コンプリート論文答練は勉強のペースメーカーとなり、効率的に7科目学習できる講座です

M.K さん(22歳)
 

合格者イラスト
学習院大学法学部4年在学中
【合格校】
早稲田大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修)、学習院大学法科大学院(既修・全額免除学生)
【学 部 成 績】GPA:3.9
【受 講 講 座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、ロースクール突破小教室 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

 私が法律家を目指すきっかけとなったのは、家族が法律問題に直面して苦労したからです。そして、私は大学2年の9月から伊藤塾で勉強を始めました。大学入学から伊藤塾に入るまでは独学で勉強していました。しかし、独学の場合、どうしてもメリハリがつけにくいため合格まで遠回りになると思い伊藤塾に通うことに決めました。受験指導校で勉強するメリットは、大事な部分とそうでないところのメリハリ付けができること、難しい概念を、具体例を用いて講師にわかりやすく説明してもらえること、すぐに質問できるところだと思います。

私がとった勉強方法 

適性試験対策について

 私は適性試験の過去問を解いてみて苦手意識があったため、しっかりと適性試験に向けて対策をした方だと思います。もっとも対策としては、伊藤塾の適性試験対策講座と、模試で十分だと思います。一番大事なのは法律科目なので、法律科目を何時間か勉強して気分転換に適性の問題を解くといったように、法律の勉強の合間に適性の問題を解くのが良いと思います。適性試験は得意不得意がはっきり分かれるものです。したがって、なるべく早い時期に過去問を解いて自分がどちらの部類かを判断すべきです。対策期間として一週間でいい人も一年かける人もいる試験だと思うので、友達もやってないから自分も直前対策でいいやというのはやめた方が良いと思います。

法律科目対策について

(1)1つの科目の基礎マスター受講中や論文マスター受講中の場合は、講義に遅れないようにしながら今までのところを復習することになるため、そこまで勉強方法で悩むことはないと思います。私が悩み、また一般に悩みが多いのは、もうすでに講義として聴き終わった科目の復習や、論文マスターも終わった後(具体的には2月から試験日まで)の主となる勉強法だと思います。そこで実践していたものを1つあげると、まずあるテーマの基礎マスターの該当箇所を読み込みます(ex.表現の自由)。そしてその部分の短答の問題を解きます。そして次にそのテーマの論文の問題を解きます(答案構成のみでも可)。そしてその問題ででた論証パターンに目を通します(一字一句覚える行為はナンセンス)。そしてつぎのテーマ(ex.経済的自由)の基礎マスターの箇所を読み込む…これを繰り返していきます。このようにすれば機械的に繰り返すことができ、良いと思います。
(2)短答式試験について:特に下4法については、条文マーキング講座を受講しました。会社法は条文が多く苦手意識があったのですが、15時間ほどで、択一に必要な情報を説明しながら全条文に目を通すことができとても効率的でした。一回聴いただけでも苦手意識がなくなりました。インプット教材として「伊藤真が選んだ短答式一問一答1000」(法学書院)も有効だと思います。他の問題集と比べて問題数が少なく重要なものだけなので、択一の直前期などは一日で確認しやすいと思います。
論文式試験について:実践として大事なのはやはり答案を書くということだと思います。そして実際会場で書くことが大事です。しかし、答練は二月ぐらいで終わってしまいます。そこで、有効なのはコンプリートなどの答案練習です。コンプリート論文答練は、それにあわせて上述した方法で科目を勉強することができます。コンプリート論文答練がペースメーカーになるので効率的に7科目確認していけると思います。また、直前期にロースクール突破小教室も有効です。法科大学院によって問題の形式なども異なるため短時間で特徴がつかめます。

パーソナル・ステートメント対策について

 既修の場合は、ほとんど面接がないため掘り下げられることはなく、それほど神経質にならないで良いと思います。(面接があると、そこで書いたテーマについて深く聞かれるため浅い知識では危険です)しかし、1200~2400字程度書くことになるため、事前に素材がなければ当然書けません。よって、明日の法律家講座やニュースなどで主軸となるような話題・テーマを考えるのがいいと思います。テーマが決まれば、あとは添削もしてもらえるため修正を繰り返せばお釣りがくるほど十分だと思います。

学部成績について 

 経験上、法科大学院入試において学部成績が良いことは強みになると思います。なので、できるだけ1年生の方は4.0に近づけるべきです。伊藤塾の講義を理解していればテストは問題ないと思いますが、大学の教授の説を書かないと良い点がつかないことも事実上あります。私も特に刑法は学校のテストでは西田講師の説に変えていました。しかし、その場合でも自分のとる説(伊藤塾のとる立場)の理解を深めることを念頭に置くべきです。

伊藤塾の学習と大学生活との両立について 

 私は伊藤塾に入ったのが遅かったため、入ってからはほぼ勉強に時間を費やしていました。しかし周りの友達はアルバイトやサークルと両立している人もたくさんいました。どんなに忙しくても細切れの時間があるので、電車移動時など有効に使うべきだと思います。

法科大学院入学前の準備として 

 入学まで、苦手な部分の基礎マスター、論文マスターを聴き直そうと思っています。あと、この時期ぐらいしかできないと思うので好きな基本書を読もうと思っています。また、入学前に、司法試験の短答式試験に合格できる力はもっているべきだと思うので、短答式試験の勉強に力を入れようと思っています。

合格後を見据えて 

 私は、山本講師の熱い刑事訴訟の講義を受けてから刑事弁護に興味を持つようになりました。なので、刑事事件で活躍できる弁護士になりたいと思っています。刑事事件に興味を持っている方はぜひ、映画の「ボックス」や「それでも僕はやっていない」を見られることをおすすめします。また弁護士の就職難は二回試験などについて、いろいろ記事で揶揄されていますが、自分のやる気次第でどうにでもなると思っています。  

最後に 

 合格の勝因を1つあげるとしたら、絶対に法曹になると心に決め、あきらめなかったことだと思います。試験日を向かえるまで何度もあきらめそうになると思います。私もなりました。法科大学院入試は8月の終わりからなので、大学の民間志望の友達はそのころには内定をもらい遊んでいる中、勉強をし続けることになります。また、予備試験の短答や適性試験は5月から6月にあり、7月には法学既修者試験があり、8月から中央を皮切りに1週間ごとに試験があります。そんな中やめたくなっても、絶対に法曹になると決め伊藤塾に入ったことを思い出し、最後まであきらめないことが大事だと思います。今日がだめでも明日がある、それぐらいの心持が大事だと思います。