大学4年次の就職活動をすすめていくなかで、自分の将来を一度よく考えようと思い、様々な選択肢を思い浮かべました。その中で親類の相続がきっかけで、司法書士という仕事があることを知りました。
私は法学部だったこともあり、法律をかじった者として興味を覚え、調べてみると、登記にとどまらず幅広い活躍の可能性があることを知りました。また、人生百年時代と言われる昨今、老年になったとき、どう社会の中で自分の生計を立てていくのかというのも考えなければなりません。その点、士業には定年退職もなく、自分の一生を通して社会に貢献できるという点にとても魅力を感じました。

司法書士試験は範囲が膨大で、一度仕入れた知識も次から次へとすぐに忘れてしまいます。私は、一年目の受験の直前期、この忘れてしまうことへの恐怖からプレッシャーに押しつぶされてしまい、ろくに力を発揮できず悔しい思いをしました。
この経験から、普段の学習時からいかに試験へ向けた心構えが大事なのかを考えました。そのために気持ちのうえで、忘れることを怖がらないようにするのはもちろん、今勉強しているものも、試験の時には忘れているだろうことを想定して、たとえ自分のものにした知識だと思ったとしても、何度もその後時間をおいては確認するということに取り組みました。
一度しっかり学んだ知識というものは、後で繰り返すときにはさほど時間もかかりませんし、場所も机に座って行う必要もありません。わたしは、散歩中、移動中、お風呂の中、寝る前、起きた時等々ありとあらゆる時を利用して、ちょっとしたことを思い出すということを繰り返しました。その際、疑問が浮かんだことやあやふやになってしまった知識などをメモ用紙に書いておいて、しっかり時間が取れる時にテキストに戻って学び直しました。

私は入門コースからアドバンスコースまでお世話になり、どの講座においても講師の方々の簡潔にして要を得た、わかりやすい指導に助けられました。講師の方々はみな、どこをどの程度やれば試験勉強においては十分というラインを明確にしてくださるので、無駄にあれこれと思い悩むこともなく学習することができました。
講義の中では、知識のランク付けや原則・例外の区別の徹底などを指摘してくれます。勉強を進めていく際にどう優先順位をつければよいか、何が試験では問われるのかということを考えるのに大変重要な材料となりました。
また、私は通信で受講し続けたのですが、どうしてもわからないことがあると、ネットを通じた質問制度を利用して疑問を解消することができました。質問に対する返答はすぐにきて、その質もしっかりとした、大変優れものだとおもいます。直前期には講師の方々が直接書いてくださいます。通学できない受講生にとっては心強いシステムだと思います。

大学卒業後、就職せずにフリーターで受験勉強することを許してくれたことに感謝しています。物心両面にわたってサポートしてくれる家族の存在は本当にかけがえのないものだと実感しました。この資格を活かして、しっかりと仕事に励むことで少しずつ恩返しができるのかなと考えております。

山村拓也講師
入門講座、記述式答練とずっとお世話になりました。毎回授業の合間、合間に話される内容に、受験生への思いやりと受験指導への熱い心を感じ取っては、勉強のモチベーションを高めておりました。試験はメンタルが大事だよとおっしゃっていたのを最後まで大事にしました。
宇津木卓磨講師
今年は民法の改正があり、対応に苦労するのではないかと不安を感じていましたが、宇津木講師の授業を受講してその心配は吹き飛びました。改正前と後ではどう違うのかそして、どういう理由で変わったのかなど表面的理解ではない知識を身につけられました。
関信敏講師
関講師のゼミを受講してはじめてのライブクラスの体験が、普段とは違う緊張感とそれゆえの記憶の定着に役立ちました。ただ覚えるだけでは納得できなかった私にとっては関講師のゼミを通して理論的に理解できたことが力になりました。
北谷馨講師
スタンダードコースのテキストは最後まで愛用しました。表とQ＆A方式でつくられたシンプルなテキストは過去問を使わなくてもそのまま過去問になっているとても便利なものでした。ネットの質問制度でも丁寧に詳しくご返答いただいて大変感謝しております。
蛭町浩講師
登記の世界の奥深さ、司法書士試験とはどういうものなのか、お話を伺う機会あるごとになるほどと納得するとともにその意義について思いを深めました。蛭町講師のように司法書士という職業に熱意を持ち続けられたらと思います。