カウンセリングが自身の勉強法を見直すきっかけに
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
成年後見業務等の社会的要請や、仕事を通じて予防法務の重要性を認識するようになり、特に独立開業を狙える資格でもあることから、司法書士を目指すようになりました。
兼業受験生でありながら、当初はゴールイメージがつかめないまま、やみくもに勉強してしまい、無駄な時間を要してしまったと思います。可処分時間とゴールイメージを受験指導校等のサポートを得ながら明確にしてから勉強を開始するのが、結果的に短期合格につながることを痛感しました。
伊藤塾を活用した学習方法
ここでは直近の勉強法について言及させていただきます。
択一は「うかる!司法書士必出3300選」(日本経済新聞出版社)を活用し、基礎知識の定着をはかりました。単元ごとに左右見開きで完結しており、携帯しやすいサイズなので、電車等で勉強するには最適でした。移動時間中には必ず携帯することにして、最初はじっくり時間をかけて読み、直前期には見開き1頁を1分程度で確認する作業を繰り返しました。
記述は「うかる!司法書士記述式答案構成力実戦編」(日本経済新聞出版社)を使い、記述問題に対する取り組み方を学び、模試等で自分なりの解法パターンを試行錯誤しながら確立していきました。また定着するのに苦労した雛形は「うかる!司法書士解法パターンで学ぶ書式80」(日本経済新聞出版社)を使い、雛形のアウトプットに適した分量の問題を使いながら暗記・忘却を繰り返しながら、最終的には定着にこぎ着けました。
実践練習としては答練・模試を活用しました。特に伊藤塾の「全国公開模擬試験」は過度に難問を出題することなく、本試験レベルに近いものとして安心して受けることができました。なお、伊藤塾の模試は本試験の直前に解くようにしました。
不安や疑問の解消とモチベーションアップ
3回目の試験で基準点に到達しない散々たる結果になった時、伊藤塾のカウンセリング制度を利用しました。教材に手を広げすぎて繰り返しが不足していることの指摘を受けました。勉強範囲を絞り込むことに抵抗感があったことが、かえって正攻法の学習方法から遠ざけてしまったようです。改めて自身の勉強方法を見直すきっかけとなりました。
基準点到達後は、合格レベルまで到達するまで大変な思いをしましたが、決してあきらめるという気持ちは起こりませんでした。勉強当初には過去問レベルを解くこともおぼつかない状況でしたが、いまやこのレベルまで来ているではないか。継続とは力なりということを体感したため、この先の合格レベルも継続してあきらめずに進めば、なんとかなると思っていたからです。ある種の鈍感力も必要だったということかもしれません。
伊藤塾の各講師についての感想・各講師へのメッセージ
蛭町浩講師、山村拓也講師には、記述の対策方法を基礎から教えていただき、大変助かりました。登記は司法書士の魂とも言えるものですから、今後も精進してまいりたいと思います。
小山晃司講師、北谷馨講師には、択一の知識を教わりました。有難うございました。小山講師の講義は通信よりも教室で受講したほうが、より迫力を感じることができるように思いました。
高城真之介講師には、答練解説でお世話になりました。ジョーク/だじゃれが面白くて、つい笑ってしまうこともありました。今では良い思い出です。答練時期の切迫した状況で、受講生に対する一種の清涼剤を提供してくれたものと理解しております。そのスタンスは、いつまでも続けていただきたく思います。
自身の受験経験を踏まえた、成功例、失敗談など
答練や模試で良い成績を取りながら本試験で力を出せない方も多いと聞きます。実際に私もその一人でした。
昨年までは答練や模試の問題を知識として覚え込もうとしていました。本試験では必ず答練や模試と違う切り口の問題が出ます。その切り口に対応できずに残念な結果を続けてしまいました。
答練や模試の結果に一喜一憂せず、特に個々の問題を知識として覚え込もうとすることは危険です。あと一歩という壁を乗り越えるのは、個々の知識の集約ではなく、基本論点と考え方であるということを意識して、過度に恐れず、基本と本質の徹底理解をはかるようにするべきと思います。
現在学習中、またこれから学習を始める方へのメッセージ
勉強をはじめたばかりの方から複数年受験されている方まで、それぞれの置かれた環境は異なると思いますが、限られた時間の中で最大限の効果が出る方法を常に自問自答しながら日々の学習に取り組んでください。
私の場合は特に基準点を超えてから合格するまでの道程は大変でした。
諦めない気持ちを持ち続けること、足りない点を探して埋める努力をすること、最後に少しの運を味方につけて、合格まで乗り切ってください。