法科大学院を目指すとしても、早い時期から対策を始め、可能ならば予備試験合格を目標に学習をすることをおすすめします

難関国公立法科大学院合格!

S.Hさん
 

合格者イラスト
一橋大学法学部4年
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
 ◆合格校/東京大学法科大学院(既修)慶應義塾大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修、半額免除)

はじめに

私は、高校と大学の授業で、現在の日本では誤ったジェンダー認識や性に関する認識、異文化理解などによって多くの人権が侵害されていることを知りました。このことをきっかけに、自分は将来こうした人々の人権を救済できる人間になりたいと考えるようになり、法律家を目指すようになりました。東京大学法科大学院を志望校にしたのは、東京大学では先端的なビジネスローのみならず、社会・公ともに貢献する力について学ぶことのできる授業が充実していると考えたからです。

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は、もともと予備試験ルートを第一に考えていたので、基本的な勉強方法はひたすら予備試験に合格するために必要なことをするというものでした。具体的には、基礎マスター、論文マスターを何度も読み返して完璧にし、最低限の論証パターンは論文ナビゲートテキストでしっかり暗記し、そして、可能な限り多くの答案を書いて自主ゼミのメンバーに答案を見てもらいました。また、短答対策として、予備試験と司法試験の過去問を何度も解いて、知識を確実なものへと仕上げていきました。

法科大学院対策について

2018年予備試験の論文試験が終わると、今まで全力で勉強をしていたものですから、いきなり法科大学院入試のための勉強に切り替えることは、正直できませんでした。そこで、夏休みからは自主ゼミのメンバーと週に2回集まり、受験する法科大学院の過去問を1年分ずつ解いていくという勉強を始めました。この時驚いたのは、何ら特別な対策をせずとも過去問をスムーズに解くことができたことです。予備試験の論文式試験が終わり、燃え尽き症候群になりかけながらも、週2のペースで仲間と協力して勉強し続けたおかげで、何とか本番までに準備を整えることができました。

おわりに

以上のことからわかりますように、この度私が東京大学法科大学院に合格できたのは、大学1年生の秋という早い時期から予備試験を目指して勉強を始めたからであると感じています。第一志望である予備試験に合格することはできませんでしたが、予備試験を目指して頑張った4年間は無駄にならなかったと実感しています。もし、法曹を目指すのであれば、例え法科大学院を目指すとしても、早い時期から対策を始め、また可能であるならば予備試験合格を目標に学習をされることをおすすめします。最後に、4年間お世話になった伊藤塾の諸講師の方々には感謝してもしきれません。これからも法曹を目指して頑張ってまいりますので、ご指導のほどどうぞよろしくお願いいたします。