大学時代は法学部で学んでおり、将来は法律に関する仕事がしたいと思っていました。大学3年生の夏にインターンシップで司法書士事務所に行く機会があり、業務を体験させてもらう中で不動産登記や成年後見業務に興味を持ち、このような仕事をすることで社会に貢献したいという思いが強くなりました。また、司法書士は女性も活躍しており、一生使える資格なので目指そうと決意しました。
　伊藤塾を選んだ理由は、伊藤塾を利用しているゼミの友人たちにすすめられたのと、伊藤塾に受講相談に行った時にスタッフの方が親身に対応してくださり信頼できると思ったからです。

①入門段階の学習法について

　「入門講座」は山村クラスを受講しました。当時は大学に通いながらアルバイトをする生活で講義をためてしまうことも多々あり、講義を消化することだけに精一杯で試験では全く歯が立ちませんでした。

②中上級段階の学習法について

　年内は「択一合格アドバンス講座」を受けました。講義を受けたらその日までに条文をひきながら復習を行うようにし、1回復習するだけではすぐに忘れてしまうので数日たったころに2回、3回と復習を行いました。過去問は「司法書士過去問　伊藤塾セレクション」（法学書院）を解いて、間違えたところはテキストに戻り該当箇所を読み込むという作業を繰り返しました。理解が難しいところはテキストの余白に講師が口頭でした説明をメモし、別途配布されるパワーポイントを縮小コピーして、これもテキストの余白に貼ることで自分だけのテキストを作り、インプットはこのテキストだけで完結させました。「択一合格アドバンス講座」をひたすら反復することで基礎知識や応用知識が定着し、次の年の試験ではじめて基準点を上回ることができました。
　年明けは「択一実戦力養成答練」を受講しました。試験で午後の択一式で時間を費やしてしまい、記述式に十分時間をかけられないまま終わってしまったという苦い経験をしたのでこの講座では特に不登法と商登法を決められた演習時間より早く解き終えられるように緊張感をもって問題を解きました。また、解法戦略を学ぶ中で、解く順序や時間配分を工夫することで難しい問題に出会ってもペースを乱すことなく取り組むことができ、マークシートの記入のズレや問題文を読み違えるといったケアレスミスも減り、結果的に択一の点数を伸ばすことができました。
　「記述式答案構成力養成答練」は、1問につき様々な論点が織り込まれており非常にいい問題に触れられる講座です。山村拓也講師の解説はとてもわかりやすく、頭にスッと入ります。記述式の解き方の手順を学ぶうちに、とてつもなく難しいと思っていた記述が徐々に楽しいと感じられるようになりました。問題を解き解説講義を受けた後はノートに間違えた箇所をまとめて、空いた時間にそのノートを読んでいました。

③直前期の学習法や試験当日について

　直前期では「択一クイックマスター総整理講座」の一問一答式を解き、知識が抜けているところは「択一合格アドバンス講座」で補強しました。1週間毎に全ての科目に触れられるようにし、その中でも特に民法は毎日触れるようにしました。記述では「記述式答案構成力養成答練」と「うかる！記述式」の中から不登法と商登法の記述の問題を毎日それぞれ1問ずつ解いた後、解説冊子を読みながら自分の思考プロセスや解法手順が正しかったのか、ひな型を正確に書けたか、時間配分はどうだったかといった点を綿密に確認しました。また、本番の雰囲気を味わうために「プレ模試」や「全国公開模試」を受けたことで1日をどのように過ごすかを考えることができたのでよかったです。
　試験当日は緊張しましたが、これまで勉強してきた成果を全部出し切ることだけに集中して試験を受けました。午後の記述式では何度もくじけそうになりましたが1点でも多く取るために最後まで諦めず食らいついていきました。

宇津木卓磨講師
　宇津木講師の講義はとてもわかりやすいし、たまにある雑談もとても面白くて最後までついていくことができました。不安で何も手につかなくなった時は「過去も未来も考えずに、今やるべきことをたんたんとやる」という講師の言葉を何度も思い出して自分を奮い立たせて勉強していました。口述模試では「こんなに辛い試験を乗り切ったのだからこれからきついことがあっても必ず乗り越えられるよ」という言葉をかけてもらい本当に嬉しかったです。この言葉を胸に今後の人生を頑張っていきたいと思います。宇津木講師、本当にありがとうございました。

　合格するまで4年もかかってしまいましたが、伊藤塾の講師の方々の教えや自分の勉強法を信じてなんとか合格することができました。3回目の試験では総合点が1.5点足りずとても悔しい思いをしただけに今回の合格はこれまでの苦労を忘れさせてくれるくらい本当に嬉しいものでした。受験生活は自分の弱さや情けなさと向き合い、苦しみながらひたすら勉強を続けるという自分との戦いです。先が見えなくて不安になることもたくさんありますが諦めさえしなければ必ず努力は報われます。これから受験される皆様を心から応援しています。
　最後に、伊藤塾の講師の方々やスタッフの方々、合格まで導いてくださりありがとうございました。そしてこの受験生活をずっと支えてくれた両親へ、私の夢をいつも傍で応援してくれて本当にありがとう。たくさん心配をかけてしまったけれど、早く立派な司法書士になって恩返しをしたいと思っているので楽しみに待っていてください。