文系の院卒で就職しにくい上に、新卒で就職しなかったため、司法書士などの資格を取得する必要性が高かったです。「様々なバックボーンの方が、司法書士業界では活躍している」、「司法書士は、自分の未来を変えたいと思っている人が一発逆転するには絶好の資格」という評判を目にして、司法書士を目指そうと決心しました。

講義を繰り返し視聴したことが、私なりの工夫です。伊藤塾の講義は、一度聴くだけでは、勿体ないほど、クオリティーの高いものでした。
特に、蛭町浩講師の、記述の予想講義は、何度も何度も、繰り返し視聴しました。それでも、蛭町講師が講義でお話される内容の全部を理解するには至りませんでしたが、不動産登記法の記述での根抵当権の確定の有無の判断手順、商業登記法の記述の役員変更の処理は、脳裏に焼き付きました。
今年の本試験の商業登記法の記述式では、役員変更の思考過程が役に立ったと感じています。

上記の蛭町講師の講義以外では、小山晃司講師、坂本龍治講師の授業が印象に残っています。
 
小山講師の「択一クイックマスター総整理講座」は、私のレベルにぴったりの授業で、短時間で弱点を総ざらいすることができました。回数がコンパクトだったため、私のように1回の視聴では理解が不十分な人間にも、2回目、3回目の視聴がしやすかったです。
小山講師の受講生を飽きさせない雑談、テンポの良い話し方、全て私にぴったりで、一気に小山ファンになりました。この講座の教材を素材にした市販テキストの「内容」に注目が行きがちで、講義は「おまけ」「プラスアルファ」というような扱いであるという評判も聞いたことがありますが、私は講義の受講をおススメします。
 
坂本講師は、「全国公開模擬試験」の解説で目からウロコだったことから、「記述講義なら坂本講師!!」という、絶大な信頼感がありました。
私の8回の受験のうち、5回目までは、記述が苦手で苦手で、全く勝負のラインに届いていませんでした。それを、「記述、私にもできるのでは?」という気持ちにさせてくれたのが、坂本講師の模擬試験解説講義でした。
この解説講義で開眼し、記述の勉強方針が見えてきて、記述への恐怖心も徐々に小さくなっていきました。それ以降、記述のコンパクトな回数の講座で、担当が坂本講師ということがあれば、迷わず受講するようにしていました。ページ数は少ないのに、重要事項が網羅されているテキスト、過不足なくポイントを指摘してくださる講義、全てが合格への原動力になってくれました。講義の前後にしてくださる、受験生へのメッセージにも、元気づけられました。

実家に身を寄せることを許してくれることを許してくれた両親には感謝しかありません。頼れる存在がいる方は、受験の間は頼って、その後に思う存分恩返しできれば良いのではないか、という考え方も「あり」なのではないでしょうか。今後は、少しでも、私が親孝行していきたいです。私の合格を心から応援してくれ、受験中、体の心配をして薬膳を見繕ってくれたり、気分転換にドライブに付き合ってくれた親友にも、感謝しなくてはなりません。

蛭町浩講師
合格後も、再度受講してみたいと思う程の超高品質講義でした。まだ、蛭町講師から吸収したいことが残っていると感じています。ありがとうございました。
 
小山晃司講師
小山講師の講義で苦しい時間の多い受験中の学習が、ちょっと楽しくなり苦痛が軽減できました。楽しい雑談の中でも、たまにしてくださる実務への興味を引く話題、気持ちが熱くなる話が本当に好きでした。ありがとうございました。
 
坂本龍治講師
一気に、合格ライン近くに私を運んでくれたのは、坂本講師の講義でした。坂本講師との出会いがなかったら、もっと合格は遅れていたと思います。運命の出会いでした。ありがとうございました。
 
上記の講師の他にも、カウンセリング、模試の解説などで、多くの講師にお世話になりました。伊藤塾の講義は「これはイマイチだった」というのは皆無で、全てが高品質だったということは、自信をもって言えます。伊藤塾を信じて正解でした。

前回、前々回の本試験では、納得いく勉強量で「今年は合格できるかも」という気持ちで臨みましたが、意外と奮わなかったです。
今回は(諸事情で思うように学習時間が取れない時期が長かったです)あれもこれもと、やり残しがあるが、基本事項とは真剣に向き合った!!というだけの準備しかできない状態ではあったものの合格できました。運命なのかもしれません。
「その人が合格するときに合格する」みたいな言い方がされていることがありますが、私も、強くそう思います。私は、短期合格者ではありません。しかし、愚直に向き合えば、いつかは凡人でも合格を勝ち取れる試験であると痛感しています。

司法書士試験合格前に、行政書士の資格を取得しましたが、その際の憲法の学習が役に立ったと感じています。