最初はとにかく伊藤塾の講義に乗り、勉強を進めていくイメージを掴むことが大切です
大下 真 さん(21歳)
【合格校】
・早稲田大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修)
【適 性 試 験】第1回:206点 第2回:204点
【学 部 成 績】GPA:3.6
【受 講 講 座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、適性試験集中演習
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
私は正直、法曹になって具体的に何をしたいかというよりも、弁護士という資格をテコにしてなすことができることの多さに惹かれました。「その広がりの中で、色んな人と関わってその力になれたら面白そうだ」と感じるのは、それをきっかけに入塾した2回生の夏頃と今とで何ら変わりはありません。
私は法学部生ですので、入塾前にも一応は学部の授業で法律に触れていましたが、論文を意識した勉強などはしてきていませんでした。なので、「論点」「論証」などと言われてもどうもピンと来ない。そうして右も左もわからぬまま塾のカリキュラムを進めていくわけですが、うまいもので、最初はちんぷんかんぷんでもやっていくうちになんとかなっていきます。これは講義の長所の一つでしょう。
「とりあえず基本書を一回通読しろ」と言われるより「とりあえずメモを取りながら講義を聴きなさい」と言われる方が、断然情報量が多いので一応ついていけるものです。なので、最初は四の五の言わずにとにかく伊藤塾の講義を聴いていくことがいいと思います。ある程度のイメージが固まれば、そこから先は、塾にさらに依拠して知識を重ね塗りしていくなり、他の教材を参照して知識を増やしていくなり、勉強法を確立することがいいのではないでしょうか。 私自身は、 後者のスタイルでした。
私がとった勉強法
振り返って考えてみると、「法科大学院はは伊藤塾だけでいける」「いや伊藤塾じゃダメだ」「基本書を通読してなんぼ」「いや手を広げすぎるな」というような声が多くある中で、いかに自分に適した勉強方法を見つけるかが肝心だと思います。私がオススメしたいのは、塾の教材以外にも、図書館などで複数の基本書・演習書に触れてみることです。案外、学者学者した高尚なもの以外に、学生目線のものも多く、実は敷居は高くないということがわかります。
最後に
多くの選択肢を検討し、「何が自分に適しているか」の見極めを経て学習効率を高めていくことが、学習分量の多い法科大学院入試における合格への近道といえるのではないか、というのが私の考えるところです。