大学1年生から入塾したことで、答案の書き方が早く身につき、学部試験対策にも直結しました。
R.Kさん
【合格校】
・大阪大学法科大学院(既修)、 神戸大学法科大学院(既修)、 同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)
◆適性試験 / 第1回:180点 第2回:208点
◆学部成績 / GPA:3.29
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
いつの時代にも社会には様々な犯罪が起きていて、なくなるということはありません。それに対して、何か自分にできることはないだろうかという漠然とした正義感が、大学での学習を通して具体的に深まっていったことが、法曹を目指している理由です。
大学の授業は、教授の研究発表の側面が強いですから、犯罪学などの学問を実地的に修得するには大変優れた場所ですが、法科大学院入試対策、すなわち七法に関するあらゆる論点を理解し解決する力を養うということに関しては、建前的にも能力的にも時間的にも、大変心もとない場所です。これに対して伊藤塾は、受験対策のために、司法試験合格者である講師が、最大3年にも及ぶカリキュラムを組んで、丁寧に指導にあたってくれますから、はるかに有意義だと思います。それが、私が1年生から入塾した理由でもあります。
私がとった勉強方法
法律科目対策について
(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎を大切にするという気持ちを持ち続けてください。法科大学院入試段階で最も重要なことは、伊藤塾の基礎マスターのテキストをすべて理解し覚えるということです。なぜなら、入試においては、基礎マスターに書かれているような基礎的用語および論点しか出ないからです。そのためには、何度も読み返すということが大切です。法律は、高校までの社会科などと違って、一回読んだだけですべてを了解できる人はいません。それは、法律が全文一体のものとして運用されることを想定しているからです。読み返すたびに、すなわち出口の議論を理解してから入口に戻ることで、新しい発見やより深い理解ができるのが普通です。私は、基礎マスターを繰り返し読むことで、基礎を固めました。
(2) 実践段階の学習について
実践段階に入ると、あれもこれも手をつけたくなるかもしれません。しかし、私は、伊藤塾の入門講座に含まれていた論文マスターとその答練しか行っていません。それは短答試験のない法科大学院しか受けていないからですが、私の合格校の論文レベルであれば、それを完璧に理解しさえすれば十分だと思います。ただ、理解しても書けるとは限らないので、やはり練習することが大事です。私は大学1年生から入塾しましたので、三段論法や伊藤塾独特の答案の書き方などが早く身につき、大学の学部試験でそれを使って書いてみるということが、重要な実践になりました。そういった点においては、1年生の段階から入塾することが非常に重要です。
適性試験対策について
点数が良くない人は、伊藤塾の講座と模試をすることに加えて、市販の問題集をすべて解き、少しでも問題に慣れておくべきです。私も当初点数が低かったのですが、それで200点は上回ることができました。
学部成績について
伊藤塾の勉強は、学部成績向上に直結しています。私の大学生活の経験からして、大学の七法科目の学部試験で、伊藤塾の基礎マスターテキストに記載のない論点が出題されたことは一ないし二回程度しかありませんでした。学部成績が重要視される昨今の入試事情においては、なるべく早く入塾した方が良いと思います。
伊藤塾の学習と大学生活の両立、学習フォローについて
受験指導校というと何かしら時間的な制約が生活の中に生まれると考えがちですが、伊藤塾ではそういったことはありません。それは、インターネットや事務の方のフォローが大変良いからです。もちろん、勉強上の質問やカウンセリングもずっと開催しています。そういったことからすると、たとえ調子が途中で狂ったとしても、他の生活を犠牲にする必要は全くなく、いつでも自分のペースで復調できます。
合格後に必要なこと
弁護士は飽和状態で、仕事がないだとか、就職できないだとか、社会では言われているのかもしれませんが、実感として全くそうは感じません。学部OBの検察官や弁護士の誰しもが、体を壊しそうなくらいに大変多忙であり、かつやりがいを持って働いています。法科大学院修了生でも、内定がでなくて困っているなどという話は聞いたことがありません。法科大学院制度は未だ過渡期であって、合格後を楽観すべきではないですが、悲観すべき状況でもないと思います。
最後に
いずれにしても、覚悟が必要です。絶対に法曹になるという覚悟です。
伊藤塾はこの上ない素晴らしい受験対策を施してくれますが、自らの覚悟がなければ決して受かりません。でも、覚悟は勉強の途中でも持てるようになりますから、深く考えることはないと思います。1年生から入塾した私も、その覚悟ができたのは、4年生の夏にさしかかった頃でした。ですから、迷うならとりあえずやってみるということも大事です。頑張ってください。