ありえないミスで失敗した昨年の悔しさを克服
1分たりともムダにしない時間活用法で合格を勝ち取りました
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私が高校生の時、父親が不動産を購入しました。何事も社会経験だからという口癖の親に連れられ不動産取引の現場に立ち会いました。その際、司法書士の先生とお話しさせていただき、司法書士という職業、法律や登記制度について教わりました。
また、知り合いが金銭トラブルに巻き込まれた際、私は話を聞いてあげることしかできませんでしたが、司法書士の先生が法律という武器を使って相手方と交渉され解決しました。
法律実務家に身近に接することができ、私も法律の知識や実務経験をつけ、社会貢献をしたいと思い司法書士の受験を決意しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習法について
大学の紹介で入門講座を申し込みました。難しい論点等を福満賢一講師がわかりやすく解説してくださり、また個別指導にもよるフォローあったので、講義中に理解できなかった点が即日解決しました。
復習方法は、講義を再現しながらテキストを一読しました。そして、過去問を解き、間違えた箇所はテキストに戻って趣旨や根拠を確認しました。
②中上級段階の学習法について
年内(7月〜12月)
平成29年本試験終了後、合格間違いないと思っていた私は不合格という結果を叩きつけられ、自信を喪失し、勉強に身が入りませんでした。そんな状況において、試験関係で唯一できることは、「答案用紙の開示請求」でした。
私が実際に書いた答案を見てみると、本試験後作成した記述の再現とは数箇所もズレがあり、模試では絶対に間違えないありえないミスをしていました。緊張状態にある本試験は模試とは違う、対策をしなければ来年(平成30年)も同じことになると気づき、心を入れ替えました。
まずは答練を申し込みました。そして、試験当日レベルの状態に戻すための計画を立てました。年内に全科目のテキストを読み込むため、1日に勉強する範囲をカレンダーに記しました。
しかし、試験後3ヶ月以上も全く勉強していなかった私は、忘却した知識を引っ張り出そうとしても容易にはできず、テキストも進みませんでした。そこで、テキストに記載されたタイトルだけを見て、その論点や根拠を思い出しながら読むことで記憶も定着していき、勉強も楽しくなりました。
またフルタイムで仕事をしているため、片道30分の通勤や仕事中の電車移動を利用し、記述の雛型や図表を覚えました。そして、休日には達成できなかったノルマを解消させ、鈍った記述のセンスを取り戻すため週に1度、日曜日に不動産登記、商業登記の新作問題を解きました。
年明け(1月〜3月)
年が明けると答練の出題範囲に合わせて勉強をはじめました。1週間の予定を振り返ると、日曜日は答練とその復習、月曜日は復習、火から土曜日は予習をしました。そして、過去問や答練で誤ったところは、テキストに戻り鉛筆で丸印や下線を引き可視化しました。また、趣旨や内容が同じところや対になるところには、「=」や「⇔」等の記号をメモし、科目を超えてリンクをつけていきました。
過去問については精度を100%に近づけるため、肢ごとに解き、誤った肢には付箋を貼りました。そして付箋のある肢のみ3回正解するまで繰り返し、記憶を定着させました。
③直前期の学習法や試験当日について
直前期に入ると、4月から6月の2週目までに全範囲をこなす計画を立てました。記述式対策として、勘を鈍らせないために水曜日と日曜日に新作問題を解きました。
そして、超直前期のラスト2週間で全範囲をこなす計画を立てました。また受験指導校が作成した完璧で疑義の出ない美しい記述式問題に慣れていた私は、本試験問題独特の言い回しや時間配分に慣れるため、平成17年の過去問から毎日1年分を解きました。
本試験前日には、下線や丸印等で自分の弱点などが整理されているテキストの全範囲を確認することができたので、例年になく余裕をもって試験に挑めました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
最後に
私は合格までに10年以上かかりました。司法書士事務所で働きながら、子育てをしながら勉強をしていたからというのは今思えば言い訳だと思います。特にこの2年間は、本気で頑張りました。生活のベースが受験勉強にあり、歩いているときも一問一答や条文の音声データを聞いたり、電車の待ちの時間にも図表や雛形を覚えたり、隙間時間を最大限利用したから結果が付いてきたのだと思います。
最後になりましたが、これまで勉強を続けられたのは、一番近くで支えてくれた家族をはじめ、事務所の恩師・同僚、受験指導校の講師、そして受験仲間のおかげです。その気持ちを忘れずに、司法書士という資格をもって、人々の役に立てるよう努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。