基礎マスターで教わったこたが問題で聞かれたときに「書ける」ことを目指しました
R.A さん(22歳)
・東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)
【受 講 講 座 】
司法試験入門講座本科生、法科大学院別論文対策講座 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
私が法律家を志したきっかけは、何よりも法学という学問に魅せられたからです。法学は長い歴史(古代ローマ時代から存在する)と圧倒的な体系志向性を持っています。そして、学問としての理論的一貫性を必要とされながら、同時に実学として結果の具体的妥当性をも求められるという特殊性があります。この一見すると矛盾するかに見える二つの要請を調和させていかねばならないところが、法学の一番の難所であり、かつ魅力だと思っています。
私がとった勉強方法
私は伊藤塾において呉シケタイクラスを受講しています。この講座をペースメーカーとして、講義がなされたところをまず押さえる、ということを徹底しました。具体的には、基礎マスターで教わったことが問題で聞かれたときに「書ける」ことを目指しました。私は4年生の4月から受講を始めたためにほかの受験生に比べてスタートが遅かったのですが、だからこそ講義でやった部分だけはせめて完璧にしよう、という姿勢で挑みました。
適性試験に関しては、過去問集を購入し時間を測って演習を重ねました。適性試験は何よりも単位時間当りの事務処理能力を試される試験なので、「問いに答える」ことのみを考えて「処理」しようと思っていました。時間がとても少ないので、テクニックの要素がかなり大きく、ゆえに絶対に過去問を沢山解いて慣れるべきだと思います。
最後に
私は現時点で慶應義塾大学法科大学院に合格しています。入試の難易度はかなり高く、司法試験を超えるのではと思われるような出題もあります。難しいということは受験生も皆できないと信じて、基礎を固める方向で勉強しました。択一は、過去問を5~7年分解き、出題傾向の偏りがつかめたので、一度出た問題は間違えないようにしました。論文に関してはとにかく時間が足りず長く論じられないので、伊藤塾の論証パターンなどを活用して簡潔な理由づけが書けるように練習しました。これも択一と同じく過去問演習が一番だと思います。