合格のチャンスが来た時に
絶対にそれをつかむ準備を怠りなく、
「次は自分の番だ」と信じて勉強をし続ける
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
大学在学中から司法試験の合格を目指して勉強を続けていました。その後、法科大学院へ進み、新司法試験に挑戦しましたが、良い結果を出せませんでした。長く勉強を続けたこともあり、それを活かせる職業に就きたいという思いから、目標を司法書士に切り替えようと決めました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
中上級段階の学習方法について
2016 年の年明けからは、択一過去問を中心に勉強し、記述対策として「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。
講座の中では、山村拓也講師により、どのような問題に対しても常に同じアプローチで、正解へ至るプロセスが説明されていきます。それにより、自分の頭の中にもアプローチの手順が染み込んでいきました。そのおかげで、まずは事実に着目するというルールが確立し、点数が安定していきました。
直前期の学習法や試験当日について
直前期には、公開講座の「司法書士試験突破!必勝講義」と「全国公開模擬試験」を受講しました。「必勝講義」でイメージトレーニングをすると良いと聞いたので、それを実践しました。会社法改正部分は準備していたので慌てることはありませんでしたが、いろいろな状況を想定してのイメージトレーニングをしていたため、より落ち着いて本番の商登法の記述式問題を解くことができました。
また、直前期は、いかに知識を明確な状態にして本試験へ臨めるかを意識していました。5 月から本試験までの間で、何回全体を確認できるかが重要だと思います。
本番当日は、当然緊張はしていました。しかし今年は、本番の精神状態を考慮した解答のスピード、絶対につまらないミスはしたくないという精神的重圧に耐えきれるような問題へのアプローチ、資料の確認手順等を模試の段階から強く意識して準備をしていました。模試のための練習ではなく、本番のための練習がきちんとできている(はずだ!)という思いを持てていたので、「本番だから」ということで背伸びや萎縮をすることなく、いつも通りやるだけだという心境でした。
その後、自己採点の結果から、合格の可能性はあると思って合格発表日を迎えましたが、実際に番号を見るまでは不安でした。自分の番号があることを確認した時は、やっと今まで支えてくれた方々に良い報告ができることになったので、非常に嬉しかったです。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
2015 年の試験に向けては、Web で「蛭町記述コース」を受講しました。講義の中で、蛭町講師が「習熟」という言葉を何度も使っていたことが印象に残っています。基本的なひな型の習熟。つまり、自然に手が動く状態にすること。正確なのは当たり前で、ひな型を思い出す時間もいらない状態です。わかっているけど、多くの人がなかなか詰め切れないのだと思います。だからこそ、基本部分の差で合否がわかれてくるのではないでしょうか。
択一知識だけでもダメ。ひな型だけでもダメ。解き方のテクニックや戦術・戦略だけでもダメ。記述式問題が解けるようになるためには、総合的な力が必要になります。そうした観点から、講座で扱う問題の解説はもちろん、受講生に投げ掛ける質問や何気ない一言の中に、合格につながるヒントがたくさん盛り込まれた講義をしていただけたと思っています。
司法試験からの転進について
目標は変わりますが、結果を出すために全力を尽くすこと、真摯な努力が必要ということは変わりません。司法書士試験の受験を決意した以上は、絶対にこの試験に合格するのだと覚悟を決めることが必要です。
司法試験からの転進は、多少の調整は必要ですが、これまで法律を学んできた経験が非常に大きなアドバンテージになります。ただし、午後科目については、司法試験受験経験者向けの講座を受講する方がより効率的に準備が進むと思います。私自身が、独学で勉強をはじめたため非常に苦労したので、これから目標を変える方々にはぜひ利用を検討していただきたいと思います。
最後に
これまで支えてくれた家族、温かく見守ってくれた友人やお世話になった方々に感謝しています。
試験に合格できたという事実に満足せず、これまで以上に積極的に行動していきたいと思います。
現在の司法書士試験は、勉強を続けていれば、誰にでもチャンスが回ってくる試験だと思います。受験者の中には、様々な事情・環境などの理由から翌年の受験を断念する方がいます。その中で、自分の意思で、翌年の試験を受験すると決意し勉強を続けるのですから、「次は自分の番だ!」と信じて、本番への準備を進めてください。
何度も解き直したおかげで自信をもって本番に臨めました。