私にはもう、司法書士試験合格しか道は残されていなかった
関講師の顔を見て流した涙が今までの苦労を消し去りました
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は大学卒業後、音楽スタジオにアシスタントエンジニア(録音技師の補助)として就職しました。しかし、音楽業界特有の人間関係や雰囲気に戸惑ってしまい、退職しました。やりたかったことを辞めてしまったため、特に人生の目標がない状態となりましたが、本屋で偶然に司法書士という存在を知り、難関試験だからこそチャレンジしようと、司法書士試験合格を目指しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
直前期の学習方法
合格した本年度は、主に「全国公開模擬試験」、「うかる!記述式」及び「単年度版で解く!択一『本試験感覚』完成講座」を受講しました。伊藤塾の「全国公開模擬試験」は実際の本試験会場で受験可能なことから、他の受験指導校の模擬試験とは異なり、最も本試験に近い感覚で模擬試験を受験することができます。そのため、「全国公開模擬試験」の受験の際には、事前に本試験当日どう過ごすのかを真剣に考え、ほぼ同様の準備をし、実際に行動しました。例えば、教室開場までの待ち時間はどこで過ごすのか、お昼の時間はどこで過ごして何を食べるのか、イスに敷くクッションは何がよいか、どのような服装なら気持ちよく試験を受けられるのか等多岐に渡ります。「本試験は模試のように、模試は本試験のように」という格言があるように、本試験当日は年に一度の特別な日ではありません。本試験当日を特別な日にしてしまうと、緊張感の渦に飲み込まれてしまい、普段の実力を発揮できずに不本意な結果となる可能性があります。司法書士試験に合格できるレベルにある人は、法務省から公表されている資料からもわかるとおり、合格者数に比して全国に大勢います。その合格レベルにある大勢の中から合格者となるためには、司法書士試験に合格するための知識レベルがあることは当然ですが、それだけでは不十分なのです。本試験現場で合格レベルの知識をしっかり使うための準備は欠かすことができません。だからこそ、伊藤塾の「全国公開模擬試験」をしっかり活用するべきなのです。本試験では全くわからない問題が出題されることや、試験時間が少なくなった状態でミスに気が付くということがあります。そうなった時、普段の答練や模擬試験から本気で取り組まないと、本試験現場でのあの緊張感の中で、どうにかしようにも心が粘れず、結果どうすることもできずに終わってしまうのです。本試験に対して普段から真摯に向き合う態度は、合格への運を呼び込みます。悔いのない本試験にするためにも、伊藤塾の「全国公開模擬試験」を存分に活用されることをおすすめします。
「うかる!記述式」は、論点が通常の答練問題より多いですが、少ない問題数で多くの論点を学習することが可能で、司法書士試験合格には欠かせない記述式の講座だと思います。特に今年は不動産登記法第2回の論点が午前の部第23問に出題され、その問題を正解できたことで、合格への大きなアドバンテージとなりました。本試験現場で蛭町浩講師に心から感謝したのは言うまでもありません。
「単年度版で解く!択一『本試験感覚』完成講座」は、本試験感覚を鈍らせないために利用しました。本試験は、受験指導校の答練問題や模擬試験の問題とは作問者が異なるため、同じ知識を問題とするものでも感覚的に異なった問題とならざるを得ません。また、司法書士試験合格のために解く必要のある問題は当然に本試験問題なのであり、特に年度別に本試験レベルを知ることは合格のために必要不可欠です。この点、「単年度版で解く!択一『本試験感覚』完成講座」は、年度別に本試験問題とそのレベルを知るのに必要な情報を提供してもらえます。直前期に年度別の本試験問題を解くと、過去問にもかかわらず意外と難しく感じることがあり、そのような時は焦りもしますが、気持ちを常に前向きにして、今年の本試験のシミュレーションのひとつとして活用しました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
関信敏講師
私が合格するまで気にかけてくださった関信敏講師は、厳しい中にも優しさのある講師です。「司法書士合格への『思考力』完成ゼミ」の受講生はおわかりだと思いますが、私が受講した講師の中でも実力はトップクラスであり、さらに受講生の気持ちも相当理解していただける経験を兼ね備えた講師です。私は合格するまで関講師に常に叱咤激励していただきました。筆記試験合格後の印象的な思い出として、伊藤塾での口述模試の際、関講師自らが受験する私の名前を見つけ、口述模試の時間に合わせて突然会いに来て、私と一緒に合格を心から喜んでくださりました。そのような温かい心遣いに、私は口述模試前に涙してしまい、そして、今思い出すだけでも本当に嬉しく涙が溢れそうになります。伊藤塾を選んで良かったと思えた瞬間でした。
最後に
私は受験回数が多いため、合格後に会う先輩司法書士の講師等から「よく諦めなかったね。」と言葉を頂戴します。私の受験生活を振りかえってみると、合格までは本当に困難の連続でした。過去には本試験の2週間前に感染症に罹って1週間入院したこともあります。でも、私には司法書士試験の合格しか残されておらず、是が非でも合格を諦めるわけにはいかなかったのです。私には、司法書士試験の合格しかありませんでした。
司法書士試験の合格への形は様々ですが、私のような受験回数の多い方は、まさに、「最後の最後まで粘り勝て!」が合格への道だと思います。普段の勉強から手を抜かずに取り組めば、自ずと合格が近づいてくるはずです。そして、合格には必ず周囲の支えが不可欠であり、自分一人の力で合格することはあり得ません。筆記試験に合格した瞬間の気持ちは、あなたの受験生活を支えてくれている大切な方々へ必ず伝わり、あなたと一緒に泣いて喜んでくれるはずです。私は、筆記試験に合格したあの瞬間を、掲示板の前で大切な人と一緒に泣いて喜んだあの瞬間を、一生忘れることはありません。来年こそは、あなたが合格し、あなたの大切な方々と、一緒にこの幸せを心の底から感じてください!本試験終了の合図の瞬間まで絶対に合格を諦めないでください!応援しています!