Y.Sさん(50代)

◆受験回数 7回
◆主な受講講座
中上級講座》演習コース
直前対策講座》直前パック

私が司法書士を目指すことにした理由・想い

私が司法書士を志したのは、子どもが幼稚園を卒業しあまり手がかからなくなった頃です
遠い昔、大学を卒業した頃も憧れてはいたのですが、自分には無理だろうと結婚して専業主婦生活を送っておりました。ふと子どもが育った時、自分は何がしたいのだろう?と考えたとき何か資格を取って働きたい、昔司法書士になりたいと思っていたのを思い出し、チャレンジしてみることに決めました。
基礎講座は他校のものを取り、2回程本試験を受けてみたのですが、本気度が足りなかったのか受かりませんでした。そして子どもが中学に上がる頃から、結婚前に働いたことのある司法書士事務所にパートで10年ぐらい働きました。事務所ではいろいろな書類等を作成させてもらいいろいろ勉強にはなりましたが何年やっても資格をもっているのといないのとでは扱いが違い、やはり資格が欲しいと思い事務所を辞めて勉強に専念しました。

受験勉強中に私なりに工夫したこと

司法書士の勉強は範囲が広く、択一だけでなく記述もまんべんなくやらなければなりません。勉強に専念するとはいえ主婦なので家事も一通りしなくてはいけません。お休みには家族と出かけたりもします。時間の管理が一番大変でした。
そのため朝は5時に起き、早い時間に家事を済ませて平日午前3時間、午後4時間の勉強時間を確保しました。土日は買い物等いろいろ出かける用事もあるので、3~4時間勉強できればいいかなという感じにしていました。予定は狂うのでそこでストレスになると家族にも迷惑をかけてしまうので、計画には余裕があったほうがいいです。
外出時の隙間時間には、『うかる司法書士必出3300選』シリーズが役立ちました。今年講座はとっていなかったのですが、数年前に伊藤塾の模試を受け本試験に近い形式だなと感じたのを覚えています。
私の勉強は基本的に過去問の繰り返しです。過去問では足りないという声をよく聞きますが、最近の本試験は過去問を違った角度から聞く過去問を応用させるような問題が増えたように思います。しかしそのような問題であっても、やはり過去問を繰り返しやることは大切だと思います。私は2年前に仕事を辞めて時間ができたということで20年分の過去問を15回以上回しました4月からの直前期には全科目10年分ぐらいに絞ってひたすら回したのを覚えています。それに加え『必出3300選』も10回ぐらいぐるぐる回しました。過去問をやって間違えたところは手持ちのテキストを一通り読みました。
記述は苦手意識が強く、特に商登法がニガテだったのですが、何かのガイダンスでひな型を覚えなければ始まらないということを聞き、市販のひな型集を覚えました。そのあとは問題集などで実践的な練習をしていきました。
考えてみれば私は特に何も特別なことはしていないように思います。合格体験記に載っている基本的な勉強をただひたすら繰り返しただけだったように感じます。それから記述ですが5月以降になったら記述問題の過去問をやるのがいいと思います。私の経験では受験指導校の模擬試験の問題と本試験問題は少し違うように思え、5月ぐらいから記述の過去問を10年分ほどやりました。本試験形式に慣れるという意味で良かったです。             
 
私の今年の受験の経過についてですが、択一問題に関しては、6月頃他社の模擬試験を受けてかなり点が取れていましたが、記述は単純ミスやいわゆる枠ズレを起こし本試験に間に合うのか?という焦りの毎日を過ごしておりました。
今年はコロナのせいで家族も家にいることが多くなり、食事や家事の負担など勉強の時間もかなり減り、本試験に間に合うのか気分が落ち込みがちでした。そんな時本試験が3ヶ月延期になり、不謹慎かもしれませんが、私的にはラッキーと思いました。何とか記述を間に合わせたいと必死に9月の本試験まで諦めず頑張りました。
本試験当日は緊張で心臓がドキドキし、開始20分前にトイレに駆け込み気分を一新してなんとか試験に臨みました。試験はあっという間に終わったのですが、記述は何をどう書いたか全く覚えておらず、択一はかなり上乗せ点が取れましたが、受かる確率落ちる確率は半々で、筆記試験の合格発表日まではとてもしんどい毎日でした。
結果合格できましたが、1・2点で合格者と不合格者が入れ替わるこの試験の厳しさを痛感しました。本当に家族には心配をかけました。娘も今は社会人となり、月日の経つのは早いものです。ママ頑張ったね、えらいなんて言ってもらった時には涙がこぼれました。親として物事に真剣に向かう姿勢だけは見せてあげられたかなんて思っています。

学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ

来年試験を受ける皆さんへ偉そうなことは何も言えませんが、伊藤塾を選ばれたのであれば講師の方々やテキストを信じ、浮気せずそれを繰り返せばきっと運は巡ってくると思います。諦めず頑張ってください。

初めて法律の学習を始める方

司法書士入門講座

学習経験者の方

司法書士中上級講座