基礎マスター対応ゼミを活用し、インプット重視から、アウトプット重視の学習へシフトできました。
玄 政和さん(22歳)
【合格校】
京都大学法科大学院(既修)
神戸大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(既修)
同志社大学法科大学院(既修・半額免除学生)
立命館大学法科大学院(既修・半額免除学生)
◆適 性 試 験/第2回:233点
◆受 講 講 座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別論文対策講座
※プロフィールは2011年合格時点ものです。
はじめに
私は在日朝鮮人として小学校から高校まで朝鮮学校に通い、現在も朝鮮大学校に通っています。私は学生の頃、朝鮮学校の学生が日本の大学への受験資格を認められていなかったり、私立学校と比べて補助金の額がきわめて低いといったいろいろな問題を抱えていることを知りました。また朝鮮学校を卒業した先輩方が、弁護士として在日朝鮮人の権利擁護に尽力しているという話も聞きました。このような経験から、私は弁護士になり在日朝鮮人の抱える権利や生活上の問題を解決していきたいと思うようになりました。
その後、 朝鮮大学校に入学した私は、 法曹を目指す先輩の多くが伊藤塾に通っていたこと、また先輩のすすめもあり、入塾しました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎段階では、とにかく基礎マスターのテキストを何度も繰り返し読み込みました。横山講師が復習が大事だといつも仰っていたので、講義が終わった後、1日後、1週間後と、3回の復習の機会を設けました。これにより、その日学んだ基礎知識がしっかりと定着していきました。
論文マスター受講前に基礎マスター対応ゼミに参加したことは、とても意義がありました。基礎マスターで身につけた知識を答案にどう表現していけばよいのかを、ゼミ長が一から丁寧に教えてくれたので、インプット重視の学習からアウトプット重視の勉強へとシフトする橋渡しとして、とてもよい経験になりました。
実践段階の学習について
論文マスター受講時は予習・復習がとても大変で、はじめのうちはなかなか答案が書けず、不安な日々が続きました。しかし「はじめは書けないのが当たり前。その苦しみを乗り越えた人だけが合格を勝ち取ることができる。信じて続けることだ」という伊藤塾長の言葉を信じて問題を解き、基礎マスターテキストを読み返し、また問題を解き…ということを何度も繰り返しました。その過程で少しずつ問題において問われていることが何かがわかるようになり、それなりに形になった答案が書けるようになっていきました。
その後コンプリート論文答練を受講しました。そこで出題される問題は、法科大学院入試問題と似た比較的長文の問題が多く、法科大学院対策にとても役立ちました。また、典型論点からやや応用的な論点まで幅広く問われるので、基礎知識の修得の度合いをチェックしたり、基礎知識を応用する思考方法やテクニックを学ぶことができたという点で得るものが多かったです。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
大学生活と伊藤塾の学習を両立するうえでインターネット講義がとても役立ちました。課題が多く出されたり、サークルや友人との付き合いなどで通学できなかった時も、翌日には講義がインターネット配信されているので、すぐに追いつくことができました。家にいながらでもインターネットで学習できたので、通学時間分(往復2時間)を学習に回すことができ、学習時間を確保したい時などに役立ちました。
合格後に必要なこと
私は在日朝鮮人などの外国人をはじめ、老人や労働者、女性など、社会的に劣位に置かれがちな人達の抱える様々な法的問題を、その人の立場に立って一緒に解決していけるような〈市民密着型〉ともいうべき弁護士を理想像としています。そのためには法律知識だけでなく、社会が抱える様々な問題・矛盾に対する理解を深めることが必要です。合格後も法律知識に限らず、社会の諸分野に対する学習を絶えず行っていこうと思います。