法学部どころか、高校すら卒業していない私が合格できたのですから、本気で司法書士になると決めた皆さんに、合格できないはずはありません。

森山 真太郎 さん(27歳)
 

合格者イラスト
普通高校 中途退学 専業受験生 ◆受験回数:3回
◆受講講座:〔入門講座〕司法書士入門講座本科生
〔中上級講座〕択一アドバンス講座、記述式答案構成力養成答練、択一実戦力養成答練、司法書士合格への「思考力」完成ゼミ

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は、もともと高校中退で学歴もありません。そんな自分が、将来的にも安定していて、自分の努力次第で上を目指せる仕事を考えたときに「資格業」が思いつきました。父親が、測量の仕事をしていたため、まずは測量士補、その後、土地家屋調査士を取得。勉強することの楽しさ、覚えた知識を使って仕事をすることの楽しさを知り、さらなるステップアップとして「司法書士」を目指しました。  

私がとった学習方法 

入門段階の勉強方法

入門講座受講中の1年間は、残業も多く、土日も自主的な出勤があ仕事をしながら勉強していたため、講義を聴くのがやっとの状況でした 過去問には全く手を付けられず(購入もしていませんでした)、仕事が始まる前の朝2時間で、復習として入門講座付属の問題集をこなすだけの勉強でした。

中上級段階の勉強方法

本試験直後から勉強を再開し、小山晃司講師の「択一合格アドバンス講座」を受講しました。 
7月から12 月という短期間で、1年目の入門講座をスピーディーに復習でき、ボリューム充分なのにテキストはコンパクトにまとまっている。という点に強く惹かれました。予習・復習問題を全部解いてから講義を聴き、講義後も予習・復習問題を解き、次の講義までには完璧しておくことを目標として、年内はほとんど択一合格アドバンス講座のみで勉強していました。これにより、短期間で全科目のインプット・アウトプットが効率よくでき、ようやく司法書士試験の全体像がつかめた気がしました。 
その後も合格まで、択一合格アドバンス講座のテキストをメインに使い、司法書士入門講座のテキストは辞書的に使っていました。合格した年の直前期には、気になる問題があれば、遅くても30 秒以内には択一合格アドバンス講座のテキストで該当箇所を確認できる状態になっていました。
2年目の秋には仕事を辞めて専業になり、ほぼ毎日9時から18 時くらいまで伊藤塾の自習室で勉強していました。しかし結果は、午後の択一であと1問、基準点に足りませんでした。1年目にくらべれば、少しは実力が付いた実感があったものの、この試験の本当の厳しさはこれからだと実感しました。確実に合格圏内に入るための午前・午後の択一基準点プラス5・6問を正解するには、まだまだ実力不足を感じました。

直前期の勉強方法や試験当日について

あと1年だけは専業で勉強すること。後悔せずに試験を終えるため、自分自身に妥協しないと心に決め、本試験の3日後より勉強を再開しました。本試験直後のこの時期は、伊藤塾の自習室にも受験生仲間がほとんどいません。ある意味、モチベーションの維持は直前期より辛かったです。
本試験分析会で、坂本龍治講師とお話させて頂いたなかでの「今年、基準点近くの点数が取れたからといって来年合格できる保証はどこにもない。本気で来年合格したければ、ほとんどの実力者が勉強をやすんでしまう7月・遅くても8月の段階から、直前期と同じ気持ちで勉強するべきだ。」という言葉が心の支えとなりました。 
受験生仲間から非常に良いと評判を聞いていた、関信敏講師の「司法書士合格への思考力完成ゼミ」を受講しました。重要論点の、趣旨や根拠を徹底的に追究し、それに基づき理解・整理していく講義の進行や、いままでの自分にない視点からの関講師の講義は、新鮮な発見と気づきの連続でした。この思考力を、完璧に身に付けたいと思い、録音したゼミ講義を、毎日の自習室への行き返りの電車の中で聴いていました。さらに、このゼミをきっかけに過去問の解き方が変わりました。いままでは、漠然と問題を解き正誤が判断できれば満足していましたが、ゼミを参考に、比較すべき問題・論点を自分なりに書込み、趣旨や根拠まですべて考えるようになりました。もちろん、このゼミの受講は本試験での択一基準点プラス6問という結果にも繋がりました。
私のような法律初学者で、全体像がイメージできずにいる方にとって、理解重視のインプットを繰り返すことは、とても重要であると思います。理解・インプットを中途半端にして、アウトプットばかり行っても、単なる暗記になってしまい、暗記のみにたよっても、司法書士試験の合格に必要な膨大な量の知識は、覚えきれません。
私は、2年目の「択一合格アドバンス講座」、3年目は「司法書士合格への思考力完成ゼミ」を受講したことで、試験直後で辛い時期にもかかわらず、理解重視のインプットとモチベーションの維持ができました 3回目の受験で合格できた1番のポイントはここだと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ 

上記に書いた他にも、記述は、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」蛭町浩講師の「うかる!記述式」の問題を毎日繰り返して、身に付けました。
択一は、高城真之介講師の「択一実戦力養成答練」でアウトプット力や解答順序を身に付け、最後は「択一ハイブリッド総整理講座」で直前期の総まとめを行いました。
伊藤塾で受講したすべての講座が、自分の合格に繋がりました。 
本当にありがとうございます。  

最後に 

法学部どころか、高校すら卒業していない私が合格できたのですから、本気で司法書士になると決めた皆さんに、合格できないはずはありません。辛く苦しい時期もありますが、それぞれの環境でベストを尽くし、あきらめずに続けることにより、必ず合格できる試験であると思います。もし今、逃げ出したいと思っている人は、自分のためだけでなく、自分を思ってくれている誰かのためにも、諦めずに頑張って下さい。
最後になりますが、試験を終えた今、これまで応援し、支えてくれた人の思いに、感謝の気持ちで一杯です。この感謝の気持ちを、これからの司法書士として生きる生活の中で表現していきたいと思います。