堀 俊介さん(20代) 会社員
◆受験回数 1回
◆主な受講講座
《直前対策講座》全国公開模擬試験、プレ模試、ファイナル模試
私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私の義父が司法書士だったことがきっかけです。義父は60歳を超えていますが、早朝から実務の勉強に励み、深夜まで書類のチェックを行う等、非常にタフな方です。会社は退職すれば、キャリアとしては、終わりを迎えることが多いですが、司法書士は、いつまででも現役で働くことができる、こういった事実を義父の姿から感じ、魅力に感じたのが、司法書士を目指したきっかけです。
私は、とあるメーカーの会社員として、働いておりましたが、思い切ってキャリアチェンジすることを決意し、働きながらの勉強を開始しました。「司法書士」という具体的な姿を義父の姿で、常にイメージできていたので、勉強のモチベーションは高かったです。その後、一念発起、会社を辞め、専業受験生として、勉強に取り組みました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
長時間の勉強を長期間継続させるには、習慣化が必要です。特に直前期には、各科目ごとに、1日の時間割を細かく設定しました。例えば、「6:00~8:00:不動産登記法、8:15~12:15:会社法・・・」のような具合です。時間ごとに設定するメリットは、全ての科目を、偏りなくバランスよく勉強できることです。
また、朝起きてから勉強をはじめるまでに、なかなかやる気が出ない方もいるかと思います。私は、前日夜に、愛用のブックスタンドに、明日最初に勉強する箇所のページを開いた状態にする等、準備を行いました。こうすることで、「今日は何を勉強しようか??」等と、余分な思考に脳を消費しなくて済むので、機械的に、自分を勉強へ向かわせることができます。
ほかには、休憩時間の考え方を工夫しました。「なんとなく疲れたから、今日は2時間ご褒美タイムを作ろうか」と考え、休憩すると、自分を甘やかす癖が付いてしまいます。あくまで、休憩は計画的に取ることをおすすめします。私の場合は、模擬試験や答練を解いた後は、2時間休憩する、という風に事前に決めて休憩しました。その他の日は、どんなに体調が悪くても、突発的な休憩をとることはしませんでした。休憩時間を管理するという考え方は、短期合格するうえで、必要なことだと思うので、どうしても短期で合格したいという方は実践するべきかと思います。
伊藤塾のこの講座が良かった
私は、伊藤塾の「プレ模試」、「全国公開模擬試験」、「ファイナル模試」を利用しました。
他社の模試も利用しましたが、最も本試験の出題の仕方に近かったのが、伊藤塾の模試です。したがって、伊藤塾の模試で、どれくらい得点できるかが、自分の学習進捗度の正確な指標となりました。こんなクオリティの高い伊藤塾の模試ですが、コストパフォーマンスも素晴らしいことが、更に魅力的でした。
SNSにて、模試を受けたという報告をされる受験生も多かったですが、伊藤塾の模試を利用されている受験者は、かなり多かったように思います。
模擬試験を検討されている方は、伊藤塾の模試だけは、最低抑えておいた方がよいかと思います。仮想本試験のシミュレーションとして、十分に活用できる教材です。
感謝している方へのメッセージ
長い受験生活の中で、私が最も感謝している人は、私の妻です。
私の妻は、私が直前期に会社を辞めた後、経済的にも精神的にも多大なサポートを与えてくれました。結婚してすぐに勉強をはじめたので、休日等はほとんど勉強時間に割き、満足できる新婚生活ではなかったかもしれませんが、笑顔でいつも応援してくれました。
勉強に集中できることは当たり前ではない、妻の献身的なサポートを見ながら、いつも自分に言い聞かせておりました。会社を辞めなければ、安定した生活が約束されていたにもかかわらず、司法書士試験という困難な試験に挑戦させてくれた妻には、これから私の一生をもって恩返ししていきたいと考えております。
伊藤塾各講師へのメッセージ
山村講師のある動画における言葉が、本試験中に役立ちました。「合格は、一歩先、手を伸ばしたその向こうにある」という言葉です。
記述式の試験で、実態判断を終了し、後は書くだけという中で、この言葉を思い出し、もう一度、問題の細部を点検しました。そのおかげで、受験生の多くが見落としていた論点に気づくことができました。
合格レベルにある多数の受験生が、本試験当日にどうやって合否を分けられるのか、この答えは、苦しい局面で、一歩先に踏み込んで問題に臨めた受験生かどうかだと、身をもって理解できました。山村講師の素晴らしいアドバイス、本当に感謝しております。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
司法書士は、「人生を変える」資格だと思うので、挑戦する価値はあります。
しかし、想像以上に細かい、地道な作業が多く、その繰り返しに耐えられず、勉強期間を長期化させてしまう恐れもある試験です。
まず、私がアドバイスしたいのが、自分が司法書士資格を取る必要があるかどうか、勉強をはじめる前にゆっくりと考えてみることです。覚悟が決まらないまま勉強を開始すると、長い受験生活への扉をたたいてしまう恐れがあります。
また、家族の協力も必要なので、生半可な気持ちではじめると、家族にも申し訳ないのではないかと思います。
ぜひ、勉強をはじめる前に、ご自身の将来のキャリアをイメージしてみてください。司法書士という資格が、将来のキャリアにおいて、必要であることが自分の中で明確になれば、「短期」で合格するマインドが養成されたといって過言ではないと思います。
他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと
司法書士試験の勉強が、行政書士試験に活きたというエピソードになります。
私は、司法書士試験の約1ヶ月後にあった行政書士試験を受験しました。司法書士試験では、行政書士試験の法令科目である民法、会社法、憲法をみっちり勉強するので、行政書士試験の勉強としては、行政法・一般知識・記述式の勉強のみを150時間ほど行いました。
その結果、民法、会社法は、ほぼ満点を取ることができ、合格することができました。行政書士試験を受けてから、司法書士試験にステップアップするという方も多いかもしれませんが、司法書士試験を受けた直後に行政書士試験を受けることをおすすめします。この方が、非常に効率よく、そして、スムーズにダブルライセンスを取得することができるかと思います。