辛くて辛くて逃げ出してしまった5年間
そこから立ち上がる事ができたのは、
伊藤塾の講義と手厚いフォローでした
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
大学時代これといった目標もなく、就職活動をせずに大学を卒業しました。ただ、以前から法律専門職に憧れがありましたので、卒業後に司法書士を志し、1年間他の受験指導校に通いましたが全く歯が立たず、その後は司法書士補助者として勤務しながら司法書士試験を受け続けていました。
受験期間も5年を超え、試験に対する意欲も失い勉強から逃げていた時、同じ事務所に勤務されていた司法書士の先輩から伊藤塾のテキストを紹介され、これなら自分にもできるかもしれない思い、伊藤塾の講座を申し込み、30歳になる歳に学習を再開することにしました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①5年ほど試験勉強から離れていたため、基礎から学び直そう思い「中級コース」を受講しました。「択一合格エッセンス講座」では、講義を聴き終えたらすぐに該当箇所のQ&Aドリルを解き、逐一入門講義テキストに戻るという作業を繰り返しました。講義内で北谷馨講師が「可処分時間がない方は中途半端に過去問を解くよりQ&Aドリルを繰り返し完璧にしてください。」と言われたことで迷いが消え、その年の年内はひたすらQ&Aを解いてテキストに戻り、表を覚えることに専念しました。結果、その年はじめて午前午後ともに基準点を超えることができました。
②翌年は前年の勉強方法をベースに可能な範囲で過去問を丁寧に解くようにしました。このときも逐一テキストに戻ることを心がけました。過去問は「司法書士過去問伊藤塾セレクション」(法学書院)を使用して各肢の横にテキストの該当ページを赤で書き、テキストに書いてある過去問番号を黄色でマークし、その横に赤でセレクションの該当ページ数を書き入れるという作業を繰り返しました。
年明けからは「択一実戦力養成答練」「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。答練は昨年、今年と2回受けたのですが、この答練を受けたことで自分なりの問題の解き方や戦術を確立させることができました。
択一式について、1年目は高城真之介講師より様々な戦術を学びました。特に100%判断できる肢だけで勝負してどんどん先に進み全体を何度も繰り返していくという方法に衝撃を受けました。2年目は宇津木卓磨講師より「必ず覚える事項」、「読み込む事項」、「余裕があれば押さえておく事項」を指摘して頂いたことでメリハリがつき、学習効率がグンと上がりました。
記述式については、山村拓也講師の答案構成を自分で再現できるように何度も繰り返し、それがある程度できるようになると自分流にアレンジして考えながら解けるようになりました。記述式に関してはこの答練の問題と「速解記述式パターン60」に付属しているひな型(C&F集)以外の教材はやっていません。
③直前期は、これまでやってきたこと(Q&Aドリル、過去問、答練の問題)を繰り返すことに専念し、新たな教材に手を出すことは控えました。ただし、これまであまり手をつけてこなかったマイナー分野の知識を補充する目的で、髙橋智宏講師の「これで克服!弱点分野攻略講座」のうち自分が苦手とする分野(工場抵当、商法分野、訴訟参加、執行猶予等)をピンポイントで受講しました。髙橋講師のわかりやすい解説と、コンパクトにまとまっている1問1答集など、時間のない直前期においてはこれらを大変重宝しました。その他は伊藤塾その他受験指導校の公開模試を計6回受けて本番のシミュレーションを重ねました。伊藤塾の模試の問題の質及び髙橋講師、坂本龍治講師の解説講義がすばらしく、じっくり復習して2~3回繰り返しましたが、他校のものについては間違ったところをテキストで確認する程度で済ませました。
試験当日は、午前択一式について、普段なら90分で完答して残り時間を見直しにあてるところ、慎重になりすぎて2時間いっぱい時間をかけてしまい、十分に見直しができませんでした。また2択で判断がつかない問題が10問ほどありましたので、直後の感覚では25問程度だろうと思い、今年もダメかと帰ろうと思いましたが、この時、前年度の合格者の方が言われていた言葉をふと思い出して気持ちを切り替えることができ、午後は不思議と冷静に解答することができました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
北谷馨講師
5年程度ブランクがありましたが、北谷講師の「中級コース」を受講したおかげで短期間で基礎知識を取り戻すことができました。また、受験生が理解しづらいところをピンポイントで指摘して解説していただけるので、より理解が深まりました。
宇津木卓磨講師
直前期に何をしてよいかわからなくなったとき、宇津木講師から「択一実戦力養成答練」と伊藤塾の模試を復習することで学習にムラがなくなる」と言われたことで迷いがなくなり、その言葉を信じて直前期を乗り切ることができました。
山村拓也講師
はじめて「記述式答案構成力養成答練」を受講して以来、山村講師のような答案構成を作れるようになりたいと試行錯誤を繰り返しました。その結果自分なりのスタイルを確立させることができ、記述式でブレることが少なくなりました。
最後に
試験勉強の辛さから約5年もの間受験から逃げていた私でもこのように合格することができました。もし同じような状況にある方がいらっしゃいましたら、少しでも参考にしていただけると幸いです。
最後に伊藤塾の講師の方々、スタッフの皆様に改めて感謝を申し上げます。私が熊本地震で被災した際、受講していた講座の視聴期間の延長をお願い申し上げたときに快く応じて頂いたことを一生忘れません。これからは周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、依頼者の気持ちに寄り添える司法書士になりたいと思います。