見がありました

前沢和彦 さん(50歳)
 

合格者イラスト
明治大学法学部卒業 専業受験生
◆受験回数: 2回
苦手科目記述式商登法
◆主な受講講座〔入門講座〕 司法書士入門講座〔中上級講座〕記述式「答案構成力」養成答練〔ゼミ〕合格への「思考力」完成ゼミ〔模試〕全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 2010年4月末にそれまで勤めていた会社を退職することになり、数ヶ月間転職活動をしていたのですが、なかなか転職先を見つけられませんでした。そこで何か資格を取得し、開業できないかと検討している時に気になっていたのが、司法書士でした。なぜなら、学生時代に司法試験の勉強をしていたことや、大学卒業後の半年間だけだったのですが、司法書士事務所で補助者を経験していましたので、身近に感じていたからです。
 しかし、その合格率の低さから、なかなか受験を決意できず、何週間も大手受験指導校のパンフレットを検討したり、webでガイダンスを見たりして、迷った末に他校で入門講座のライブ受講を申し込み、学生以来の勉強を開始することになりました。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

 久しぶりにする法律の勉強は、初めのうちは楽しく余裕をもって取り組めたのですが、民法から不登法、会社法と学習する科目が増えるにつれ、講義の復習を翌日までにやり終えることで精一杯の状態になってしまいました。それを講義の終わる2011年2月まで続け、そのあと答練、模試と1日も休むことなく勉強し、同時に過去問を繰り返しできるだけ復習し、2011年7月の本試験を迎えました。
 模試のでき具合から覚悟はしていたのですが、結果は午前午後ともに択一の基準点を大きく下回り(午前19問、午後16問)、試験の壁の厚さを感じました。

中上級段階の勉強法

 2011年7月の本試験後に、かねてから興味を持っていた伊藤塾の本試験問題分析会に参加し、Aランク問題の半分も取れていなかったことが判明し、自分の基礎力不足を痛感しました。同時に関信敏講師にカウンセリングしていただき、入門講座の受講(山村クラス速修生)と、関講師のゼミを併せて受講することにしました。入門講座は、山村拓也講師のスマートでしかもポイントを絞った講義に毎回新しい発見をし、関ゼミでは、過去問を繰り返していたはずの論点でさえ、関講師からのありがたい突っ込みにより、自分の理解があやふやであることを毎回反省させられることになりました週4回講義があったので、2年目も基本的に講義の復習を中心に勉強を進めていきました。

直前期の勉強法

 かなり時間をかけて勉強していたのですが、4月から始まった模試の出来は納得のいくものではありませんでした。2択まで絞り込めても、正解できるだけの決め手を欠いていたのです。そこで書籍「うかる!司法書士必出3000選」を使って、全科目について何度も基本事項を確認することを中心に直前期を過ごしました。記述式は、模試の問題や、記述式「答案構成力」養成答練の解き直しを、肩がつりそうになりながら、何度も繰り返しました。

試験当日について

 やるだけやったという気持ちで当日を迎えることができ、自分がどこまで本試験で闘えるか楽しみにして、会場へ向かいました。午前の部は、昨年と比べて易しく感じ、少しのミスが合否を分けると思い、気を引き締めて取り組みました。そして午後の部は、択一式を70分で終えたまではよかったのですが、先に解いた商登法の記述式で何を聞かれているのか理解するまでに時間がかかり、移行と合併が聞かれていると分かった後は、予想外の論点のため、書式を思い出せず、真っ白になり、それが不登法の記述式にも影響してしまいました。とりあえず書くには書いたけど…という状態で、試験は終了しました。ただ、真っ白になりながらも、山村講師の『苦しいのは皆同じ、最後まであきらめない』という言葉が頭の中で響いていました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 各講師が受講生を合格させたいという強い気持ちを持っていることがよく伝わってきます。本試験分析会、気合入れ講義などで元気をいただきました。
 山村講師:受講生に対する熱い気持ちを持った丁寧な講義が印象的でした。講義中に紹介されたエピソードで和んだり、刺激を受けたりしました。数回企画された懇親会で受講生同士の交流を持つことができ、楽しかったです。
 関講師:思考力完成ゼミという名の通り、1つ1つの論点について、考え方を叩き込んでいただいたおかげで、未知の論点にも対応することができました。法律的な思考方法を直に学ばせていただきました。

最後に

 私は、専業で受験勉強していましたが、初めて法律の勉強を始めたとしても、受験指導校で学べば1年半くらいで、合格レベル(本試験の択一式で各25問以上、記述式で大きく筋をはずさないくらいに書ける程度)まで到達できるのではないかと思います。しかし、司法書士試験は年に1回の試験ですし、本試験の日に11科目について、万遍なく実力を出せなければ合格レベルから合格へたどり着くのは難しいと思います。やはり最後は、『合格への執念』を持っているかで、結果が変わってくるのではないでしょうか。
 私は、これまで20年以上、経理業務を中心としたサラリーマン生活を送ってきました。これからは、今までの経験を活かして、一人でも多くの方の力となれるよう精進し、社会貢献していきたいと思います。
 最後に司法書士試験に挑戦できたこと、また、その環境に居られたことに感謝いたします。