私が司法書士を目指すことにした理由・想い
伊藤塾で行政書士試験の講座を受講していましたが、行政書士試験合格後に引き続き法律の勉強がしたくてネクストライセンスとして司法書士講座を受講しました。そのため当 初は司法書士になりたいという気持ちを強く持っていたわけではなく、実は司法書士の仕事もよく理解していませんでした。しかし講義中に講師が実務の話をいろいろしてくださるのをきっかけに興味を持ち、また勤めている会社でのこの先のキャリアに不安を持っていたこと、業務で相続関係の手続をしていた経験も活かせることもあり、司法書士という専門的な資格を得て仕事をしたいと考えるようになりました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
講義中に講師が話してくださるアドバイスは付箋に書いて、講義を観るパソコンに貼っ ていました。入門講座の高城真之介講師の『言い訳は絶対にしないこと。言い訳は何の価値も生まない』、記述答練の山村拓也講師の『合格者の思考をする。穿った見方をしない で謙虚に』など、試験勉強の期間が長くなるにつれて初心を忘れがちになったり、モチベー ションが下がったりしたときなど眺めていました。
テキストは裁断してファイルに綴じていました。特に商法と商登法は内容の関連が強い ので、それぞれのテキストをばらして同じ項目ごとにひとつにまとめてしまいました。またステップアップ編のテキストに掲載されている図は目で見てわかりやすいので必要なものをコピーして入門テキストに貼っていました。
伊藤塾のこの講座が良かった
「入門講座」(高城講師)
初学者にはなかなかイメージしにくい法律の事例も、かみ砕いて説明してくださるので わかりやすかったです。また講義ごとに配られる一問一答の定着度確認チェックも復習する際のアウトプットにとても役立ちました。最初にテキストが届いたときはあまりの量に圧倒されましたが、初学者にもわかりやすく、またメモスペースがあるのでポイントを書きやすく使い勝手が良かったです。
「演習コース」(山村講師・宇津木卓磨講師)
初学者の壁のひとつはやはり記述かと思いますが問題を解いていてもどうもしっくりこない中、山村講師の「記述式答案構成力養成答練」を受講して論点の引っ張り方がわかるようになりました。本試験では記述は全くわからなくて、その動揺で午後択一も失敗してしまいましたが、結果的には記述で逆転合格していました。答練の問題を繰り返していた おかげだと思います。
「択一登記法集中演習講座」(髙橋智宏講師)
試験が延期になった関係でペースメーカー用と上乗せ点確保のために受講しました。テキストに掲載されている問題は精選されており、登記法に関して、直前期はこのテキストをずっと回していました。また、髙橋講師にはカウンセリングでもお世話になりました。
感謝している方へのメッセージ
Web受講で基本的にずっと一人で勉強をしていたので、いつも応援してくださった講師の方や伊藤塾のスタッフの方にはとても感謝しています。ありがとうございました。
伊藤塾各講師へのメッセージ
高城講師には1年半の入門講座の講義だけでなく、カウンセリングでは勉強の内容以外のプライベートなことまで相談に乗っていただきました。
講座を決める際は講師との相性が重要だと思い、他の受験指導校も含めて1ヶ月ほどいろいろな講師の体験講義を受けましたが、最後に体験講義を受けた高城講師に決めました。あの時の自分の判断は正しかったと思っています。高城講師でなければここまで強く司法書士になりたいと思うことも、この厳しい試験を乗り切ることもできなかったと思います。本当に感謝しています。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
勉強中に合格者の方に「最後まで受かるという気持ちを持ち続けること」とアドバイスをいただきました。環境や周りの状況のせいで思うように勉強ができないことがあるとどうしてもモチベーションは落ち込みがちになりますが、自分に言い訳をしないで諦めないことが秘訣なのだと思います。
ちなみに私は受験勉強中、言い訳だらけだったので模範にはなれませんが、本試験では記述が全くわからなくて涙ぐみながらもとにかく空欄では点数は付かないと思って試験終了の最後の瞬間まで諦めずにひたすら手を動かし続けました。結果論ですがその記述で点数を稼ぐことができて合格できました。
また、試験は辛いですが、新たなことを学んで知識が増えることはとても贅沢で楽しいことです。これから司法書士試験を検討している方にはこの楽しさを感じていただけたらと思います。
他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと
行政書士試験のネクストライセンスとして司法書士試験にチャレンジしました。行政書士試験講座は司法書士試験合格者でもある平林勉講師のクラスでみっちり勉強をしたので、司法書士試験でも憲法・民法の勉強には抵抗がありませんでした。
試験を比較すると憲法は行政書士試験の方が難しいです。民法は難しさでは同じくらいでも司法書士試験は範囲がやたら広く、行政書士試験は債権、司法書士試験は物権がメインになるという違いがあります。
司法書士試験ではじめて学ぶ登記法はなかなか理解できずに講義を何回か繰り返し見ましたが、憲法と民法は一度見ただけですぐに問題演習に入ることができました。全くの法律初学者は民法を学ぶだけでも大変かと思いますが、民法の学習経験があることで登記法に時間を多く割くことができるのは合格への大きなアドバンテージになります。
会社法に関しては行政書士試験では深く扱わないので司法書士試験対策としてはまた一から学ぶ感じではありますが、会社法は体系的なので深くまできっちり学んだ方がわかりやすく、行政書士試験の時にあやふやだった知識が固まって理解しやすかったです。
試験としてはたしかに司法書士試験の方が難関で相対評価なこともあり厳しく辛いです が、それまで平面的だった民法や商法が、不動産登記法や商業登記法、民事訴訟法などの手続法を学ぶことで立体的になっていくのは楽しかったです。