中級コースのスケジュールにあわせて勉強!
坂本龍治講師の一言で奮起させられました

E.Sさん(40代)
司法書士事務所勤務
★働きながら合格

◆受験回数 2回
◆主な受講講座
中上級講座》中級コース
直前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は学生の頃、司法試験の勉強をしていたものの合格には至らず、それでも身近な法律家である司法書士になろうと司法書士事務所に就職しました。ところが、当時勤めていた事務所はかなり忙しかったため、一度落ちた後、ここでも諦めてしまいました。しかし、40 代になり、補助者ではできる仕事が限られるため、このままでは先がないと考え、再び勉強を開始しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 過去に司法試験の勉強をしていたので、憲法・民法・刑法の基礎はありました。それと初学者向けのテキストをもとに択一過去問を中心に勉強していました。書式については蛭町浩講師と山村拓也講師の本を読んで独学で行った程度でした。
 解き方の基本は学びましたが、再開後最初の受験では質・量ともに勉強不足だったと言わざるをえません。

中上級段階の学習法について

 やはり独学では限界があると感じ、2 年目は伊藤塾の「中級コース」を受講することにしました。
 意識したのは記述の得点を伸ばすことです。まだ本格的にやっていなかった記述の方が伸びしろがあると思ったからです。特にアウトプットに重点を置きました。その年の本試験で記述式の時間が全然足りなかったからです。これには坂本龍治講師の「速解記述式パターン60」と、山村講師の「記述式答案構成力養成答練」が役に立ちました。これにより常に決められた方法により問題を解くという姿勢を学び、解法の手順を修得し時間を短縮するとともに、よく言われるようにどこを間違えたのかをノートに書き出して、何度もチェックをしました。
 択一に関しては北谷馨講師のインプット講座を聴きながら過去問を何度も繰り返しました。
 そして、午後の試験は記述式にできるだけ時間を残すために、高城真之介講師の「択一実戦力養成答練」で、わかる肢で確実に絞り込む、長文問題は後回しなど、スピードアップのコツなども学びました。
 あとは、何度も間違えたり、記憶が混乱しがちな事項に関しては英単語の単語帳のようなものに書き込んで覚えるようにしていました。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期は伊藤塾の「全国公開模擬試験」を2 度とも受け、問題を解くことはもちろんですが、時間配分や昼食におにぎりを3 つ食べるなど、当日と同じ動きをするように意識していました。
 勉強法としてはマイナー科目については「うかる!司法書士必出3300 選」(日本経済新聞出版社)を、主要4 科目については過去問を繰り返しやりました。
 試験当日は模試を受けていましたので雰囲気にのまれることもなく、リラックスして臨めたと思います。ただ、午前の問題が思ったよりも難しく、気持ちを落ち着かせるのは大変でしたが。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

坂本龍治講師

 講師の最初の講義のときに講義の進め方や守ってほしい点などを話されたのですが、「たまには息抜きも大事です」とのお言葉。うんうん、と聞いていたのですが、続く「1 ヶ月に半日ぐらいは思いっきり休んでください」との言葉に衝撃を受けました。えっ、月に半日しか休んではいけないのか、と。受験生の立場は様々です。私は仕事をしながら勉強していました。もしこれが専業の受験生を念頭に置いたものであるならば、仕事をしている私はそんなに休んでいては勝負になりません。この坂本講師の一言に気持ちを入れなおし、更に奮起することになりました。

仕事と勉強、両立の秘訣

 土日祝と平日の仕事終わりに勉強をしていましたが、それだけではどうしても専業受験生にはかないません。そこで、できるだけ隙間時間を見つけて勉強をしていました。例えば、通勤電車の中、仕事で移動する際の電車の中や、電車の待ち時間などです。また、昼休みも急いで昼食をとり、喫茶店で勉強していました。さらに直前期には、ホームから別のホームへの移動中も歩きながら一問一答の問題を解くなどしていました。
 スケジュールについては「中級コース」の進み具合をペースメーカーにしていました。そして遅れてしまった場合は、土日とたまにやってくる祝日で頑張って追いつくということをしていましたが、送られてきた資料の中には全く目を通せていないものもあります。これはもう無理なものは無理と割り切る他はありません。自分の中で優先順位をつけて上からやっていくようにしていました。
 そして学習を継続するには一にも二にも強い気持ち、合格後の自分をイメージして絶対に合格するんだという強い気持ちを持ち続けました。

最後に

 最後に仕事をしながら勉強をしている方、しようとしている方へ。
 はっきり言って、この試験に働きながら合格するのは並大抵のことではありません。先ほど坂本講師の話で更に奮起したと申し上げました。私は、土日祝は休みなのですが、今年の正月休みが明けてからは、7 月の試験まで土日祝は1 日も休まずに契約している自習室に通いました。もちろん平日は仕事が終わってから自習室に行っていました。平日の夜にできる時間は短いとはいえ、月から金まで合わせれば1 日働いた以上の時間になります。なので、私は1 週間に8 日働いているぐらいの気分でした。要するに、よほど能力が高い人は別として、それぐらい自分を追い込んで勉強してほしいということです。最初に副題として「覚悟を決めた1 年」と書きましたが、ここまで追い込むと何年もすることはできません。ただ、ダラダラと続けるよりも覚悟を決めて、短期間で合格するとの強い気持ちを持って頑張っていただきたいと思います。皆様の合格を心よりお祈りしています。