試験会場では伊藤塾の教材を使っている人ばかり。他の塾生に負けないくらい、テキストを繰り返すことが重要

T.K さん(22 歳)

合格者イラスト
  同志社大学法学部4年在学中
◆ 適性成績/第1回:188点 第2回:200点
◆ 学部成績/GPA3.41
◆ 受講講座/司法試験入門講座本科生+ リーガルトレーニングなど
◆ 合格校/京都大学法科大学院(既修)、神戸大学法科大学院(既修)、同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)

プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

はじめに

小学生のときから漠然と法曹になりたいと考えていましたが、高校でいざ進路選択するにあたり、資格を使って独立できる点や人との対話を通して他者の権利を保護していく点が私に合っていると感じて、法曹を目指すことを決意しました。伊藤塾を選んだのは、同級生や先輩方のほとんどが伊藤塾へ入塾しており、支持されるには相応の理由があるだろうと考えたからです。
受験指導校を利用する最大のメリットは、試験で出る部分と出ない部分のメリハリ付けができる点にあると思います。講義中に講師の方がランク分けしてくださるので、無駄な労力を割くことなく効率的な対策が可能です。

私がとった勉強方法

まず、基礎マスターを受講しました。その際気をつけたのは、基礎マスター以外の教材に手を広げないことでした。「基礎マスターで学ぶことが全て」と講師が言われたと思いますが、本当にそのとおりだと思います。私が受験期間を通してやったことは、いかに基礎マスターの内容を全て理解し、吸収するかということでした。基礎マスターテキストは受験において必要な論点が網羅され、それが明確に論点としてピックアップされており、かつ、ひと目でどのような学説が対立しているかがわかり、判例の事案・判旨までが掲載されているという至れり尽くせりのテキストです。そして、基礎マスター最大の目玉はなんといっても講義の質にあると思います。時には講師オリジナルレジュメを用いるなどして、当該論点の本質や学説の言わんとしていることが明快に解説されます。基礎マスターで勉強のスタートを切れたのは、本当によかったと思います。
次に、論文マスターを受講しました。基礎マスターのみを受講した段階では知識をどのように答案上で表現すればいいかわからず、答案例付きの問題研究は非常 にありがたいツールでした。そして、最も有用だったツールが論文ナビゲートテキスト(論ナビ)でした。これは論文に必要な知識のみが具体的な論証例ととも にコンパクトにまとまっているテキストです。私は講義中のメモやレジュメの内容、答案例の論証などを論ナビに集約するとともに、問題研究には論ナビの該当 ページをメモし、ひたすら問題研究と論ナビを往復する勉強を3回生の春休みまで繰り返しました。4回生になってからは学校の授業の復習や自主ゼミで議論し たことなどもどんどん論ナビに集約し、論ナビを全ての成果が結集した最強のテキストに改造しました。そして、この論ナビを何度も繰り返して、規範や理由づけなどを頭に叩き込みました。論証パターンは、ひと言ひと言が何を意味しているのかをきっちり理解するようにして利用すれば、論点がもっともコンパクトにまとまっている効率の良い復習ツールだと思います。

最後に

私が京都大学法科大学院に合格できたのは、覚えるべき規範や理由づけを実際に問題として出題されたらどうなるかということを常に意識しながらしっかりと記憶したことにあると思います。試験では当たり前のことさえ書ければ受かるといわれますが、逆にいえば当たり前のことが書けなければ普通に落ちます。なので、定義や規範を覚えるといった記憶の時間はしっかりと確保してほしいと思います。
また、高度な議論を詰めていくことにはそれなりの面白さがありますが、入試では基本的なことをどこまでしっかり理解できているかで勝負が決まると思います。そして、どこで打ち止めるかを判断する材料を提供してくれるのも基礎マスターです。入試までには限られた時間しかありませんが、それをうまく活用して効率的に勉強してください。