志望校別のゼミと質問制度を利用し、他学部でも難関校に合格しました。

M . K さん(21歳)
 

横浜国立大学経済学部4年
【合格校】
・東京大学法科大学院(既修)
・慶應義塾大学法科大学院(既修)
・中央大学法科大学院(既修)
・早稲田大学法科大学院(既修)

【受講講座】
入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、慶應・中央ロースクール突破ゼミ、東大ロースクール突破小教室 など

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。


はじめに

私が法律家を目指したきっかけは、小学生の時に行った裁判傍聴でした。そのころはただ、カッコイイと思っただけでしたが、大学に入り経済の勉強をしている中で、事後的な司法的救済によって解決すべきだと思うことが多くなり、法科大学院へ進学すること、伊藤塾に入塾することを決めました。
伊藤塾に入塾したのは大学2年生の12月なので、一般的な人よりも遅かった気がします。勉強のスタートが遅れたからこそ、ゼミなど少人数体制の講義があり、クラスマネージャーなどフォロー制度の充実した伊藤塾を選びました。

私がとった勉強方法 

適性試験対策について

適性試験対策として私が行ったのは、伊藤塾の適性試験模試を受けることと、過去問を解くことです。模試で多くの問題に触れることで自分の苦手なタイプの問題がわかり、そこを念入りに復習することができました。本番は何よりも時間勝負だと思うので、そのために自分がどのタイプの問題にどれくらい時間がかかるのか把握しておくことはとても大切だと思います。また、適性試験の直前にはどうしても法律の勉強がおろそかになりがちなので、読解対策のために判例百選の解説を読むなど、法律の勉強から離れずに適性試験対策をすることを心がけました。

法律科目試験対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について
私は大学2年生の12月に入塾したので、同期生と同じように翌年の5月から論文マスターを受講するために、憲・民・刑の基礎マスターを約3か月で終わらせなければなりませんでした。正直なところ、その時点での基礎知識は周りよりも浅かったと思います。しかし、その時期に詰め込んで一気にやったので、記憶の新しい状態で論文マスターに入ることができました。その少ない時間の中で私がやっていたのは、とにかくテキストに多くメモをとること、テキストを読む、Aランク論点を中心にきちんと理解をするなどの復習をきちんとすることです。
また、基礎マスター対応ゼミを受講し、周りの塾生との比較をしたり、論文を意識したりすることによって、自分が勉強するときの位置づけを確認できたことがよかったと思います。毎日4コマ程度のハイペースで基礎マスターを受講していた私を励ましてあきらめないで頑張らせてくれたのは、基礎マスター対応ゼミでお世話になった犬塚ゼミ長でした。ゼミの進度に追いついていない私のスケジュールを一緒に考えてくださったり、質問を受けてくださったりしたうえに、法律の勉強の面白さを教えていただき、とても感謝しています。そのおかげでハードなスケジュールをこなし、論文マスターに間に合わせることができました。
基礎マスター段階では、大学の授業やサークルなどとの兼ね合いでどうしても復習が間に合わないという話をよく聞きます。もし、そうだとしても論文マスターをやりながら基礎マスターの復習することも可能なので、とにかくスケジュールに遅れずについていくことが大切だと思います

(2) 実践段階の学習について
実践段階では答案を書く機会を意識的に設けるため、答練やゼミを多く受講しました。論文マスターで学んだことの定着を確認するためには答案を実際に書いてみる必要があると思います。また、ゼミで知り合った友達と答案を添削しあったり、答練の添削で自分の答案を人にみてもらったりすることが成長につながると思います。自分では気づかないような自分のくせでも、人から見るとすごく読みづらいことなどもあります。試験で答案を添削するのも人なのですから、他人にわかりやすい答案を書くことを心がけていました。
志望校別の対策としては、慶應・中央ロースクール突破ゼミや東大ロースクール突破小教室を受講することで、大学院別の傾向や問題形式を知り、答案の書き方を変えていました。各法科大学院入試の過去問答案は出回っていないので、模範答案を手に入れられるという点でもメリットだと思います。

パーソナル・ステートメント、面接対策について

パーソナル・ステートメント対策講座では、実際の再現答案を見ることができるのでどんなことを書けばいいかがわかり、実際に書くときにすごくプラスになりました。問われていることに忠実に答えること、具体的に書くことが重要だと感じました。講座だけでなく、ロースクールカウンセリングを利用し、実際にどんなことを書くかを相談できたのもよかったです。
ステートメント、学部成績、英語は法律試験を受ける前に事前に準備ができるものです。これらが合格にどれくらい響くのかはわかりませんが、法律試験直前の精神状態をよく保つという意味ではかなり大きいものだと思います。それらのスコアに自信が持てれば、少なくとも法律試験を受けるときにプラスの段階からスタートできるという気持ちになると思います。直前期には精神状態のコントロールがすごく重要になってくると思うので、そのためにはステートメントや英語などをおろそかにしないことが必要だと思います。

学部成績について

学部は経済学部なのですが、憲法・民法などの法律科目も履修していました。大学の授業では判例以上に教授の学説が重視されることが多く、伊藤塾で教えていただいた立場以外の説で論文を作成しなくてはいけないことも多々ありました。しかし、伊藤塾で判例・通説を学んでいたため、教授の学説との違いなどを考えながら大学の授業を受けることで、判例・通説をより深く理解することができたと思います。

志望校の選択について

新司法試験合格率、人気校、弁護士になった際の就職率や家からの近さなども考えて決めました。ポイントは、自分があとから後悔しないようにすることです。1校しか受けない、という人もいれば5校受けるという人もいましたが、1校しか受けないということはその日のプレッシャーは計り知れないと思います。逆に受かっても行かないところを受けなくてもいいかとも思います。それぞれの性格も考え、一番自分が全力で試験に臨める志望校選択をするべきだと思います。

直前期について

直前期には伊関ゼミ長の慶應・中央ロースクール突破ゼミを受講し、そこで扱った問題を中心に傾向をチェックしました。また、ゼミのレジュメや論証パターンの全科目に目を通すようにしました。また、前のことを引きずらないこと、よく寝てよく食べることを心がけました。
前日や当日になったら、知識を詰め込むことはしない方がいいと思います。音楽を聴く、写真を見る、などリラックスし、慣れた教材をさらっと見る程度にすることが大事です!そして、試験中はどうしても前の科目や前の小問のことが気になってしまいますが、それを気にすることは得策ではなく、今目の前にあるものに集中すべきだと思います。
そして、終わったことは忘れましょう!前日の試験や前の週の試験の結果を気にすることはプラスにはならないと思い、忘れるようにしていました。そうすることで変なプレッシャーに押し潰されることもないと思います。

伊藤塾の学習フォローについて

アルバイトやサークルは伊藤塾に入ってすぐにやめてしまいました。学部成績が大切だと聞いていたので授業はきちんと出席していました。学部の勉強は、経済が中心で伊藤塾の勉強とは関連しないものが多いので、時間を決めて法律と経済の勉強を両立していました。東京校まで電車で通っていたので、その時間を利用して勉強することで時間を確保していました。Web講義やフォロー制度があるため、大学が忙しい時などに無理してライブ講義に出席しなくてすむのはとても精神的にゆとりをもてました。
ライブ講義の時には、伊藤塾長やクラスマネージャーに質問することができるので、疑問をすぐに解決することができました。質問するということは、自分は何がわからないのかを整理し、人に伝えることなので、質問すること自体が勉強にプラスになると思います。

入学前準備として

この2年弱は、ロースクール入試に合格するための勉強に必死だったので、入学までの間は試験科目以外の興味のある判例を読んだり裁判傍聴に行ったりしたいと思っています。また、基礎マスターなどで基本事項を確認することもしたいと思っています。

合格後に必要なこと

ニュースなどで、合格後の就職先がないなど不安なことをよく耳にします。しかし、それは受かってから考えればいいと思っています。時代の流れなどによってまた状況は変わると思うので、それを気にするよりも自分の描いてきた夢を忘れずに、実現していきたいからです。今、素人だからこそ感じること、この感覚を忘れないまま、法律を武器にして不正を正す検事になることを目指しています。

最後に

私が一番大切だと思うのは、友達を作り、精神的にも学習面でも支えあっていくことだと思います。講義を受けて誰とも話さずに帰るというのでは、つらい時に乗り越えられなかったと思います。友達を作る機会を与えてくれたのが伊関ゼミ長でした。伊関ゼミ長のゼミではたくさんの友人ができ、その中で組んだ自主ゼミの仲間とは今も支えあっています。受験をやめたくなったような辛い時も、合格した時も、一緒に悩んだり喜んでくれたりした友達や、伊関ゼミ長には本当に感謝しています。
今一人で頑張っている人には、もっと頑張るために、気を休めるために、友人を作りお互いのいいところ悪いところを指摘しあって助け合っていくことをすすめたいと思います。

(2010年9月・記)