伊藤塾の記述式対策講座は本試験の傾向に最も忠実だと感じ、受講しました。
T.S さん(36歳)
◆受験回数: 4回
◆苦手科目: 記述式商登法
◆主な受講講座: 〔中上級講座〕 記述式リアル「解答力」養成講座
〔直前対策講座〕うかる!記述式
〔模 試〕全国公開模試
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は、訳あって、30歳を目前にして会社を退職し、実家に帰郷しました。その後、しばらく仕事から離れて自分自身と向き合う時間を過ごす中、今後は独立専門職として生きたいと考えるようになりました。そのためには、何か価値ある資格が必要だと思いましたが、ある時、司法書士資格はまさにそれだと知りました。
司法書士試験合格には択一式対策以外にも記述式対策が必要ですが、伊藤塾の記述式対策講座は最も本試験の傾向に忠実であると思い、受講することに決めました。
私がとった学習方法
入門段階の勉強法
学習の初期では、なんと言っても不動産登記法の攻略がカギになると思います。私も最初は理解するのに苦労しました。テキストを読んでも、過去問の解説を読んでも、何を言っているのかほとんど理解できませんでした。この科目では、まずは、理論よりも実践的な知識の修得が重要なのだと思います。具体的には、主要な申請書の雛型を手書きしながら丸暗記してしまうことが効果的です。また、登記の実行前・実行後の登記記録の変化に着目しながらテキストなどの教材に触れることも大切です。それにより、テキストや過去問に触れるときも、具体的なイメージが湧き、知識が自然と定着するようになるはずです。
中上級段階の勉強法
学習の初期の頃は暗記中心の学習をしていましたが、2009・2010年の2回の不合格(いずれも択一式基準点不到達)を経験し、暗記だけでは超えられない壁が存在することに気がつきました。そこで、壁を突破するために必要なものは何かを考えましたが、未知の論点であっても既存の知識を駆使して正解を導き出す思考力が必要であると考えました。また、その前提として、知識の徹底的な整理整頓も必要であると思いました。
そこで、過去問に向かう態度を改めました。これまでなんとなく解いていましたが、「どういう根拠でこういう結論になるのか?」という問いを常に持ちながら触れるようにしました。それにより、苦手だった推論問題がいつの間にか、得意になっていました。
また、意識して類似論点を確認するようになりました。例えば、過去問で取締役の任期に触れた場合に、「監査役の場合は?会計参与の場合は?・・・」というように、自分自身に類似論点を問いかけるのです。そうすることにより、点の集まりであった知識が網状になり、つかえる知識へと質が変わりました。
直前期の勉強法や試験当日について
私の場合、2012年の試験では、直前期の学習ツールとして、「うかる!司法書士必出3000選」を使わせていただきました。この問題集は、左ページに重要論点の一問一答、右ページに周辺論点の図表という構成で、まさに自分が「あったらいいな。」と思っていたものでした。
この問題集については、
(1)1回目は全ての問題を解き、右ページの図表も丁寧にチェックする。
(2)2回目も全て問題を解き、わからない点のみ図表をチェックする。
(3)3・4回目は2回目までで間違った問題のみ再度解く
という方法で、3月以降本試験までに、4回解きましたが、本当に試験で必須の知識のみを効率的に確認することができ、忙しい直前期もなんとか乗り切れました。また、間違ってしまった論点も確実に得点できるようにすることも重要だと思い、間違えた問題については、基本テキストの該当箇所に立ち返り、完全に理解できるまで読み込みました。直前期は気持ちが焦りますが、5月末頃までは、問題集とテキストを往復する時間を取ってもよいと思います。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
伊藤塾の諸講師の方々には感謝と尊敬の思いでいっぱいです。
私は記述式対策講座メインで伊藤塾のインターネット講義を利用させていただきましたが、「記述式『リアル』解答力養成講座」において、講師の試験の本質に迫ろうとする真摯な態度に、本当に頭が下がる思いです。
また、蛭町浩講師の執筆される緻密なレジュメを見ては、「専門家としてこうなりたい」と常々思いましたし、今もその思いは変わりません。実務についた後も日々精進したいと思います。
そして、無料ストリーミングの無料公開講座にて、山村拓也講師には直前期・試験本番での心構えを、高城真之介講師に午後択一式を1時間で解く方法を伝授していただきましたが、両講師には大変感謝しております。
最後に
今は、「1日でも早く実務に就きたい。そして、小さくてもいい。自分の事務所を構えたい。」というのが率直な気持ちです。しかし、はやる気持ちを抑えつつ、まずは、実務家の講師の有能な補助者となれるよう頑張りたいと思います。将来、一人前の司法書士となった時には、提供できるサービスは全て提供しなければならないですが、私の場合、とくに司法書士が最も得意とする不動産登記業務を専門的に行ってみたいと思います。不動産登記業務を中心業務として相続問題や商事法務に少しずつ進出してゆけたらと思います。
最後に、後進の皆さん、信念を曲げなければ、道は必ず開けます。倦まず、弛まず、勉強を続けてください。
行政書士試験・宅建試験からのステップアップについて
行政書士試験と司法書士試験で最もリンクしているのは、民法だと思います。民法の学習については、行政書士試験を経験している方に幾分アドバンテージがあるのではないでしょうか。