伊藤塾では合格のための盤石なプランがあります。独学で法科大学院入試に挑むのは得策ではありません。

藤川 翔太 さん(22歳)
 

合格者イラスト
大阪大学法学部4年在学中
【合格校】
・京都大学法科大学院(既修)、 大阪大学法科大学院(既修)、 神戸大学法科大学院(既修)
◆適性試験 / 第1回:187点 第2回:192点
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、適性試験シミュレーション、 法科大学院別論文対策講座 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は、幼少のころから警察官や検察官のような社会的正義の実現を担う職業に就きたいと思っていたので法学部に進学しました。そして、サークル活動の一環として大阪地裁で刑事事件の傍聴をした時に検察官の真実を究明しようとする姿に魅力を感じたことから法律家を目指すことにしました。
伊藤塾を選んだ理由は、大阪大学では伊藤塾がとてもメジャーだったことと、その高い実績にあります。伊藤塾では、体系的な知識の整理や論文マスターや答練など十分な演習の機会があり、合格のための盤石なプランがあります。独学ではこれらに乏しいので、独学で入試に挑むのは得策ではありません。

私がとった勉強方法

法律科目対策について 

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について

私は草島講師のライブクラスでしたので、毎回、質問内容を考えながら講義を受けていました。こうすることで、頭で考えながら講義を受けることができます。また、講義内容を理解しているかを知るために、講義内容を口に出してつぶやき、ストーリー性を持たせて話せるかどうかを確認するようにしました。これができれば、自分の中で納得して理解できていることになると考えていました。
次に、基礎マスターを受けるだけでなく、基礎マスターゼミに参加することで、基礎マスターの記載内容をどのように答案に反映させるのかを知ることができ、効率的な暗記・理解につながります。この点で、入門段階で論文対策を視野に入れることには重要な意義があります。

(2) 実践段階の学習について

論文マスターを受けて強く思うのは、論文マスターの答案例に書かれている内容はほぼ基礎マスターの枠内であるということです。それを知ってから、上述した基礎マスターの内容にストーリー性を持たせてつぶやくということの重要性を実感しました。そこで、答案例のなかで、必要と感じた内容については基礎マスターに書き込んでいくようにした上で、つぶやくようにしました。このように、基礎マスターと論文マスターとの往復が大切だと思います。
大阪大学法科大学院の入試のうち、刑訴法と民訴法とは語句説明が出る可能性があります。その対策としても、基礎マスターの法律用語を筋道を立てて覚えることは大切です。また、京都大学法科大学院の入試は、試験時間が3時間ごとです。自分でその時間をとることはなかなかできないので、模試で時間内に書ききる練習ができたのは実によかったと思います。 

適性試験対策について

適性試験対策講座の推論・分析では、解法や問題の読み方をわかりやすく解説していただけた結果、問題集などで正答率が上がり、本番でも十分な点数を残すことができました。特に第2部が苦手でしたが、講座を受けた後は正答率が安定するようになりました。
読解・表現についても、40分で長文4題を解くために必要な読み方を知ることができたのは大きかったです。
よく、適性試験は勉強しても効果が上がらないと言われることがありますが、適切な解法を知った上で演習を積めば少なからずスコアは伸びると思います。演習の機会を持てるという点では、模試を受けることも十分メリットがあると思います。ただ、難易度が高すぎるという印象もあったので、点数は特に意識していませんでした。

パーソナル・ステートメント対策について

パーソナル・ステートメント(ステメン)対策講座では、ステメンは内容よりも論理力を問われるものだというお話から始まり、論理的な流れを重点的に講義していました。確かに、対策講座を聴く前後では、書く内容よりも、その論理的整合性に注意するようになり、失敗しないステメンができ上がったと思います。

学部成績について

学部の授業は、メリハリもなく常に深い議論を視野に入れた講義であることが多いため、初学者がこのような授業は理解しづらいのは明らかです。しかし、伊藤塾の講義をあらかじめ聴いた上で学部の授業を聞くと、自分の中でメリハリをつけることができる上に、授業内で新しい発見をすることもあります。そうなれば、興味を持って授業を受けられ、理解が深まります。その深い理解を試験の答案に反映すれば、良い成績をもらうことができるはずです。また、学部では答案の書き方などは教えてもらえません。しかし、伊藤塾で論文マスターを受けていれば、答案の書き方も身につけることができます。
なお、教授によっては受験指導校が嫌いで、答案に論証パターンを張り付けただけでは単位をくれない人もいます。重要なのは、伊藤塾を基底にしながら、あくまで学部の授業内容をメインにしていくことです。自分で考える姿勢を見せることです。

合格するために重要なこと

これからの法律家は、プラスアルファの能力を持つことが必要であると考えています。司法制度改革により司法試験合格者数が増えているなか、合格すればそれだけで法律家としての道が開かれていると考えることは困難です。自分の強みを別の分野で持ち、それをアピールしていくことが必要だと考えます。
私は中国語のできる検察官として活躍することを目指しています。近年、中国人の来日数は多く、それに伴って中国人による犯罪も増えていると考えます。そこで、中国語ができれば、通訳を介することなく中国人の方の話を聞くことができ、より正確な事実確認が可能になると思います。

最後に

私が合格できた理由の一つは情報を取り入れようとする姿勢の高さであると考えています。私よりも頭のいい友達が周りに多かったため、彼らにいろいろと質問をして、その内容をテキストに書き込みました。さらに、直前であっても伊藤塾のゼミに参加し、自身の苦手分野である民法を克服しようとしました。結果的に、そのゼミの内容が阪大の試験で聞かれたときは驚きましたが、このように、すべてに対して何かを得ようとする姿勢を高く持つことがこのような結果になったと思います。