伊藤塾で基礎力を鍛えられただけでなく、志の高い仲間達にも出会えたことが本当に良かったです。
山田 正志 さん(22歳)
【合格校】
・大阪大学法科大学院(既修)、 神戸大学法科大学院(既修)、 大阪市立大学法科大学院(既修)、 同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)、 立命館大学法科大学院(既修・半額免除学生)
◆適性試験 / 第1回:196点 第2回:156点
◆学部成績 / GPA:3.5
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、適性試験シミュレーション、法科大学院別過去問分析講義 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
私は中学生の時から何となく、弁護士という職業に対して憧れがあり、私の生まれ育った地域は弁護士の少ないところでもあったので法学部に入学して法律家を目指そうと思うようになりました。大学入学後は先輩に勧められた事とパンフレットを見て合格実績がずば抜けていたので受験指導校に行くなら伊藤塾しかないと思い2回生の春に入塾しました。伊藤塾の講座、テキストは大学の講義、レジュメとは違い、合格に必要な基礎力を押さえられるように意識して作られているので合格するという観点からは非常に効率よく学習でき、入塾して正解でした。私は2回生から入塾しましたが、これから予備試験合格も視野に入れられている方は1回生の時に入塾することをお勧めします。できるだけ早く法律の勉強を開始して損な事は何一つありません。
私がとった勉強方法
法律科目対策について
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎段階では基礎マスター講義を最後まで全科目、聴き通すという事がまず重要だと思います。もちろん、単に聴いているだけではなく、講師が話している部分で重要だと思ったことは逐一、メモをとる必要性があります。メモをとる作業は大変でしたが速記と話の中から、重要部分を聴き取る練習にもなるので効果的です。講義を聴き終わった後は復習が大切なのですが、私はこれが不十分だったので後の論文マスターの講義を始まってから苦労しました。論文マスターで苦労しないためにも基礎マスターの段階から少しの時間でもいいので基礎マスターのA、B+の部分の箇所は継続して復習する事をお勧めします。
(2)実践段階の学習について
論文マスターの講義が始まって、復習を放置していた私は論文マスターの予習と合わせて該当箇所をもう一度、インターネット講義を活用して2倍速で見直しました。これをしたおかげで一回目よりもより知識が深まり、今から思えば良かったと思います。また、論文マスター段階において重要なことは実際に手を動かしてみることだと思います。講義を聴いているだけでは論文を書けるようにならないと気づいた私は、塾の答練だけでなく、友人と自主ゼミを組んで、問題研究テキストの中から範囲を決めて時間を図り答案を書く練習をしました。これをしたことで、論文を書く能力が飛躍的に向上しました。
入試の直前期になると、自主ゼミでも問題研究から過去問に切り変えて、実際の試験時間を図って答案を書いていました。各法科大学院によって問題の傾向は大きく異なるので志望校の過去問演習と対策は必須です。私は神戸大学法科大学院を志望していましたが神戸大学は憲法で判例の判旨を読ませたうえで解釈させる問題や刑法では説明問題など他の法科大学院とは異なった出題がされます。そこで私は、憲法判例百選の判旨部分を自分で重要だと思う箇所をマーカーで線を引きながら読み、刑法では単に論証を覚えるのではなく、自分の言葉で説明できるようにしながら学習しました。また、法律科目論文模試は神戸大学の傾向をふまえた問題が出題されるので、本番の練習になり受講して良かったです。
適性試験対策について
私は3回生の時、適性試験を受験してみて基準点以下だったので危機感を覚え早急に対策を始めました。具体的には基礎編の講座を受講した後、今までの過去問を全て解いていきました。適性試験は苦手な人にはとっては中々伸びにくい試験ではありますが過去問を繰り返し、問題に慣れるのをおすすめします。また本番、思ったほど点数がとれなかったとしても、基準点を超えさえすれば上位法科大学院でも受験可能な大学院は増えつつあるのであきらめず、法律科目の勉強に励むべきです。
パーソナル・ステートメント対策について
法科大学院ごとに提出するパーソナル・ステートメントは軽視されがちですが、ステートメントも合否の考慮要素なので決して軽視すべきではないと思います。私は全てのステートメントをロースクールコンサルタントにみてもらいました。改善点を的確に指摘して頂け、指導のおかげでより良いステートメントを仕上げて提出する事ができました。
学部成績について
私は伊藤塾で勉強を始める前までは学部成績が非常に悪かったのですが、伊藤塾で勉強を始めてからは飛躍的に学部成績が向上しました。大学の授業では答案の書き方等を教えてくれませんが、伊藤塾では答案の書き方を一から指導してくれるのでそれが成績向上の要因だと思います。学部試験対策としては学校のレジュメ等での勉強も必要ですが大抵は基礎マスターテキストで対応でき、学部試験としての対策ではなく基礎マスターテキストの復習だと考えて対策していました。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
私は夏休みに毎年、サークルの活動として、学生が行う移動法律相談に参加していました。伊藤塾ではインターネットフォロー制度があるのでこのような活動でライブ講義に行けなくてもインターネットで講義が聴けて非常に助かりました。また前述のように2倍速でも聴けるので復習の時も役に立ちました。伊藤塾で勉強を早く始めることで大学生活との両立も十分図ることができると思います。
入学前準備として
法科大学院の合格はあくまでも通過点に過ぎません。2年後の司法試験に備え、まずは今年の予備試験に向けての短答対策を始めようと思っています。また、答案も長い間、書かないでいると書く能力が劣るので、答案を書く練習も時間を見つけてやっていこうと考えています。
最後に
私が今回、受験して思った事として合否の結果は基礎力の有無で決まるということでした。私が受験校に全て合格することができたのは基礎マスターテキストに絞って何度も繰り返して学習し、合格に必要な基礎力を養成してきたからだと思います。伊藤塾に入って、そのような基礎力を鍛えられただけでなく、志の高い仲間達にも出会えて本当に良かったです。法科大学院合格を目指すにあたって先に学校の友人たちの就職が決まり遊び始める中で勉強を続けるのは精神的にも大変ですが、自分の法律家に対する思いを維持して日々コツコツ頑張ってください。最後に私が志望校に合格できたのも何度も添削指導をして頂いたロースクールコンサルタントの加納さん、お世話になった京都校のスタッフの方々、そして、自主ゼミを組んで議論してくれた友人達のおかげです。本当に感謝してもしきれません。また、弁護士の就職難が不安視される中、この進路を進むことに了承してくれた両親にも感謝しています。本当にありがとうございました。