「遠回りが一番の近道」と「覚悟を決めた1年」

榎本 充さん(20代)
★行政書士とWライセンス

◆受験回数 4回(他、お試し受験1回)
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》択一合格アドバンス講座、蛭町記述コース、演習コース
直前対策講座》直前パック

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は大学在学中から司法書士試験の勉強をはじめましたが、試験を受けるも基準点を超えることができず、就職活動時期が来て就職をしました。
 大学卒業後は金融機関に就職し、1年間は金融窓口、1年間は渉外活動に携わりました。渉外活動では、経営者の方々の「本気の仕事」を間近で見る機会や地域住民の方と直接お話する機会に恵まれました。その中で、自分の仕事について考えるようになり、「もっと自分にできることはないか?」「自分の中で本気の仕事とは?」「もっと自分の力で仕事がしてみたい」と思い、再度、司法書士を目指すようになりました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

中上級段階の学習法について

 大学生のときに試験勉強をはじめたものの、就職後の2年間は全く勉強をしていなかったので、中上級講座(「択一合格アドバンス講座」)をとることにしました。大学在学中に受験した試験での敗因は、科目数に圧倒され試験前に全科目をまとめ上げることができなかったことでした。その点、「択一合格アドバンス講座」は、合格できる知識がコンパクトにまとまっていたため、高速で全科目を繰り返すには最適の教材であり、さらに宇津木卓磨講師はその中でも重要なものにはマーキング箇所の指定をしてくださったので、メリハリをつけて学習をすることができました。
 「択一合格アドバンス講座」を使った学習法は、
①テキストの読み込み
⇒②演習
⇒③あやふやな知識をテキストで確認
⇒④演習(「択一式必修300問)という流れで行い、
④の演習の段階ではテキストが鮮明に浮かぶレベルになるよう心がけていました。また④の演習の段階であやふやな知識を再度確認して仕上げです。まとめると、「①インプット⇒②アウトプット⇒③インプット⇒④アウトプット⇒⑤インプット」と1科目を勉強するときに何度もテキストで知識の確認をすることで「できる」ことを前提に「速くできる」、80%の知識を100%の知識にしていきました。また、テキストを読み込む際には全条文の全体像とその該当する条文には必ず目を通していました。
 年内に、主要4科目と民事訴訟法の土台をつくり年明けは「択一実戦力養成答練」で本試験レベルの問題を必ず8割以上取るようにして、ここでわからなかった問題は、テキストに一元化をしました。
 年内と年明けの勉強については、主要4科目に重点を置くか否かの違いで特に変わりはありませんでした。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

蛭町浩講師
 私は司法書士試験の中で記述に苦手意識がありましたが、「蛭町記述コース」のおかげで、どういう思考過程で事実に法を当てはめ架橋判断をして登記まで持っていくのかという、登記の根本を理解できたことで苦手意識を払拭できました。また、「うかる!記述式」のライブ講義の際には、記述におけるアドバイスをいただきありがとうございました。
宇津木卓磨講師
 この試験の最大の課題は、11科目+記述式をどうまとめあげるかだと思います。その点、宇津木講師には、「択一合格アドバンス講座」から始まり、直前対策講座まで大変お世話になりました。また講義のみならず、カウンセリングにおいてもどのように勉強を進めていくか指針を示して頂いたことで、「自分の勉強の方向性が間違っていない」と確信を持って日々勉強に励むことができました。
高城真之介講師
司法書士試験は、単に知識さえあれば合格できる試験ではありません。択一をどう攻略していくかという戦術面において高城講師の講座では、大変お世話になりました。また専業受験の1年間は、日々勉強で笑うことがほとんどありませんでしたが、解説講義でたまに言うダジャレがおもしろかったです。これからも続けてください(笑)。

最後に

 金融機関を2年で退職後、私の進路は司法書士1本でやっていこうと未だ決意できませんでした。私は大学の時から家具やインテリアに興味があったため、そちらの進路も検討していたため、退職後は木工家具・デザインを勉強する専門学校(2年制)に通い、かつ、学校が終わった後や授業の休み時間に司法書士の勉強をするという生活をしていましたが、昨年の本試験を受験した後にやっと「自分には司法書士しかない」と決断できたため、専門学校を1年半で中退し専業受験生として覚悟を決めました。
 私は大学生のときに「司法書士になろう!」と目指し始めて合格までブランクも含めて7年が経っていました。しかし、「本当に司法書士なりたい!」と覚悟が決まったのは1年前です。合格体験記でよく書かれている「覚悟が決まった人から合格する」という意味がやっと理解できた気がします。私は、色々と回り道をしましたが、私の中でこれが合格への近道だったと思いますし、何よりも「自分には司法書士しかない」と確信を持てたことがきっと、今後の司法書士人生としてプラスに働くと思っています。
 合格体験記を読まれている受験生にも遠回りをしている方がいらっしゃると思いますが、その遠回りが一番の近道だと信じて頑張ってください。
 最後に、自分の仕事について考える環境をいただいた職場の皆様、木工家具・デザインの勉強する機会をいただいた専門学校の職員、最後まで応援してくれた家族、伊藤塾の皆様には本当に感謝しています。本当にありがとうございました。
 今後は、より身近に感じる法律家を目指して行きたいと思います。