基本書で勉強することに限界を感じたことが伊藤塾に入塾した理由の一つです。

井上 陽介 さん(22歳)
 

合格者イラスト
明治大学法学部4年在学中
【合格校】
・東京大学法科大学院(既修)、 早稲田大学法科大学院(既修)、 中央大学法科大学院(既修・全額免除学生)、 明治大学法科大学院(既修・全額免除学生)
◆適性試験 / 第1回:213点 第2回:163点
◆学部成績 / GPA:3.45
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、 法科大学院別過去問分析講義 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は、親が法律系の仕事をしていたことから、自分も法律の仕事に携わりたいと思い、司法試験受験を目指し始めました。そして、友人の紹介で伊藤塾を知り、大学3年生の春に入塾することを決めました。私は、入塾するまでは独学で司法試験を目指していたのですが、基本書で勉強することに限界を感じたことが伊藤塾に入塾した理由の一つです。伊藤塾では、基礎から論文の解き方といった応用まで分かりやすく教えてくれたため、今まで独学では分からなかった事項がすんなりと分かるようになりました。また、伊藤塾では講義のインターネット配信に合わせて法科大学院合格までのカリキュラムを組むことができたので、そういう点でもとても役に立ちました。

私がとった勉強方法

法律科目対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について

私は、とりあえず最初は基礎マスターを全科目一通り学習することを考えました。そして、その段階では、講師が覚えるようにとおっしゃった所を覚え、ランクがAやB+といったところを中心的に復習するようにしました。そして、出来る限り論文の答案を早めに書くことを心がけました。なぜなら、実際に問題に触れてみないことには、どの部分が重要で、どの部分が重要でないかが判明しないからです。そのため、私は、基礎マスターを一通り学習した後すぐに問題研究に入り、その中で基礎マスターの該当箇所を聴きながら進めていく、という勉強方法をとりました。そのことによって、自然と基礎マスターの重要なところとそうでないところのメリハリがつき、重要なところについては2、3回繰り返すことができました。

(2) 実践段階の学習について

まず、短答対策としては、短答問題集を解きつつ、基礎マスターの該当箇所を読むことに努めました。かかる方法をとることによって、基礎マスターの復習にもなり、正確な知識を身につけることができたと思います。
次に、論文対策については、法科大学院入試コンプリート論文答練をペースメーカーにして各科目の問題研究を解いていきました。その際には、必ず答案構成をし、その際には特に論点抽出について意識しながら解くようにしました。なぜなら、論点抽出が答案構成をする上でのスタートとなり、これができなければ答案の基盤が完全にずれてしまうことになるからです。また、問題研究は全ての問題を解くようにしました。なぜなら、全問題に触れることで論点の穴を極力少なくすることができるし、問題研究をしながら基礎マスターテキストを見ていくうちに知識の穴も無くすことができるからです。最終的に問題研究は3回繰り返し学習しました。何回繰かえすかは自由ですが、問題を見てある程度論点が出てくるようにしておくと現場で楽になると思います。 

適性試験対策について

私は、適性試験の過去問と伊藤塾の適性対策の直前答練や公開模試の問題をとりあえず解きまくりました。適性試験対策としては、とりあえず問題を解いて形式に慣れるということが重要だと思います。また、適性試験では自分なりの解き方というのを身につけるということも大事です。そして、これも問題を解きながら身につけるものです。そのため、適性試験対策としては多くの問題を解くというのが一番重要です。そして、その教材として伊藤塾の答練や模試を利用することは非常に有益だと思います。

学部成績について

伊藤塾でも大学でも同じ法律を勉強するのですから、伊藤塾の勉強が大学の授業や学部試験に寄与することは当然だと思います。実際私も、伊藤塾に入塾してからは法律の学部試験についてはSとAしか取りませんでした。そのため、伊藤塾の講義をしっかり受けることは一石二鳥だと言えます。しかし、大学では、教授が伊藤塾の採る説と違う学説を採っている可能性がありますので、その点だけは気をつけるべきかと思われます。

伊藤塾の学習とサークル、アルバイト、大学生活との両立について

私が法律の勉強一本に集中して学習したのは法科大学院入試前半年くらいだけです。それまではサークルもしていましたし、アルバイトもしていました。実際に、法律の勉強だけでは息が詰まってしまうと思います。適度に息を抜きながら勉強することが大事だと思います。いくら勉強しようが時が経てば忘れてしまうため、バランス良く勉強しながら、最後数カ月で一気に詰め込めば、本番にベストの状況に持っていけるため良いかなと思います。

入学前準備として

法科大学院入学までの準備と言うよりも、5月に予備試験があるため、それについての勉強に集中しようと思っています。まずは短答突破を目指しているため、短答対策を中心的に勉強していく予定です。

合格後に必要なこと

合格後なりたい法律家について明確なビジョンを持っていることは非常に重要かと思われます。なぜなら、それが勉強のモチベーションとなるからです。私も、具体的なビジョンは決まっていないですが、地方の特に過疎地域において弁護士ができればと思っております。このような合格後のビジョンを描く上で伊藤塾が定期的に行ってくれている「明日の法律家講座」等はとても役に立つと思われます。

最後に

とりあえず勉強を嫌がらずに楽しんでやることが大事かと思います。適度に息を抜きながら気楽にやっていけば法科大学院は普通に合格できます。重要なことはAランクB+ランクの基礎知識と論文の書き方、それだけです。これは伊藤塾の講座でしっかり教えてもらえるため、それに従っていけば十分です。硬くならずに気楽に楽しんで勉強していってください。