目指すのは法科大学院合格ではなく、司法試験の上位合格。 問題演習を重点的に繰り返し、司法試験合格へと精進していきます
是永 淳志さん
◆ 受講講座/ 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
◆合格校/ 大阪大学法科大学院(既修)神戸大学法科大学院(既修)同志社大学法科大学院(既修)
はじめに
法律家を目指そうと思ったのは、理不尽な仕打ちを受ける弱者の味方になりたいと考えたからです。始めは、会社内で上司の理不尽な仕打ちに抵抗のできない労働者を救いたいと思い、法律家を志しましたが、現在では労働法の世界に留まらず、多くの人の味方となれるような法律家になりたいと思っています。国公立大学の法科大学院を選んだのは、よりレベルの高い環境に身を置き、司法試験の勉強に励むためです。
私がとった勉強方法
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
私は基礎マスターテキストや基本書等の素読は苦手なので、基礎マスターと論文マスターを一通り聴き終わった後は、論文マスターテキストの問題をひたすら解くことを心がけました。問題を解いては、該当部分の基礎マスターや判例百選を熟読するということを繰り返し、その中で基礎知識が試験でどう問われるかを意識しました。ただ、私は上記の勉強ばかりに目を向けていたので、今ではもっと基礎マスターテキスト等を通して一通り目を通す機会を設け、体系知識の確認をすべきであったと思っています。
(2)同志社大学法科大学院対策について
私は、大阪大学や神戸大学には合格したものの、京都大学には落ちています。ですので、ここではやってよかったことと、やっておけば良かったことを合格者の視点と不合格者の視点の両方から書き記したいと思います。
まず、入試過去問をあらかじめ解き、週に2 回、学校の友人と答え合わせ(もっとも解答例はないので、出題趣旨から解答を模索しました)をやっていました。あとは、論文マスターの問題を解いてました。
(3)大阪大学法科大学院対策について
基本的に同志社の時と同様ですが、大阪大学法科大学院の過去問はあまりやらなかったため、本番で焦りました。阪大の過去問の傾向から、基礎知識や判例の確認をすべきであったと思っております。
(4)神戸大学法科大学院対策について
神戸大学法科大学院の対策も同様です。ただし、神戸大学の試験時間は他大学に比べて短いので、過去問を解くにあたっては特に時間内に書ききることを意識しました。また、阪大の入試が終わってから6 日後に神戸の試験があったので、その間は、基本知識や判例の確認に重点を置いてました。その結果、本番ではあまり焦ることなく試験に臨めました。
(5)京都大学法科大学院対策について
京都大学の対策も過去問の演習と論文マスターの演習をしていました。当時、私は論証集の内容を把握することを演習を通じて重視していた分、基礎知識に関しておろそかでした。それが原因のひとつとして、京大の試験では実力が及ばず合格することができませんでした。今思うと、過去問や論文マスターの演習をする中で基礎知識や判例の読み込みをすべきだったと後悔しています。以上が私がとった勉強法です。法科大学院の過去問は解答例がありませんので、自主ゼミによる勉強会は私にとって非常にありがたいものでした。
最後に
私は目標としていた国立大学の法科大学院に合格することができましたが、第一志望に合格できませんでした。周りの人は「受かっただけでもすごいよ」と励ましてくれましたし、大阪大学や神戸大学に合格したことは私も非常にうれしいです。しかし、私が目指すのは司法試験の合格。そして狙うならば上位の合格を目指したいと思っています。そのような志を持つものならば、現状に満足せずに精進していきたいと思っております。法科大学院では学部生の時にできなかった基本知識や判例の読み込みをおろそかにすることなく、引き続き、問題演習を重点的にしていきたいと思っております。また、法科大学院対策で非常に効果的だった自主ゼミも組みたいと考えております。ここまでこられたのは両親はもちろん自主ゼミに誘ってくれた友人や伊藤塾講師やスタッフの支えがあったからです。ありがとうございました。法律家へのビジョンは当初とほとんど変わりません。これを忘れることなく司法試験合格へと精進していきます。