合格に必要なことは、事前にどれだけ準備したかで決まる。
絶対悔いを残さないように勉強をやり切って、合格!

神木 亮輔さん(30代)
アルバイト

◆受験回数 7回
◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース
直前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 前職の会社では、総務部で主に社会保険関係の仕事を担当していました。その中で、社会保険労務士の先生と接する機会があり、士業はとてもやりがいのある仕事であると感じました。そこで、自分に合った士業は何かを考えた結果、当時不動産関係に興味を持っていたこともあり、司法書士を目指すことにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

中上級段階の学習法について

 受験直後をだらだらと過ごさないために、ペースメーカーとして、宇津木卓磨講師の「択一合格アドバンス講座」を受講しました。本講座は試験後約1 ヶ月で講義が始まるので、気落ちしている間もなく勉強に集中することができました。何より、テキストに必要な情報が詰め込まれているので、情報の一元化をするのに役立ちました。
 記述のインプットについては、蛭町浩講師の「分析的手法で書式の点数を積み増す講座」の講義テキストとCase&Form をひたすらやり込みました。講義テキストについては、内容が膨大ですが、わからないものや、よく間違えるものに絞って学習をし、Case&Form については、不登法と商登法ともに毎日10 分間のみ記述の練習をしました。記述の学習は長時間かけようと思えばいくらでもかけられるので、短時間で書式の練習ができたことは大きな収穫でした。また、短い時間しかないと思うと必然的に集中力も上がるので、その点でも良かったと思います。
年明けの学習法
 択一の勉強については、択一の過去問学習をベースに勉強をし、「択一実戦力養成答練」で間違った部分の復習を重点的に行いました。特に、A ランクにもかかわらず、読み間違いやミスなどをしやすい問題をピックアップして直前期に見直すことができるようにしました。
 記述の勉強については、蛭町講師の「分析的手法で書式の点数を積み増す講座」の講義テキストとCase&Form を継続学習するとともに、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」で答案構成力を養いました。この講座の中で山村講師のおっしゃった「年明けにどれくらい頑張ったかによって、本番の心境に大きな影響がでる」の一言に大きな感銘を受けました。山村講師の言葉を信じ、年明けからは「絶対悔いを残さないように勉強をやり切る」を目標に勉強をしました。また、「記述式答案構成力養成答練」では、答案構成の再確認を行うことができ、今までのやり方よりも良い方法だと思った部分に関しては積極的に取り入れました。 本講座では、当初の状態の登記簿と変更後の登記簿を一目瞭然にわかるように答案構成用紙に書き出すので、頭の良く働かない状況でも、最低限の合格ラインの答案は書けるようになりました。

中上級段階の学習法について

 たくさんの講座にお世話になりましたが、中でも「記述式答案構成力養成答練」、「うかる!記述式」を受講していなければ合格することはなかったと思います。「記述式答案構成力養成答練」では、特に事例から問題を考える力が身につきました。それまでは、特に方法論も持たず、ただ出された問題を解くだけでしたが、山村拓也講師の教えにより、「考える時間」と「答案を作成する時間」を分けて解答すること、あくまで考えることが重要であるということを強く認識させられました。決して答案構成を作ることが目的ではなく、考える力を養うことができ、今年の本試験においても力を発揮することができました。また、合格する答案を作成することが目的であり、完璧な答案を作成する必要はない。その中でもフレームの重要性に重きを置いた講義は、現在の司法書士試験記述式の講座の中では秀逸なのではないでしょうか。
 「記述式答案構成力養成答練」で培った考える力は、蛭町浩講師の「うかる!記述式」により盤石なものになりました。「うかる!記述式」で出題される問題は、本試験レベルを超える問題でした。しかし、難問というわけではなく、ある程度勉強をしてきている受験生であれば当然知っていなければならない択一知識を記述式で出題するもので、量も多く、毎回時間との闘いでした。その中で考える力を磨き、「早く考える」ことができるようになったことが最大の収穫だったと思います。

直前期の学習法や試験当日について

 択一に関しては、基本テキストの内容を繰り返し、暗記すべきところは暗記しました。また、択一過去問の過去に間違えた問題をピックアップしておき、それを重点的に繰り返しました。記述に関しては、蛭町浩講師の「分析的手法で書式の点数を積み増す講座」の講義テキストとCase&Form を前日までやり続け、過去に受けた模試などの記述問題を答案構成するだけの勉強に留めました。
 試験前日は、勉強を午後5 時には切り上げ、午後9 時には床に就きましたが、例年どおり極度の緊張で眠ることができず、結局眠ることができたのは、新聞配達のバイクが動き出した明け方からの2 時間程でした。
 試験当日はそんな状況でしたので、試験会場にたどり着くことを優先し、勉強は一切しませんでした。午前科目はミスを連発し、午後科目は記述式問題の膨大な記載量に気持ちを砕かれそうになりながらも何とか試験を終えました。自己採点の結果、近年のように基準点が低ければ、択一式の基準点は超えているが、記述式の手ごたえもあまり良くなかったし、今年もダメかと思い、来年の準備をはじめていました。
 筆記試験の合格発表の日も、自分の番号を見ることなどすっかり忘れていましたが、受験仲間から「番号あるよ」の一報が届き、それから自分の番号を確認しました。自分の番号を見たときも本当に合格したことが信じられず、何かの間違いかもしれないから、成績通知が届き、合格が確実にわかるまで不安で仕方ありませんでした。後日、成績通知が届き、合格がわかりましたが、合格点にギリギリだったので、少しの手違いがあったならば、また来年だったなと内心焦りました。合格の喜びは徐々に沸いてきましたが、もう筆記試験の勉強はしないで済むという安堵感の方が大きかったと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

蛭町浩講師

 ライブで講義を受講させていただきましたが、流れるような講義に引き込まれました。
 また、試験の合格に必要なことは、事前にどれだけ準備をしたかで決まるということに気づかせてくださったのも蛭町講師です。毎日欠かさず続けた書式の練習は本当に役に立ちました。

山村拓也講師

 インターネットのみの参加でしたが、山村講師の熱い講義に参加すると、やる気がでました。前述の「年明けにどれくらい頑張ったかによって、本番の心境に大きな影響がでる」の言葉を支えに、年明けからもモチベーションを維持して勉強をすることができました。

最後に

 睡眠不足の中での受験となってしまいましたが、何とか合格することができたのも、基礎力をしっかり固め、実力を発揮できない状況を想定して準備したからであると思っています。受験回数が多くなると合格できるか不安になることが多くなると思いますが、自分を信じて勉強を続けていけば必ず合格できます。来年の皆さんの合格を祈りつつ筆を置きます。