早くから勉強を開始したことが、合格の一番の要因。弱い立場にある人が不自由なく暮らせる社会を作りたい
趙 洸来さん(22歳)
◆ 適性成績/第1回:204点 第2回:208点
◆ 学部成績/GPA3.51 S67% A17% B11% C2%
◆ 受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、論文マスター対応ゼミ、コンプリート論文答練など
◆ 合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修・全額免除学生)
プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
私が弁護士を目指した理由は、自分と同じ在日の方や、社会において弱い立場にある子どもや障害を持った方が、不自由なく暮らせる社会にするには、法と、法の助けが必要な方たちに一番近い立場にあるのが弁護士だったからです。
伊藤塾に入塾したのは大学1年次の10月でした。高校の知人からこの塾に一緒に入ろうと誘われたのがきっかけで、法律の勉強について全くわからなかったのでちょうどよい、と入塾しました。
伊藤塾での勉強は、基礎固めからやっていきましたが、講師は当然司法試験に合格されている方々ですので、どこをどのように勉強すればよいのか、という相場を教えてくれます。なので、独学よりも、どこを行けば合格への道があるのかがはっきりすると思います。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は1年生の10月に入塾したので、伊藤塾に通いつつ、それまでの講義をインターネット受講し、基礎マスターテキストを読み込んでいきました。講義で大事な判例や学説、定義を指摘してもらえたので、1年生の段階で7 科目の体系、基礎マスターで法の全体像をつかむことができ、いざ論文を書いてみよう、という段階になっても、体系を意識して書くことができました。法律科目は基礎、体系が非常に重要なので、なるべく早い段階から取り組んだ方がよいと思います。
実践段階の学習について
論文対策は、主に論文マスターとコンプリート論文答練を中心に進めていきました。やはり論文試験は時間内に書き切ることが重要ですが、論証やあてはめをどのくらい書くべきかを論点ごとに講義内で指摘してもらえるので、「この論証はどこが本質的な部分でどこなら削ってよいか」や「どうすればあてはめにおいて評価することができるか」といった悩みが解消されました。
学部成績について
基礎マスターテキストにある知識量で、大学の法律科目の試験は十二分にSをとることができると思います。基礎マスターテキストに情報をまとめているので、大学の授業で得た新たな知識をテキストに書き込んで、テスト前にそれを読み込んでいました。
伊藤塾の講義を受けた後で大学の授業を受けたり、質問をしたりすると、より深い理解が得られます。なので、法科大学院入試や予備試験対策だからといって、大学の授業をおろそかにすべきではないと思います。
合格後に必要なこと
私は、法を必要とする人々に法を提供する弁護士を目指しています。なので、都心だけではなく、いわゆるゼロワン地域などでも働けるような弁護士、そしてそのために多くの人が関わるであろう民事系の専門を目指したいと思っています。
最後に
私が希望の法科大学院に合格した一番の要因は、何といっても早くから勉強を始めたことに尽きる、と思います。体系的な理解が必須である法律学習において、1年生の段階で七法すべての体系を理解できることは、大きなアドバンテージだと思います。