諦めずに勉強を続けられたのは、伊藤塾講師・スタッフのおかげです

富岡 早江子 さん(35歳)
 

合格者イラスト
青山学院大学法学部卒業 主婦・アルバイト
◆受験回数:3回
◆苦手科目:民法・不動産登記法
◆主な受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座〔中上級講座〕 記述式リアル解答力養成講座〔ゼミ〕合格への「思考力」完成ゼミ〔直前対策講座〕択一クライマックス総整理〔模試〕全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 法務関係の仕事をしていたことがきっかけで、法律の知識を活かせる資格を取り、専門的な仕事をしたいと思うようになりました。身近な法律家であり、今後も職域の拡大が期待される司法書士の仕事に魅力を感じ、挑戦することに決めました。
 
大学が法学部だったので司法試験を目指している友人も多く、学生時代から伊藤塾の存在は知っていました。他校の講義も聴き比べてみましたが、伊藤塾の講義が自分には合っていると思いました。また、法律を勉強するならば伊藤塾が良いのではないかと思い、受講を決めました。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

 入門講座を受講していました。講義を聴き、テキストを読み、該当部分の過去問と条文を確認するという勉強法でした。入門講座を受講している時には仕事をしていたため、それだけでも精一杯で、 できない時もありました。 ただ、 第1回の講義のときに講師が言われた「一発合格をする人は講義を休みません」という言葉が忘れられなかったので、講義だけは休まないと心に決め、20ヶ月の講義を休まずに通い続けました。
 記述式対策については、入門講座の教材 (基礎問題集、記述式演習) を繰り返しました。特に基礎問題集については、関信敏講師の「ベロベロに酔っていても書けるくらい練習しなさい」という教えを守るため、不動産登記法と商業登記法をそれぞれ1日2問ずつくらい解くようにしていました。
 入門講座を受講中の2009年に、本試験を試しに受験してみたところ、民法ですらほとんど正解できませんでした。合格までの道のりがあまりにも遠く感じられ、もっと頑張らなければと決意し、関信敏講師の『合格への「思考力」完成ゼミ』を受講することにしました。いつ質問されるかわからないという緊張感を味わいながら、重要論点をより深く理解することができたと思います。このゼミで配付された『重要論点シート』は最後まで活用しました。

中上級段階の勉強法

 1年目の受験をする直前期には、過去問はやりきれていなかったものの、『択一クライマックス総整理』を受講し、その教材を10回以上繰り返していたので、基準点に手が届くくらいの基礎力は付いていました。しかし、民法や不動産登記法などの最重要科目で合格点に必要なプラスαが得点できていなかったため、2年目はこの2科目を克服しようと思いました。勉強法としては、民法と不動産登記法の入門講座を高速で聴き直し、1年目の勉強では十分にできなかった過去問を繰り返すというものです。ただ、この方法では過去問は解けるようになっても、過去問の知識が形を変えて出てきた時に対応できず、結局2回目の受験もプラスαが得点できずに不合格となってしまいました。
 3年目は、2年目の失敗を踏まえ、過去問を闇雲に繰り返すのではなく、何を聞いている問題なのか、どの知識があれば答えを出せるのかを意識して解くようにしました。
 具体的なやり方としては、1回目は全ての肢を丁寧に検討し、解説と条文を確認します。解説を読む際には、正誤の判断に必要となる部分に線を引き、次回以降読む際には、その部分だけを読めば済むようにしておきました。1回目で確実に判断できた肢には特にマークを付けず、正誤の判断はできたけれど知識が曖昧な肢には「?」を、間違えた肢には「×」を付け、2回目は「?」と「×」が付いた肢を中心に確認しました。2回目もマークの仕方は同じですが、ペンの色を変え、間違いやすい部分をより把握できるようにしました。この作業を繰り返しながら、何回かに一度は全ての肢を再度検討し、本当に理解できているか確認しました。また、過去問だけでは本試験の現場で初めて見る問題には対応できないことがわかっていたので、過去に出題されている事項については、テキストでその周辺の未出の知識まで読むように心がけました。
 記述式対策としては、 典型的な雛型は基礎問題集で確認し、 過去問も数年分解きました。全ての過去問を解く時間はなかったのですが、出題形式や答案作成上の注意事項等の問題以外の部分は見るようにしました。また、秋頃から受験仲間とノルマを決めて、解いたことのない問題を毎週少しずつこなしました。自分だけでやろうとするとつい後回しにしてしまうので、強制的に解く機会を持てて良かったと思います。ただ、3年目の今年は、記述式よりも択一式の対策に時間をかけてしまったため基礎が疎かになり、「亡何某遺留分権利者」や、「共有物分割による交換」等は正しく書けませんでした。年明けからは問題演習に力を入れなければならないので、年内にしっかりと雛型の暗記をしておくべきだったと反省しています。

直前期の勉強法や試験当日について

 直前期は、「択一クライマックス総整理」の教材を中心に繰り返し、苦手な部分や間違えてしまった箇所については、過去問やテキストで確認し、その教材に情報を集約していきました。
 「択一クライマックス総整理」の教材は、左ページに過去問の肢と解答、右ページに図表を中心とした解説が記載されているので、過去問については条件反射で正誤が浮かぶまで繰り返し、解説部分については、チェックペンを利用して完全暗記を目指しました。
 勉強時間としては、午前中は午前科目を中心に、午後には午後科目を、そして夜に記述を各1問ずつ解くという流れで10時間から12時間くらいでした。記述式の勉強を夜にしていたのは、本試験でも午後の一番疲労した頃に解かなければならないので、疲れた状態で集中力をもう一度高めるための練習も兼ねていたからです。これは講師のアドバイスでした。
 試験当日はこれまでにないくらい緊張し、午前択一式が始まる前は勉強どころではなく、気持ちを落ち着かせるのに精一杯でした。
 午前も午後も、択一式については思い描いていたような手応えはあまり感じられず、記述式でも商業登記法の役員関係で頭が真っ白になってしまったため、試験終了後は今年も不合格に違いないと思いました。択一式の基準点を超えていることはわかりましたが、総合点で不合格になるだろうと毎日不安でした。合格発表で自分の番号を見付けた瞬間は、本当に信じられませんでした。あの時の感動は、一生忘れることはないと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 講師からは、色々なことを学ばせていただきました。講義の中で、いつもお話しになる「試験は逃げない。逃げるのはいつも自分」という言葉が、辛い勉強から逃げそうになってしまう自分をつなぎとめてくれました。諦めずに続けてこられたのは、入門講座のおかげです。
 
また、関講師には、私のつまらない質問にいつも丁寧に対応していただき、その時に納得できた知識は最後まで忘れることはありませんでした。
 伊藤塾の講師の方々、スタッフの皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

最後に

 伊藤塾で学び合格したからには、志のある法律家になれるよう努力していきたいと思います。夢は叶った後が大切だということを肝に銘じ、社会に貢献できる司法書士になりたいです。これまで何も言わずに見守ってくれた家族や、励ましてくれた友人に本当に感謝しています。