やればやっただけ報われる試験。一発合格できたのは、間違いなく山村拓也講師のおかげです。

一発合格

許 壮栄さん (23歳)
 

合格者イラスト
同志社大学法学部卒業 専業受験生

受験回数:1回(他、試し受験1回)
主な受講講座
【入門講座】 入門講座本科生(山村クラス)
【中上級講座】 択一実戦力養成答練、記述式答案構成力養成答練
【直前対策講座】 全国公開模擬試験



私はこうして司法書士を目指す決意をしました

大学4回生の頃は、大学院法学研究科へ進学し、とある問題を研究したいと思っていましたが、大学卒業の直前に諸事情により進学ができなくなり、以前から興味を持っていた司法書士を本気で目指す覚悟を決めました。

もちろん、「第2志望」的な発想で受かる試験ではないことは知っていたので、改めてなぜ司法書士に興味を持ったのか、司法書士業務の何をやりたいのかを考えることにしました。そこで出てきた答えの一つが、いわゆる渉外業務です。私は在日朝鮮人ですが、例えば相続登記の業務において、被相続人が朝鮮籍や韓国籍である場合は、諸手続が通常の相続よりも複雑であったり、共和国法・韓国法の知識、朝鮮語能力が求められたりします。また、いずれ来る日朝国交正常化や南北朝鮮の統一時代には、日本と朝鮮半島の間での人、物、金の動きが活発になると確信していますが、そのような時代に第一線に立って渉外業務を取り扱う司法書士になる、というのが受験勉強のモチベーションになっていました。


伊藤塾を選んだ理由は、大学で法律資格を目指している人のほとんどが伊藤塾塾生だったので、ここなら間違いないだろうと考えたからです。

伊藤塾を活用した私の学習方法

2013 年の4月から、山村拓也講師の入門講座で学習を始めました(インターネットクラス)。

(1)択一の学習について
入門講座を受けて、テキストの復習をして、基礎ドリル・過去問(原則として15 年分)を解いて、テキストに戻って、というのを愚直に繰り返していました。年内は民法・不登法について過去問を3~5回、商法・商登法は1~2回程度しかできず、知識が定着している実感もほとんどありませんでしたが、過去問とテキストの往復を繰り返せば必ず問題が解けるようになっていく、アレコレ言う暇があるならやるべきことをやれと言い聞かせ、ひたすら淡々と勉強していました。

年明けからも、基本的には過去問とテキストの往復でした。2~3月頃は、何度も繰り返してきたはずの知識すら曖昧な部分があったり、分野(仮登記・信託・区分建物・組織再編・持分会社・個人商人等)によってはほとんど忘れてしまっていたものもあったりして、まずいと思い、講義の無い日に計画を立てて、例えば一日かけて仮登記を集中的に勉強する、という日を設けていました。その日は、当該分野のテキストをじっくり読み、該当部分の過去問を解き、再びテキストに戻り、というのをひたすら繰り返して、苦手意識をなくそうとしていました。

直前期からは、1回目で正解できた問題は省き、間違えた問題や曖昧だった肢に青の付箋を貼り、2回目は青の付箋の問題のみを解き、それでも間違えた問題等に黄色の付箋を貼り、3回目は黄色の付箋の問題のみを解き、さらに間違えた問題に赤の付箋を貼り、という感じで絞り込みをかけていきました。また、勉強の合間に、過去問集の付箋のあるページの解説部分(特にマークしている部分)のみを1冊30 分程度でざっと読む、ということもしていました。

また、5月末頃からは高城真之介講師の「択一実戦力養成答練」を受講し、択一の解法戦略や時間配分、未知の問題の解き方、優先順位の付け方を学びました。なお、「択一実戦力養成答練」の民法と不登法を受講した直後の模試では、その前の週の模試に比べて得点が跳ね上がりました。

(2)記述の学習について
入門講座山村クラスでは、入門段階から答案構成メソッドを学ぶことができるので、記述の問題に対して苦手意識を持つことはありませんでした
(もちろん、最初から得意、最初からできるという意味ではありません)。
記述演習実践編や、「記述式答案構成力養成答練」ではかなり難しい問題も出題され、当初は歯が立たずに点が伸びませんでしたが、重要なのは復習と間違いノートの作成、ケアレスミス対策、思考プロセスの習得、自分なりの答案構成の習熟と信じ、繰り返し解くことで記述に関しては早い段階から力がついたと思います。

伊藤塾講師へのメッセージ

山村拓也講師
いわゆる一発合格をすることができたのは、間違いなく山村講師のおかげです。
知識面はもちろんですが、講義中の一つひとつのメッセージが、私の血肉になりました。特に直前期には、メッセージを何度も何度も、覚えてしまうぐらい繰り返し聞いて励まされていました。特に疲れた時や、朝の眠い時間等には、「やらない方が多いんですよ、とにかく。なんかアレコレ言うんだけれどもじゃあやってんの?って聞くと、やってない方が多すぎる。やってから言おうよ、わかるわからない含めて。やってやって、それで問題解けるようになっていきますから。受かる方はやってます、間違いなくやってます。やらずに受かってる人なんていないです」という山村講師からのメッセージを暗唱し、アレコレ考えてダラダラする暇があるなら徹底的にやってやろう、と自分を奮い立たせていました。改めて、本当にありがとうございました。

高城真之介講師
「択一実戦力養成答練」の講義を通して、択一解法戦略をより具体的に立てることができるようになりました。特に、それまで苦手意識のあった分野に関しては、択一実戦の問題を解いて、総整理のページで確認することで、入門テキストとは違った視点から知識をまとめることができました。また、例の「滝に打たれているお地蔵さん」はきっと、私の合格を後押ししてくれたのだと思います。ありがとうございました。

宇津木卓磨講師
ゼミでは重要分野の知識を再確認することができ、復習が思うように追いついていない時期に大変助りました。模試の福岡会場での択一の要注意分野の指摘は直前期に大いに活用させていただき、本試験でもバッチリ的中していました。ありがとうございました。

最後に

合格に向けた学習方法は合格者の数だけ答えがあるかとは思いますが、「合格する覚悟を決める」ということに関しては、合格者に共通していると思います。決して合格率だけで難易度が定まるわけではないとは思いますが、やはりこの試験、3%の壁は厚いと思います。
しかし、決して突破不可能な壁ではないとも思います。1年目であってもです。「並はずれた才能はいらないけれども、並はずれた努力は必要な試験であり、その努力を正しい方向に向ければ必ず合格することができる試験」と言われますが、その通りだと思います。
いわゆる頭の良し悪しなんて関係なく(逆から言えば、よほどの天才は別としても、ちょっと頭が良いですよ程度ではさほど意味がない)、やればやった分だけ報われるガチンコ勝負です。合格への執念・合格する覚悟、その気概を持ってさえすれば、択一過去問を何年分するかなどは些細な問題だと思います。

私も、直前期に入るまでは、過去問とテキストの往復をする際に、択一の問題を一問解くだけで15 分もかかったり、1度終えた頃には前の方は忘却していたり、全く解けずに嫌になったり、複雑な登記記録問題で頭が痛くなったりと、前に進んでいる実感はありませんでした。
しかし客観的には、ドリルのように、1回転すればほんの少しだけれども前に進み、諦めずに繰り返すことで、3%の壁をぶち壊すことができるのだと思います
(もしかすると、だからこそ、問題集を「ドリル」と呼んだりするのかもしれません)。

最後は精神論のようになってしまいましたが、やはり最後の最後に試されるのはそこだと思っています。2015 年の合格を目指す皆さまにおかれましては、「今、やっていることが必ず今年の合格に繋がる」、「少しずつでも毎日進んでいるはず」と意識して、司法書士試験という分厚い壁に風穴をあけていただきたいと思います。心より、応援しています。