中上級講座から伊藤塾に入りましたが、講師やスタッフにとても励まされ、勉強できました

Y.S さん
 

合格者イラスト
会社員・事務
◆受験回数: 5回
苦手科目記述式商登法
◆主な受講講座 中上級講座〕 記述式「答案構成力」養成答練、速解記述式パターン60〔ゼ   ミ〕合格への「思考力」完成ゼミ〔直前対策講座〕うかる!記述式〔模   試〕全国公開模試  

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は前職でバイヤーと営業の仕事をしていましたが、 「もっと直接、人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになりました。そんな時にちょうど知り合いの司法書士から当時話題になっていた過払金返還請求の話などを聞き、この資格に興味を持ちました。責任は重いけれど目の前の依頼人に心の底から感謝される喜びを実感できる、そんな司法書士の仕事がしてみたいと思い勉強を始めることに決めました。当時の仕事はとても忙しく勉強時間が確保できないと思ったので、時間に融通のきく職場に変え勉強をスタートしました。
 

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

 
それまで六法を開いたこともなかった私は、基礎講座を聴いていてもわからない単語につまずき法律用語辞典を見ながらテキストを見るという手探りの状態でした。とにかく講義を聴いて過去問に当たり、当然解けないので1問ごとにテキストに戻るという方法を取りました。回りくどい方法ですが、全くの初学者にはこの「急がば回れ」作戦はある程度有効だと思います。初年度は10月から勉強を始めたため記念受験に近いものでしたが、本試験では午前の部は2問足らずに基準点に達しなかったものの午後の部は基準点を突破できました。初年度の記述式に関しては早い段階から本試験に近い総合問題集を使い、何度も同じ問題を解いて論点をまとめて覚える方法を取った成果が出た様でした。時間のない方は論点別の短い問題をドリルのように解くよりも、たくさんの重要論点が入った総合問題を繰り返し解く方が本試験のシミュレーションも兼ねることができ効率が良いと思います。
 

中上級段階の勉強法

 
2回目の試験で総合点にあと3点足りず、3年目からはより多く点数を上乗せできるように択一式の勉強方法を見直しました。学習計画表を作り、その日に解く教科と記述式の問題だけをざっくり決めてなるべく科目ごとの勉強量にムラができないよう主要科目とマイナー科目の過去問をバランス良く繰り返し復習するようにしました。知識の精度を高めるために、解説を見て少しでも「そうだったかな?」思ったところは必ずテキストで確認しました。
関信敏講師の合格への「思考力」完成ゼミは、それまで結論だけ覚えていて考えたことのなかった制度趣旨や理由付けから覚えるきっかけになりました。ゼミのレジュメを何度も読み返すことで、暗記に頼る部分が減り大分楽になりました。結果として、合格した年は本番も含め、受けた答練や模試の択一式は全て30問以上取ることができました。
記述式に関しては平成23年度に時間切れで基準点に届かなかった反省から今年は必ず解ききろうと決め、昨年の秋から年末にかけて速解記述式パターン60の問題を毎日時間を計って解き、最速で書く練習をしました。
 

直前期の勉強法

 
直前期の択一式対策は過去問プラス自分で作ったミスノート見直しに集中しました。ミスノートは数年分の蓄積で大量にできてしまっていたので、いつの模試でミスしたか、どういう勘違いをしたのかなどもメモすることで覚えやすくしました。ミスノートに集約したことで、模試を解き直す手間が省けて直前期もそれまでとペースを変えずに勉強することができました。
 
 

試験当日について

 
当日は午後の択一式が40分で解けたにもかかわらず最後に解いた商登法の記述式でなぜか合併ができるのかどうか悩んでしまい、一瞬「今年も基準点に届かないかも」という思いがよぎりました。しかしすぐに「今この会場にいる大多数の受験生が書くだろうことを考えよう」と思い直し、必死で答案を作成しました。
 

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

 
直前期は勉強に集中できる環境にあったので、1日おきに自宅で学習する日と自習室で学習する日にしていました。自宅学習の日は一歩も外に出なかったのでストレスが溜まってしまいとても毎日続けられなかったので、受験指導校までの移動の時間を気分転換だと思うことにしました。講座は通学受講をメインにしていましたが、速解記述式パターン60はすでに不登法が終わった時点で申し込んだため、インターネット講義を活用して商登法を通学受講しながら追い着きました。
 

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 
私は伊藤塾で入門講座を受講していませんでしたが、講師と作問スタッフの方には大変お世話になりました。どんな質問に対してもいつも真摯に答えてくださってとても心強かったです。講師は講義の前などにも気さくに声を掛けて頂いたり、一人ひとりの生徒に気を配ってくださるのでとても励みになりました。また、思考力完成ゼミの関講師には、一昨年の夏から昨年の本試験直前まで長期にわたりお世話になりました。講師のお話はメリハリがあって聴きやすく、またいつ指されるかわからないという緊張感で毎週集中して聴くことができました。
 

最後に

 
自分のような全くの初学者でも最後はそこそこの成績で合格できたことを思うと、この資格を取るために法律の才能は必要ありません。多分ひとつだけ自分にあったものは「勉強し続ける才能」で、これだけは合格に不可欠なのだと思います。今もし受験生活が長引いて行き詰まっている方がいたら、その方はすでに同じ才能を持っています。どうか自信を持って勉強を続け、来年度必ず合格を勝ち取ってください。