私の父は司法書士です。そこで自分もなにか法律に関する勉強をしたいという気持ちがありました。司法試験も考えましたが、受験資格に制限がなく、すぐに結果を出せて、一発勝負できるところが気に入ったので、司法書士を受験しようと思いました。司法書士は就職にも有利で、実家で働くことも可能だったことから1年間で合格すると決め、自分が何をやりたいかは後で考えようと思いました。しかし勉強を始めると父の仕事が具体的に分かり、登記業務の安定性や財産管理業務、成年後見業務も将来性があると思い、司法書士に魅力を感じていきました。
　大学で司法試験の勉強をしている友人は、ほとんど伊藤塾で勉強していたので、法律といえば伊藤塾だと思っていました。そこで、実際に校舎に相談に行き、山村講師を紹介されたので、他の受験指導校との比較もせずに受講を決めました。やはり人気講師なだけあって、受講を決めたことに間違いはありませんでした。また、山村講師が同郷の静岡出身で親近感がありました。親近感があることはモチベーションにつながりました。

　入門講座はライブクラスでしたが、後半は速度を速くして受講できるWeb 受講を活用し効率的に学習しました。3月から勉強を始め、ひたすら講義を聴いてインプットしました。
　山村講師が言ったことは入門講義テキストに書き込み、テキストを100％理解できるようにしました。
　山村講師の具体的な説明の仕方や解釈、教え方、覚え方はそのまま取り入れて勉強しました。合格するためには、講師を信頼し、言われたことをしっかりやることが大事だと思います。そういう意味で、講義内容の全てが印象に残っています。
　独学では学習書がとても多く、その本が合格のために本当に信用できるか判断できませんが、講座は、合格するためのテキストで講師が講義してくれるので、やみくもに書籍を読むより信頼できます。信頼できる講師ならば、講師に言われたところを勉強すればいいので、講座を受講した方が安心して勉強できると思います。入門講座では山村講師が基礎からわかりやすく教えてくれました。正直、司法書士試験は独学では厳しいと思います。
 
　また、私は、講師への信頼はもちろんですが、自分の勉強方法への信頼も大事だと思いました。大学受験も自分なりの成功体験があったので、司法書士試験でもそれを活かせると思いました。大学受験から時間がたっていないのは学生のメリットだと思います。
　私の場合は、テキストや教材のわからないところをノートに書いて、そのノートを見て、わからないところはまた他のノートに書く、そうすると何回勉強しても覚えられなかった部分がノートに残ります。入門講座テキストの知識をどんどん凝縮していくというイメージで、最後のノートは長い付き合いになる知識だけになりました。この方法で、テキストに書いてあることはほとんど理解できました。これが私の中ではスタンダードな勉強法で、自分にあった勉強法を信頼して地道に出来たのも良かったと思います。

　1年生の頃サッカーサークルに入っていましたが、受験を期に辞めて、サークルの友達とは疎遠になりました。その反面、予備試験を受験している友達や税理士・公認会計士を目指している友達との交流が増えていきました。アルバイトも控えて勉強以外のことはしないように意識していました。
　ただ、普段は試験のこともあまり深く考えずに、本当にやることをやるという感じで勉強しました。さすがに直前期は勉強以外のことをしないようにしましたが、それまでは飲みに行ったり、友達と遊んだりもしました。普通に大学に行って授業にも出席しました。

　学生時代に司法書士試験を受験することはコストパフォーマンスがとても良いと思います。やり方次第では短期間で、若くして合格できますし、弁護士に負けないくらいの収入を得ることも可能だと思います。業務の可能性も広がっているので大学生が挑戦するに値する資格だと思います。勉強面でも司法書士試験受験は大学受験と同じくらいの勉強量、同じくらいの難易度だと思います。大学受験に成功した方はもう一度同じように頑張ればいいですし、大学受験にちょっと失敗した方はリベンジとしてぜひおすすめしたいです。私は大学に合格するより司法書士試験合格の方が嬉しかったです。大学受験ともう一度同じ気持ちでチャレンジすることで大学受験以上のメリットを手に入れることができるのはすばらしいと思います。難しい試験ですが、自分自身を信じて頑張れば合格は不可能ではありません。
　今勉強されている方、これから学習を始めようと思っている方は、しっかり指導してくれる講師を選ぶことが大事です。講師を信頼して、効率よく勉強すれば、短期でも十分結果が出る試験だと思います。

　在学中に合格して、家族が喜んでくれたのが嬉しかったです。司法書士というひとつの分野で一定のレベルに到達できたことは自信になりましたし、親孝行にもなりました。
　今、司法書士業務に活かせると思い、不動産鑑定士の勉強をしています。そして登記など得意分野に精通したうえで、不動産鑑定業務や税法に精通した「不動産関連は私に任せてください」と言えるような幅広い領域で仕事をしていきたいです。