伊藤塾を利用して基本を素早く修得することは時間の限られた受験生にとって重要です
T.F さん(23 歳)
◆ 適性成績/第1回:253 点 第2回:229 点
◆ 学部成績/GPA3.45(優60%、良27%、可13%)
◆ 受講講座/司法試験入門講座本科生+ リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試、適性試験シミュレーションなど
◆ 合格校/京都大学法科大学院(既修)、大阪大学法科大学院(既修)、神戸大学法科大学院(既修)、同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)
プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
私は、社会的弱者を法律面からサポートできる存在になりたいと思い、法曹を志すようになりました。法曹を目指すに当たって様々な情報を収集している中で、 独学では司法試験合格が非常に困難であるということを知りました。そこで、大学1回生の夏頃、多くの合格者を輩出している伊藤塾に入塾しました。ネット上 などでは受験指導校を批判する記事も見かけますが、試験まで限られた時間しかない受験生にとって、受験指導校で基礎基本を素早く身につけることはとても重要であると思います。
私がとった勉強方法
私は、法科大学院の受験に当たり、基礎マスター・論文マスターの反復に多くの時間を割きました。法科大学院入試は基礎マスター・論文マスターのテキストを身につけるだけで十分に合格可能であると実感しました。具体的な復習方法としては、基礎マスターテキストには法科大学院の受験に必要な知識が集約されていることから、講師の方がつけてくださるランクに従って何度も読み返し、特にAランクの定義・論点については瞬時に答案に表現できるようにしました。そして、論文マスターで使用する問題研究の復習では、ただ答案例を暗記することはせず、「なぜ本問ではこの論点を書く必要があるのか」ということを常に意識して復習を行いました。
そして、基礎マスター等の復習と並行して、とにかく多くの答案を書くことが実力をつける近道であると感じました。仮に復習が不十分であっても、答練や過去問などを利用して積極的に問題演習の機会を設けるべきです。なぜなら、事案の中から論点を抽出する能力や現場思考問題に対応する能力は、実際に答案を書くことでしか身につけることが困難だからです。
予備試験との併願について
予備試験を併願することは法科大学院入試についても多くのメリットがあると感じました。予備試験の論文式試験は7月に あり、私立入試が8月、国公立入試が11月にあることから、予備試験を受験することで7月の時点で一度全科目の復習を終えるという目標が持てるからです。 私は論文試験で不合格となりましたが、6月・7月の追い込みによって後の法科大学院入試を有利に戦えたと感じています。また、仮に短答で不合格だとして も、短答知識は論文とリンクしていることも多く、予備試験を併願することで得るものがあると思います。
学部成績について
学部試験前には、試験範囲の基礎マスター・論文マスターの復習に重点を置くことで、試験で重要な知識を短時間で修得でき、法律科目以外の試験やレポートに割く時間を捻出することができました。
最後に
法科大学院入試で最も重要なことは基本を疎かにしないことだと思います。試験前日まで基本事項の復習を徹底的に行い、 試験本番で自分のわからない問題に出くわしても諦めずに基本的な定義や論点を処理することが大切です。私も京大の憲法・商法では最初解答の筋が浮かばず、 とにかく自分が知っている基本事項を丁寧に論述することに努めました。Aランク知識を正確に論述できれば、発展的な部分が書けなくても合格は十分可能です。