勉強がつらいと感じた時には初心を思い出し支えてくれる人のためにも諦めないこと
中濱 裕貴さん(22歳)
◆ 適性成績/第1回:206点 第2回:221点
◆ 学部成績/GPA3.17
◆ 受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、適性試験シミュレーション、予備試験全国公開短答模試
◆ 合格校/京都大学法科大学院(既修)、大阪大学法科大学院(既修)、神戸大学法科大学院(既修)、同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)
プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
過去に様々な経験をしたため、法曹を目指すことは大学に入る前から決めていました。大学に入り、法曹を目指す者の多くが受験指導校に通うことを知り、いくつかの受験指導校の説明会に参加したうえで伊藤塾を選びました。実際に通われていた先輩の声を聞いたことが、伊藤塾を選んだ決め手となりました。
私がとった勉強方法
教材について
私は、勉強が非常に遅れていたため、目標の法科大学院に合格するためには効率良く勉強することが不可欠でした。それまでは、(ゼミ教官の教えもあって)伊藤塾のテキストを放置し基本書をメインに据えていましたが、このままでは到底間に合わないと考え、伊藤塾のテキストをメインに変えました。不安だからといって多くの教材に手を出してしまうと、各教材を十分にこなすことが難しくなってしまうので、そういった意味でも伊藤塾のテキストをメインに据えて良かったと思います。
法科大学院入試で「基礎マスターテキスト」に載っていないことも問われますが、合否の差が付くのはそのような細かな知識ではなく、もっと根っこの基礎的な部分だと感じました。そしてそのような基礎知識は基礎マスターテキストに集約されているので、これを愚直に繰り返すことが合格への一番の近道だと思います。
内容面について
論述試験だからといって採点官のフィーリングで点数が決められるわけではなく、「求められた論点に触れられているか」が採点の基準になっていると考えられます。つまり、1つの論点で満点の論証を書けたとしても他の論点を落としてしまうと、未熟な論証でも複数の論点を書けた者には勝てないことがあり得るということです。
そこで私は、論点に気づける能力が重要であると考え、それを養うために繰り返し「問題研究」テキストで演習を行いました。問題研究テキストは旧司法試験の問題等を扱っているので、この問題集をしっかりとこなせるようになれば法科大学院入試も恐れることはないと思います。
あと、いわゆる「論証パターン」は批判されますが、試験において典型論点の論証にさえ時間をかけているようでは合格答案を書くことは難しくなってしまうと思います。批判される理由は、不十分な論証というよりも、適切なところで書けていないという点の方が多いと感じますので、求められている論点に気付けるように「問題研究」を繰り返すことをおすすめします。
伊藤塾の学習と大学生活との両立について
私は所属していたテニスサークルにのめり込み過ぎたあまり、3回生の10月までろくに勉強しなかったので入試で非常に苦労しました。早くから本腰を入れて勉強をはじめれば、勉強も大学生活もともに充実させることができると思うので、私のような例は反面教師にし、ぜひ私と同じ轍は踏まないようにしていただきたいです。
最後に
私が、なんとか希望の法科大学院に合格できたのは、周りの方の支えがあったからです。本当にありがとうございました。これから法曹を目指されるみなさんにも、勉強を辛いと思うときがあると思いますが、そのときには法曹を目指した初心を思い出し、自分を支えてくれる人のためにも諦めずに最後まで頑張ってください。