フルタイム勤務。どんなに忙しくでもやりつづけた事は、
“早朝の学習”と“通勤時間の学習”
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
もともと税務や会計関係の仕事をしていましたが、仕事にあまり魅力を感じることができず悩んでいました。その頃からもともと法律に興味があったので、法律関係で独立して働くことができる資格を探していたところ、司法書士がぴったり当てはまることがわかり勉強をスタートしました。
また、税理士法人で一緒に働いていた同僚から、「なにかひとつの分野を体系的に勉強しておくことは将来的にとても役に立つ」とアドバイスされ、それも勉強に踏み切るきっかけになりました。
伊藤塾を活用した学習方法
もともと他校の入門講座を受講していましたが、途中で挫折し授業を欠席するようになりました。2回目の受験までは独学で勉強をしていましたが限界を感じ、伊藤塾に相談にいったところ対応が親切だったので、そのまま伊藤塾で受講することにしました。
1 中上級コース
独学で勉強していた関係で合格に必要な知識が備わっていなかったので、宇津木講師が担当していた「択一合格アドバンス講座」と「択一プログレス演習講座」を受講しました。「択一合格アドバンス講座」のテキストは基礎から応用まで知識を網羅しており、自分の司法書士試験の知識のベースになりました。
2 司法書士合格への『思考力』完成ゼミ
関講師のゼミは、毎回受講生と講師との質疑応答で講義が進みます。最初のころは自分が当てられたときに質問に答えることができず、他の生徒が答えることできるのを目の当たりにして実力の違いを感じました。ただ、毎回指定された範囲を予習して臨むようになってからは、少しずつ答えることができるようになり講義に参加することが楽しくなりました。
関講師のゼミは、講義中に「なんでですか」とか「この知識とあの知識にはどの ような違いがありますか」というような質問を通して、生徒に考えさせるきっかけを作ってくれたと思います。私もゼミに出席するようになってから、テキストを読む際に、条文や制度の趣旨、複数の制度の共通点や相違点を注意するようになりました。
ゼミが終了する頃には、表面でしかわかっていない知識がより深く理解でき、自分の血肉となったことが実感できました。
3 記述式答案構成力養成答練
私は、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を受ける前までは記述式が苦手でした。不動産登記と商業登記の雛形は覚えていましたが、問題を解くことは全くできませんでした。受講してからは、問題を読み取り、情報を整理して答案用紙に反映させることがスムーズにできるようになりました。
また、山村講師は、記述式を解くには「連想と検証」がキーだとおっしゃってましたが、毎年受講するなかで鍛えられた連想力が、記述式の解答スピードをあげることにつながったと思います。
4 択一実戦力養成答練
伊藤塾で勉強をはじめてから合格するまで、毎年の択一の勉強のペースメーカーにしていました。宇津木卓磨講師は、受験生がつまづきそうなところをピンポイントで解説してくださり、とてもわかりやすかったです。
また、「択一実戦力養成答練」の解説には、問題のページの次ページにある図表があり、それが知識の整理に非常に役に立ちました。
5 カウンセリング
勉強の方向性や模試で悪い点数をとったときは、関講師や宇津木講師に解決策を相談していました。フルタイムで働きはじめてからは、少ない時間でどのように勉強するとよいかを宇津木講師に相談していました。
宇津木講師は、どの教材を使うべきか、模試はどのように受けるべきか、働きながら合格した自身の体験も踏まえて、具体的にアドバイスをしてくれました。宇津木講師のアドバイスにしたがって勉強を進めたことが合格の原動力になりました。
不安や疑問の解消とモチベーションアップ
5回目の受験に失敗したときに、これ以上勉強しても合格することはできないと思い、受験勉強から撤退しようと思いました。そのときはすでに行政書士試験に合格しており、行政書士の資格を活かしてして働こうと思いました。
しかし、就職せず受験勉強をしている友達のがんばっている姿をみるうちに、やはり自分の勉強してきたことの成果を目に見える形で残さないと、心がもやもやしたまま一生後悔すると思い、フルタイムで働きながら受験勉強を再開する決心がつきました。
自身の受験経験を踏まえた、成功例、失敗談など
【失敗談】
私は、7回司法書士試験を受験しましたが、4回目の受験前の伊藤塾の模試でA判定をとり、他校の模試でも成績優秀者リストにのるなど、今回は合格できるかもしれないなと感じておりました。
ただ、受験をしてみると午前は基準点を越えたものの、午後は基準点を越えることができず、悔しい思いをしました。
そのとき、一番後悔をしているのは敗因をしっかり分析できていなかったことです。敗因を分析せずにそのまま勉強を進めたことが、受験生活が長くなった原因のひとつだと思います。結局、私の敗因は、直前期に、「知識の絞り込みと繰り返し」がうまくできていなかったことにあります。模試では、あいまいな知識でもある程度問題は解けますが、本番の極度の緊張状態では、鮮やかな知識でないと自信をもって問題を解くことができません。
山村講師が、「本番では、100%の鮮やかな知識しか役に立たない」といっていたことが敗因分析をしているときに胸に突き刺さりました。
6回目の受験以降は、フルタイムで仕事をしはじめたことも重なって、直前期にやるべき教材を選別してそれを繰り返すようになりました。パートタイムで働いていたときに比べると、勉強時間は格段に少なくなりましたが、その分勉強の密度は濃くなりました。
現在学習中、またこれから学習を始める方へのメッセージ
【働きながら勉強をする方へ】
私は、6回目の受験以降は行政書士としてフルタイムで働きながら受験勉強をしていました。仕事が終わって帰宅すると眠くなり勉強せずに寝てしまうことも多かったです。ただ、受験勉強を続けるために以下の2つのことを必ずやるようにしてました。
・朝早く起きて仕事に行くまでの間、1時間半から2時間かならず勉強する
・通勤の電車のなかでは登記の雛形集に目を通す
この2つだけは、どんなに仕事が忙しくてもやることにしてました。そしてこれを続けていくことで、勉強が習慣化して働きながらでも勉強が辛くなることはありませんでした。
私のやり方が万人に当てはまるわけではありませんが、忙しいなかでも隙間時間に勉強をして、頭から司法書士試験のことを遠ざけないことが重要かと思います。
【最後に】
私を支えてくれた家族や友人にとても感謝しています。
特に伊藤塾で前年に司法書士試 験に合格した2人の友人の存在が、自分を発奮させ合格まで導いてくれました。
これから は司法書士として家族友人に恩返しがしたいです。