私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私は、大学受験勉強を消化不良で終えており、このまま周りの流れに逆らうこともなく就職することに疑問を感じていました。そのため、完全燃焼するならより大きな壁がよいと思い、身近な法律家というキャッチコピーに惹かれ、又当時は簡易裁判所の特別認定試験の導入で職域が拡大した司法書士を選択することに決めました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
私の場合は、合格するまで10年以上かかったため、参考になるかわかりませんが、最後に受けた試験、令和2年のスケジュールは、とりあえずは年内(令和元年)には今年の試験の前日と同じくらいの鮮やかな知識でいたいと考えていました。もちろん全ての教科ではなく、択一は主要4科目と+民訴、記述は去年の答案構成の問題を不登法、商業登記法と各一問毎日解いていました。毎日解くことは、時間もかかりますので自分の場合は、不登法は答案構成だけで終わり、添付書面は略字で留め、商業登記は、役員の印鑑証明書、本人確認証明情報の添付ミスはないかと重点において勉強していましたので、解答全部を全て記入することはしませんでした。株式リストとか総会議事録は忘れないと思うので(笑)
また、かなり時間がかかってしまった大きな理由は、‘わかる’と‘できる’は雲泥の差があるということです。今年の試験終了後に痛感しました。それは、ある程度、勉強を進んでいくとわかることと、知っていることは自然と多くなり、間違った基本問題でもあまり重く受け止めることをしなくなります。なぜなら、「そんな基本的な知識は知っている」とか、「その知識はテキストに載っていたな」とわかるというレベルで自分は留めていました。そのため、‘できる’を増やすため、あるテーマが出たら、Aランクの論点、逆にひっかけ論点など瞬時に言えるか、などチェックしながら進めていく勉強に変えました。この勉強を積み重ねていき、午後の時間がない択一も問題テーマで連想し、先に自分の脳裏で知識を引き出しておき、組み合わせ解答欄に引き出して置いたAランクの問題があれば組み合わせで答えを出していったので、本試験では、50分程度で解くことができました。
伊藤塾のこの講座が良かった
年明け以降の「演習コース」を受講して、毎週「答練」があってスケジュール管理とモチベーションアップに役立つと思いました。宇津木卓磨講師の「択一実戦力養成答練」は、最後の二択の選択の判断と午後の科目のスピードアップの練習になり、午後は択一での時間短縮に役立つ講座でした。自分はインターネット受講だったので、演習後、伊藤塾マイページでログインした後動画の配信時間が1時間10分と表示され驚きましたが、宇津木講師の私たちに理解してもらいたいという熱意が感じられ、自分も勝手に負けられないと思い、講義に臨んでいました。
記述は山村拓也講師の講義を受講しました。一月には不登法から始まりますが、ここでついていくには、やはり年内にある程度、記述に触れる習慣を身につけないとついていけないと自分は感じました。なぜならライブクラスでは、前の席から元本確定事由、商業登記では機関設置義務など当てられるからです。そのため、自分は瞬時に言えるようにパソコン前で答えたかったからです。山村講師は、毎回、ここの論点は、合格者は瞬時に答えられるから差をつけられないために覚えるようにと指摘してくれたので、自分なりにできるまで徹底的に覚える努力はしました。山村講師は常にこの講座は起爆剤であり、受験生一人ひとりが自分で構築した答案構成を完成することが目的であるとおっしゃっていました。そのために毎回の問題練習や模試等で試し、結果だめなら修正し、毎回間違える箇所は、例えば新株予約権の行使期間満了や役員の権利義務状態での退任などは、怪しいと思うところはすぐに連想してチェックしメモするなど当たり前のことを構築していきました。
公開模試は、伊藤塾の問題が結果的に一番本試験に近い内容でした。自分は模試の使い方は、朝の支度と昼食の内容と午後の解答はどこから解くかなど、内容よりも、本試験と同じルーティンでこなすことを考えていました。もちろん、Aランクといわれる知識を落としたら、その問題だけ復習だけに留めて、新しい知識は詰め込みませんでした。
司法書士試験初の延期後の勉強サイクル
願書はあるが、提出期限は未定となり、各国家試験がほぼ延期また中止になった状況で、5月の直前期は、ちょっとだけ勉強アクセルは緩めました。もやもやした中で過ごすことが不安でしたが、伊藤塾長や山村講師が7月5日を仮想本試験として捉えてスケジュール管理していこうという動画が配信されていましたので、自宅受験になった模試を家で解いていました。
その後本試験は9月27日と発表があり、カレンダーなどに8月の中旬だから普段の本試験の5月下旬くらいか、と変換しながら二週間で回るスケジュールと9月の中旬で一週間で回せるスケジュールを考えて取り組んでいました。
感謝している方へのメッセージ
まずは周りの家族に感謝しています。勉強できて当たり前のこの環境をつくってくれたことに感謝したいです。特に今年はコロナ禍で試験勉強できる状態ではない人が多かったはずです。その中でも自分は勉強そのものができていることを痛感できた年でもあり、今後の人生において、あの時は支えられたのだから今度は、自分が誰かの支えになりたいと素直に思えたことも大きな自分の財産になりました。