真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」

2024年度 司法試験/予備試験合格体験記

知識の取捨選択、その絶対的基準を有している伊藤塾だからできた短期合格

E.Yさん 東京大学4年生 法学部第2類

学習開始時期 3年生春

入塾の経緯

両親が弁護士をしていて、漠然と法曹に興味を持ち、2年の秋ごろに伊藤塾に入塾しました。ただ、3年生までサークル活動に注力していたこともあり、司法試験学習に着手したのは3年生になってからのことでした。

基礎段階の学習

前述の通り、伊藤塾に入塾したのは大学2年の秋ごろでしたが、サークル活動が忙しく、進級するまではほとんど勉強に手をつけられていない状態でした。(3年次の予備短答は憲民刑の基礎マスだけ見終わった状態で記念受験し、惨敗しました。)しかし、なんとしてでも4年時に予備試験に合格したいと考えていたため、基礎段階の学習においては、とにかく早く基礎マスターの講座を見終わることに重点を当てていました。具体的には、4年の2月末までに基礎マスターを見終わることを目標とし、すべての動画を倍速視聴、1日10コマ以上進めて、時間が余れば前日の復習、と言った形でした。(時間に余裕がある方は、指定箇所の復習は丁寧にした方が良いと思います。)実際、当初の目標通りに基礎マスターを見終わることができました。
法律というものの特性上、全体をざっと一周すると点と点が繋がっていき、一回一回丁寧に復習するよりもより深い理解ができた気がします。(最初は比較衡量ってなんやねん、なんで物が一個しかないのに二重譲渡できるんや、とか感じると思いますが、一定時間考えて分からなかったら、その段階の知識では一旦飛ばして戻ってくると、なんだこんな簡単なことか、となるので、一回考えて無理なら諦めるのも戦略的にはありかと思います。)論文の講座を見る前に何度も復習をしてインプットをするのは時間がある人には良いと思いますが、知識に欠けが出ることを恐れて頑張って覚えても、論文では一切必要がなかったといったことが頻繁に生じるので、指定箇所以外の丁寧な復習は論文マスターを見た後をお勧めします。
また、短答式試験においても丸暗記では量が膨大すぎますし、論文マスターで得た知見を応用して解くことができる問題が体感7割程度あります。そういった意味でも、全体の講義を一周するのが合格における重要なポイントだと思います。

論文学習について

論文マスターの学習においても、一週目は高速で見終わることを目標とし、講座を見る前にざっと問題文を読み、頭の中で軽い答案構成(どんな論点が出てくるかな、結論どっちかな、程度を考える)をして、すぐに動画を見ていました。実際、基礎マスターを見ただけの段階では、答案構成なんて自力でできるわけもなく、一周見た後に、なんとなくこうやって構成をするんだな、を掴んだ後に自力で答案構成をしてみるのが良いと思います。論文マスターを効率的に進めるには、基礎マスターの復習が不可欠です。従って、ここの段階で、次に見る論文マスターの科目の基礎マスターテキスト(私は呉クラスでしたので、呉基礎本)をざっと一周読み返すのが良いと思います。講義を一周聞き終わったあとは、問題研究の復習に入ります。この際、どの事案でどの論点が出てくるのかの型を覚えますが、事案と一対一で対応させるだけのような一辺倒な覚え方ではなく、一段階抽象化して理解をしていくことが重要だと思います。

終わりに

ときに、東大生であれば独学でも合格できるという意見を拝見しますが、私の場合は伊藤塾の支援なしに合格することは不可能だったと思います。
重要な部分とそうでない部分の区別を信頼できる先生に行っていただいたことが、短期学習の観点からも合格に寄与したところであると感じています。ありがとうございました。



※プロフィールは2025年度合格時点のものです。
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