学生時代からの進路を大きく方向転換して司法書士へ
効率的な復習のサイクルが合格の決め手です

石田 豪さん(30代)
★行政書士・宅建士とトリプルライセンス

◆受験回数 2回(他、お試し受験1 回)
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス)
中上級講座》中級コース
直前対策講座》うかる!記述式

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 司法書士で実務に出たい気持ちが強かったので、きちんと理解して勉強できるように、司法書士講座の受講を考えました。2014年の冬に受験指導校を探すために御茶ノ水駅周辺を散策していましたが、他の受験指導校が見当たらない中で、たまたま伊藤塾の看板を発見し、御茶ノ水校で講座説明を受けました。その後、行政書士試験の発表を待ってから伊藤塾東京校で再度説明を受けて、受講を決断しました。相談して東京校での山村ライブクラスを受講することにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 私はライブ受講でしたので、週3回なり週2回なりの講義を通して講座受講のリズムを作り、加えて講義の日と次の講義の日との間に必ず前日に受けた講義を復習するようにして生活にリズムを作るようにしていました。体調不良などでどうしても講義に参加できないときは、インターネットのWeb フォローを翌日にやり、2回連続で欠席することだけはないように気をつけました。これは2年間継続しました。
 2年半の受験生活で、確かに一度だけ復習が遅れる時期がありましたが、その時期を乗り切ることで、何とか復習のサイクルを維持することに成功しました。基本的には、「前日の講義の復習」に加えて、「1ヶ月前の同じ日に受けた講義をテキストで復習する」という具合にやっていたのですが、1年目はそれでも知識があまり定着せず、直前期の模試で問題の肢を見るたびに知識が揺らぐというような時期もありました。ただ、この復習サイクルの効果があったことは明白で、民法から不登法の講義にかけて、商法から商登法にかけての復習では理解が非常に進んで、結果として、1年目(2016年本試験)でも択一式の基準点を超えることができました。
 平常時の講義では、私はライブ受講でしたので、担当講師(山村拓也講師、北谷馨講師)に毎回講義を聞いてわからなかったことはその場で必ず質問するようにしました。かなり発展的な質問もあったと思います。時にはわざわざ専門書を調べていただいたこともありました。結果としてそのおかげで大きく理解が進むようになったと思っています。また、復習のサイクルに取りいれていた「1ヶ月前の復習」の中でわからないことが出てきたときは、質問制度を利用しました。
 模試などを受けた後は必ず関信敏講師にパーソナルカウンセリングなどで、成績の相談などをしました。1年目に択一式の基準点ギリギリの成績であった時も、2年目にどの講座を受講すべきか相談し、結果として「中級コース」を受講したのですが、的確なアドバイスをいただけたと思っています。
 何よりも講義を通して、効率的な復習のサイクルを作ることができたのがよかったと思いますが、そのきっかけは山村講師の入門クラスで、「勉強法の本を何冊か、参考にするために読んでみてください」というアドバイスを講座の最初の講義でいただいたということにあったように思います。大学受験などの勉強の際は、あまり計画的な勉強法が確立しておらず、どのように勉強していけばよいのか、あまり検討もつけず、ただ闇雲に勉強するタイプだったのですが、短期間で合格したい思いがあったので、勉強法の本を読むことで、比較的効率の良い復習法を確立できたのではないかと思います。
 2年目の直前期は演習中心にして、どんどん問題をこなしていき、実力をつけることができました。1年目と違い、時間が有効に使えたため、直前期に年度別過去問の演習を行うことができ、結果として本試験のシミュレーションがうまくいきました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 山村講師、関講師、北谷講師には毎回講義後にいろいろと質問をしてしまい、迷惑をおかけしました。特に年明けの「記述式答案構成力養成答練」の質問で、山村講師に大変お世話になったと思っています。非常に助かりました。講師の方々には時には専門書なども調べていただいこともありました。ありがとうございました。
 直前期には山村講師から応援メッセージをいただきました。留守番電話に録音されたメッセージを試験会場で聞き、今年の本試験に挑みました。結果として今回の合格につながったと思います。
 今後実務に出ていく中で、伊藤塾で学んだことを活かしていきたいと思っています。

行政書士試験からのステップアップ

 1年目に伊藤塾の「入門講座」を受講していて感じた行政書士試験とのギャップは、司法書士試験では、科目数が非常に多く、民法も物権が中心に構成されているということと、さらに、行政書士試験程度の商法会社法の理解では、司法書士試験では戦えないと感じたことです。その点だけ行政書士試験からのステップアップの時に覚悟が必要であると思います。近年、行政書士試験から司法書士試験へのステップアップ受験が増えているようですが、司法書士試験で要求される理解度と行政書士試験で要求される理解度とのギャップがかなりあると感じましたので、受験をお考えの方にその点だけお伝えしておきたいと思います。

最後に

 私は短期合格とはいえ、2回受験が必要でした。入門クラスのうちの何割かの人は試験勉強から離れていく中で、1回目の受験であきらめずに2年目の受験も続けることができたのは、以前から何としても司法書士になりたいという気持ちがあったからです。専門職につくためには、資格を取得するという方法しかないと思っていましたので頑張れました。
 今漠然と興味のあることは、会社登記などではありますが、司法書士試験の不登法の勉強を通して、いろいろと自分の状況の勉強にもなったので、これを経験に両方の登記の実務に進みたいと考えています。今後、実務などで経験を積みながら、今以上に法律を勉強して、時期をみて後見業務なども考えています。実務を通じて司法書士として活躍できるように頑張っていきたいと思っています。