法律無縁な音楽活動から司法書士試験にチャレンジ。
暗闇を彷徨いながら、
伸ばし続けた手で合格をつかみとりました
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は高校を卒業してから、ずっとアルバイトをしながら音楽活動をしていました。なかなか結果がでない中、ぼうーっとしているだけのような日々が過ぎていき、色んなことが中途半端で、自信を持てなくなっている自分がいました。
何か変わりたい、自信が欲しい、そんなことを考えている中で、司法書士という職業を知り、もとから法律に少し興味を持っていたこともあり、この試験を目指そうと決意しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習法について
1年目は「入門講座」の講義についていくのでやっとでした。具体的には講義を全部消化するのと「入門講座」に付属されているドリル、過去問は民法だけ10年分。その程度だったと記憶しています。もちろん結果は基準点には到底及ばないレベルでした。
2年目は、まず、伊藤塾の個別指導を利用し、講師の方に勉強方法について質問しました。講座をとった方がいいのかという点で、まだまだ過去問やテキストの往復も十分ではないので、自習をベースにして「演習コース」でアウトプットするという方法を選択しました。
この年は基準点にわずかに及ばずといったところでした。
②中上級段階の学習法について
3年目は、総合点に1.5点足らず、あと僅かなところで不合格でした。
4年目はまた講師の方々に勉強方法について質問しました。正直なところ自分でやれる限りのことはやったと思っており、これ以上実力を伸ばす方法が自分では判断できなかったからです。特に、未出の論点での最後の二択を取る力はどうやって鍛えればいいのか、これはもう運じゃないか? と思っていました。
最終的に毎年受講している「演習コース」に加え、関信敏講師の担当する「思考力完成ゼミ」の年内コースを受講しました。
結論から先に言いますと、今年の本試験の択一式で私の実力は午前34問午後32問というところまで伸びました。このゼミの効力はかなり大きかったと思います。
まず、年内のインプット講義を取るメリットとして、ペースメイクということがありますが、自分はそんな強制力がなくても勉強できる!と思っていたので2年目、3年目は年内の講座は受講しませんでした。しかし、結果振り返ると、試験直後は割と情熱があるのですが、年末にかけてどんどんモチベーションは下がり、年明けの答練のできが悪くて焦り、そこから本腰、というのがお決まりだったので、ペースメイクとしても良かったと思っています。特にゼミはライブに行かないと効果は半減してしまうので、サボりたくなってもライブに行かずにWeb受講してしまうのはもったいないと思う気持ちになり、結果ほぼ無欠席で消化することができました。
そして、ゼミの内容は毎度毎度目からウロコで、自分の知識がまだまだ穴だらけだったこと、理解が浅かったことを思い知らされました。俗な言い方になってしまいますが、知識の点と点が線になっていく感覚がすごくありましたし、何より法律の勉強がすごく楽しいと思えました。
私にはほとんど受験生の友達がいなかったので、他の受験生の方がどのような法的思考をするのかを知ることができるのも楽しかったし、みんなやっぱりこう考えるよな〜、なんて思ったりして安心した気分になったりしていました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
最後に
司法書士試験は本当に死闘です。ここまで自分と対峙したことは今までの人生でなかったです。受験歴が長くなればなるほど、犠牲にしてきた時間や、お金、自分の合格を期待してくれている家族、恋人、友人を裏切れないという気持ち。諦めることなんてどんどんできなくなっていって、それでもこの闇の中をいつまで彷徨うのか。もしかしたらずっと受からないかもしれない。そんな恐怖と戦い続けて。支えてくれる家族にも、自分の苦しみは理解できないだろうと八つ当たりをして自己嫌悪になり、友人たちのいつ受かるの? なんて軽い冗談にも耐えられずに、人間関係も随分少なくなりました。歪んでく自分を見ながら、もうやめようかなと何度も思いました。それでも何もかもが中途半端だった自分を変えたくてこの試験をはじめて、やっぱり中途半端で終わるのか? 何も変われなかったと開き直って生きていくのか? そんなのは嫌だ。そんな思いでどうにか戦い続けてきました。試験は0か100です。受からなければ誰も認めてくれない。だけど月に手を伸ばし続けることは、それだけですごいことだと思います。月に手を伸ばし続けた自分に今は誇りを持っています。いっぱいいっぱい成長することができました。本気になれる場所があって良かったです。司法書士試験に出会えて、本当に良かったです。