朝の来ない夜はない、夜明け前が一番暗い
私の受験生活はこのひと言でした
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
もともとは旧司法試験を受験していたのですが、断念し、一般企業に就職しました。しかし、組織の中ではなかなか充実感を得られず、独立できる資格ということで、司法書士試験の受験を決めました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習法について
まず会社で働きながら通信で「入門講座」を受講しましたが、忙しさにかまけて続けることができず、翌年退職し、「入門講座」を再受講しました。再受講については、ためらいもあったのですが、山村拓也講師の講義があるとないとでは全然違うので、再受講して良かったと思っています。
②中上級段階の学習法について
毎年、年内はテキストの復習をすることで知識の総喚起をしていました。理想としては、試験終了後早い時点ではじめるべきでしたが、どうしてもできず、10月くらいから焦りながらテキストを読み込んでいました。またこの時期は苦手科目の強化も図りました。
年明けからは、択一は「択一実戦力養成答練」に合わせて、過去問を回しました。時間との戦いになる択一試験ですが、この講座により、解くリズムを意識したり、問題を飛ばすことに抵抗がなくなりました。記述については、ひな型集を一週間で一通り終えるペースで覚え込み、「記述式答案構成力養成答練」の問題を解いていました。この問題は非常に良く練られており、何度も繰り返しました。
③直前期の学習法や試験当日について
4月以降については、新しいことをはじめないように気を付けていました。テキストを買うこともそうですし、また、答練や模試で知らない知識が出た時もできるだけ触れないようにしていました。この時期は今までの復習と、あと特に過去問を繰り返しました。過去問の肢だけは、大多数の受験生が正解するので差を付けられないようにするためです。また、「全国公開模擬試験」などの模試で本試験の一日の流れを体に覚え込ませました。
試験当日は、直前に模試を毎週受けたせいか、はじめのうちは、あまり緊張せず、平常心で問題に集中できました。しかし、午後の部も後半に差し掛かると、だんだんと緊張感が増し、字を書くのも苦労するようになりました。今までにこんな経験はなく、本番の怖さを感じながら、なんとか終えることができました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
関信敏講師
「司法書士合格への『思考力』完成ゼミ」でお世話になりました。この講座を受けるまでは、司法書士試験は完全に暗記の試験だと思っていました。しかし、法の趣旨を踏まえ、非常に理論的に、話をすすめていただいている内に認識が変わり、丸暗記から脱することができました。ただ、一方で、意識的に暗記することの重要性も指摘していただいたのですが、私自身、それに対応できなかったのが受験期間が長引いた原因のひとつだと思っています。それに気づいた後は、メリハリをつけて暗記をするようになり、解答時間を短縮することができるようになりました。ありがとうございました。
山村拓也講師
「入門講座」と「記述式答案構成力養成答練」でお世話になりました。安定した、穏やかでわかりやすい口調のため、集中して授業を聞くことができました。特に「記述式答案構成力養成答練」は3年連続で受けましたが、方法論にブレがなく、毎年力がアップできたと思います。
最後に
7回目でようやく受かりました。受験時代は、先の見えない暗闇の中をさまよっている感じでした。しかし、あと一歩踏み出してみると、そこに合格というものがありました。
朝の来ない夜はない。夜明け前が一番暗い。
暗闇に嵌ってしまっている人もいらっしゃるかと思いますが、合格すると決めたのであればもうひと踏ん張りしていただければと思います。